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【8月3日は何の日?】はちみつの日 ──「腐らない食べもの」と、ひとさじの物語

8月3日は「はち(8)みつ(3)」。

全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が1985年に制定した、そのまますぎるほど分かりやすい記念日です。ちなみに、逆に読んだ3月8日は「みつばちの日」。同じ両団体が制定しています。

数字を入れ替えるだけで、蜜と蜂が向かい合う。ちょっと素敵な作りだと思いませんか。

今日は、この琥珀色の食べものにまつわる話を集めてみました。


🍯 はちみつは「腐らない」

はちみつの最大の特徴は、適切に保存すればほぼ無期限に品質を保つこと。

理由はいくつも重なっています。

  • **糖度が約80%**と極端に高く、微生物が使える水分がほとんどない

  • ミツバチの酵素によって弱酸性になっている

  • 同じく酵素の働きで、ごくわずかな過酸化水素が生じる

つまり、菌が住むにはあまりに過酷な環境なんですね。古代エジプトの墳墓から見つかった壺の中身が、数千年を経てなお食べられる状態だった——そんな話が語り継がれるのも、この性質があってこそです。

冷蔵庫に入れる必要はなく、常温・直射日光を避けて保存するのが正解。白く固まってしまったら、50℃前後の湯せんでゆっくり戻せます(直火や熱湯は風味が飛ぶのでNG)。


🐝 スプーン1杯に、一生分

もうひとつ、有名な話を。

ミツバチ1匹が一生かけて集める蜜の量は、ティースプーン1杯ほどといわれています。

働きバチの寿命は、夏場だとおよそ1か月。その短い一生を飛び回って集めた成果が、パンに垂らしたあのひとすくいと同じ量。

「はちみつの日」に朝食のトーストへかけるひとさじが、少しだけ違って見えてくる数字です。


⚠️ 1歳未満の赤ちゃんには与えない

甘い話ばかりではなく、これは必ず覚えておきたい注意点です。

はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあります。腸内環境が未熟な1歳未満の乳児が口にすると「乳児ボツリヌス症」を起こす恐れがあり、加熱しても芽胞は死滅しません。

これは離乳食に使うパンやお菓子、飲みものに混ぜる場合も同じです。1歳を過ぎれば問題ありません。

甘いものほど、正しく知っておきたいところ。


🌸 味は「花」で決まる

はちみつの味が銘柄ごとに違うのは、ミツバチが訪れた花が違うから。

種類 特徴 アカシア クセがなく上品な甘さ。結晶しにくく「はちみつの女王」とも レンゲ 日本で親しまれてきた定番。まろやかで香りがやさしい そば 黒に近い色で濃厚。鉄分やミネラルが豊富 みかん かんきつの爽やかな香り。ヨーグルトによく合う

飲み比べならぬ「舐め比べ」をしてみると、産地と花の違いが驚くほどはっきり出ます。今日という日にはちょうどいい遊びかもしれません。


✂️ 8月3日のもうひとつの主役「ハサミの日」

「は(8)さ(3)み」の語呂合わせ。

美容家で山野学苑を創設した山野愛子が、「針供養」にならってハサミ供養を提唱し、1978年から実施されている記念日です。使えなくなった鋏に感謝して手を合わせる、という発想が日本らしい。

道具を供養するという文化は、針・筆・包丁など、日本には数多くあります。役目を終えたものに「ありがとう」と言う日が暦にある国は、案外めずらしいのではないでしょうか。


🗣 まだまだある8月3日の記念日

記念日 由来 はもの日 「はも」は元々「はむ」「はみ」と呼ばれた → 「は(8)み(3)」 八丁味噌の日 「はっ(8)ちょうみ(3)そ」。愛知県岡崎市の旧・八丁村が発祥 ビーチサンダルの日 8を「B(ビーチ)」に見立て「サン(3)ダル」 文具はさみの日 「は(8)さ(3)み」 司法書士の日 1872年のこの日、司法書士の前身「代書士」の制度が始まった


📜 8月3日の出来事

  • 701年:藤原不比等らによる大宝律令の編纂が完了(旧暦8月3日)

  • 1492年コロンブスが第1回航海に出発。この2か月後に新大陸へ到達します

  • 1927年:第1回全国都市対抗野球大会が開催

  • 1962年:『週刊TVガイド』創刊

  • 2009年:日本で初めて裁判員制度を適用した裁判の初公判が東京地裁で開かれる


🎂 8月3日生まれの人たち

  • 伊達政宗(1567年)— 独眼竜。旧暦8月3日生まれ

  • トニー・ベネット(1926年)— 歌手

  • 伊藤英明(1975年)— 俳優


🏮 季節の話題

  • 青森ねぶた祭:8月2日〜7日

  • 秋田竿燈まつり:8月3日〜6日。稲穂に見立てた提灯の列が、夜の竿燈大通りを埋めます

  • 水の週間/スター・ウィーク:8月1日〜7日

東北の夏が、いちばん熱い数日に入りました。


おわりに

腐らない食べもの。スプーン1杯に詰まった、蜂の一生。

はちみつは、身近すぎて意識しないけれど、よく見るとかなり不思議な存在です。今日はいつもの一瓶を、少しだけまじまじと眺めてみてください。

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