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介護は、いつかあなたの話になる。

親はまだ元気だから、自分には関係ない。

ずっとそう思っていた。

でも今思うと、関係ないと思いたかっただけだ。
そうなる未来が怖くて、無意識に逃げていた。

親の老いを認めること、介護が始まるかもしれないこと。
その現実から、目を背け続けていた。

親はいつまでも元気なまま。
そんな都合のいい思い込みが、私の中にずっとあった。

ところが、介護はある日突然始まった。

「突然」と感じたのは、きっと私だけだったと思う。

第三者から見れば、親は高齢になっていて、介護が始まるのは当たり前のことだったはずだ。
でも当事者の私には、本当に突然だった。

その時、私は何も知らなかった。

知ろうとしてこなかった、そのツケが一気に回ってきた。
何がわからないのかも、わからない状態だった。

知らないことによる不安が、怒涛のように押し寄せてきた。

まず頭に浮かんだのは、仕事を続けられるのか、ということ。
自分の親が介護する姿を見てきたから、自分が犠牲になるのが当たり前だと思っていた。

自分の人生を脅かされるかもしれないという恐怖。
それは、メンタルをゴリゴリ削られるような問題だった。

もし少しでも知識があったら、最大のリスクがどのくらいのものか、理解できたかもしれない。
でも何も知らない私は、ただ不安でいっぱいだった。

自分なりに知識を得ながら、今強く思うことがある。

これは、すべての人に関わる問題だということ。

自分の親の介護に関わらなかったから、それで終わりじゃない。
だって、自分もいつか年を取る。
その時、自分が介護される側に立つのだ。

その日が来た時、何も知らなかったら。
誰に聞けばいいかもわからない。
どこに相談すればいいかもわからない。

あの時の自分と同じ恐怖が、今度は自分自身を飲み込む。

でもその日は、確実にいつか来る。

だから私は、発信することにした。

その時に、あなたが恐怖におののくような状態になってほしくない。
知識は、心を守ると思っているから。

知っていれば選べる。
施設のこと、費用のこと、手続きのこと。
知識があれば、選択肢が生まれる。
やみくもにお金を貯めるのではなく、いくら必要かを把握して備えること。

それが、自分を守ることにもなるし、子どもや周囲の人に安心を与えることにもなると思っている。

全部ではないかもしれない。
知識があっても、しんどいものはしんどい。

でも、知っているのと知らないのとでは、受けるダメージが違う。
それだけは、確かだと思っている。


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