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彼は救世主

あれは父に妊娠を告白した日のこと

京都にある喫茶店で、

父と二人で何度か入ったお気に入りの場所だった

時を経て、その日は3人で座っていた

わたしの隣には彼がいて、

彼を紹介してから、

彼の子どもがお腹にいるの

結婚させてほしい

と二人で頭をさげ、お願いをした

うすうす分かっていたのか懐の深さなのか

父はあまり動揺することもなく

「そうだったのか」と言って承諾してくれた

ただ母はその場に来ることを拒否していた

理由はだいたい想像できた

色々とこだわりの強い人だから、

気に入らない点がいくつかあるようだった

「会う以前に話すことも難しいかもしれない」

父はそう言って状況を伝えてくれた

その場に何とも言えない重たい空気が流れる

お母さん、ごめんね

嬉しい報告にしたかたったのに

喜べない状況を持ってきてしまった

でもいつか祝福してほしいな...


父と彼が雑談をしてる横でわたしは

" これから先のことが思いやられるな..."

そんなやり切れない感情に包まれていた

その時

ふと目の前に目線をむけると

ぼんやりと人が座ってるのが見えた

白いシャツを着た少年だった

年齢は9〜10歳くらいで、かわいい子だった

え?!君は誰??

思わず心の中で言葉がこぼれる。

父と彼はまだ雑談していた。

見えてないんだ..

少年はずっとわたしにニコニコ、ニコニコ

キラッキラな笑顔で笑ってくれていた。

その美しさにわたしは見惚れていた。

そうかぁ、お腹の子は男の子なんだ

出産はうまくいくし、

こんなかわいい子がきてくれるんだな


わたしは一人確信し、

さっきまでのモヤモヤは一切消え

深い安心感を少年からもらった

わたしも同じくらいニコニコな笑顔でお返した


数分のことだっただと思う

少年はスーと消え、さっきまでの喫茶店に戻った

少しして、父が夜の京都を散策しようと言って

喫茶店を後にし、3人で鴨川を歩いた




生まれてきたのはやはり男の子だった。

でもこのことはすっかり忘れていた。

ある日、

息子が少年と同じ年齢になり、

ニッコニコで笑うその笑顔を見た瞬間、

あれ、あれー!?

京都で降りてきてくれた少年がいたよね?

それ君だったのー?!?!

わかったときは頭がぶっとんだ。

一気に蘇る記憶。

そこでようやく何が起こっていたのか理解した。

お母さんが不安に包まれてる!

と息子は心配になって、

すべて上手くいくよ
だから、大丈夫
😊

そんな純粋な愛を胸に、

空から会いに来てくれたんだった。

なんと......✨

少年は救世主だったんだ


その大きな愛に心の底から感謝した✨


子どもの純粋さって想像を超えている。

わたしを母に選んでくれた少年と

時を経てリアルに会うことになるとは✨✨


今でも息子は

笑顔になるとキラキラしている。


わたしのところに来てくれてありがとう✨✨



今日はちょっと不思議なお話しでした♡



最後までお読みいただきありがとうございます。

お気持ち、ご縁に感謝して💖

マガジン追加や記事紹介も心から感謝しています。

またお会いしましょう♡

パタコでした。






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