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8月のイスラエル

2012年
イスラエル、テルアビブにて

【すごく暑そうなイメージがあったけど実際に行くと30℃越えの日はあまりなく、むしろ日本の夏の方がしんどいくらいでした。】

今日も変わらず灼熱の太陽が照りつける。任務の合間に街を歩いていると、突然異様な感覚に襲われた。まるで誰かに見られているような...しかし周りを見渡しても、普段通りの人々が行き交うだけだ。


西エルサレムの路地裏で休憩中、古びた建物の壁に寄りかかっていると、不思議な響きが聞こえてきた。誰かの祈りの声のようでもあり、風の音のようでもある。日本では感じたことのない、この土地特有の神秘的な雰囲気が漂っていた。

嘆きの壁の近くで警備任務についていた時のこと。夕暮れ時、突然私の目の前で一羽の白い鳩が舞い降りた。普段なら即座に警戒態勢を取るところだが、この時は奇妙なことに心が落ち着くのを感じた。鳩は私をじっと見つめ、しばらくしてゆっくりと飛び去っていった。


深夜の任務から戻る途中、古代の遺跡の近くを通りかかった。月明かりに照らされた石畳の上で、一瞬だけ誰かの足音が聞こえた気がした。振り返ると、そこには何もなく、ただ冷たい夜風が吹いているだけだった。

この国で過ごす時間が長くなるにつれ、普段は意識しない何かを感じるようになってきた。戦場で培った第六感とも違う。この土地には、三千年の歴史が作り出した目に見えない力が渦巻いているのかもしれない。


今朝、宿舎で目覚めた時、枕元に見慣れない小石が置かれていた。誰が置いたのかも分からないし、どこから来たものかも分からない。不思議なことに、その石を手に取ると心が落ち着くのを感じる。

任務でここに来て、私の中で何かが変わりつつあることを感じる。銃を持ち、常に緊張状態で過ごす日々の中で、こんな繊細な感覚を持つようになるとは思わなかった。でも、これは確かに私の中で起きている変化なのだ。

あの日見た夢で故郷の神社が出てきた。不思議なことに、その神社の境内にはエルサレムの街並みが広がっていた...。

やっぱりあそこは不思議な土地なんだと改めて感じさせられるイスラエルでの思い出です。