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「(ルーレット)ストップ!」と自分で言っちゃう風さんに、頼もしい背中を見た

なーんて、大袈裟な話ではないけれど。

Pre: Prema Tourで、赤・黄・青の3パターンの色のついたルーレットを、ファン達に回してもらう遊びがあった。風さんはこれを「日替わり定食」と名付けた。定食どこ?定食は風さんが手塩にかけた歌!

それぞれの色に風さんの美味しい歌が割り振られており、赤はDAMN、黄色は旅路、青は青春病。で、何が出るかは運命に任せるお楽しみ。

この内輪的なファンミーティングみたいな催し、日本三都市のみで行うショートツアーPre: Premaならではの醍醐味。

「ナニぃ?黄色?赤?赤か。え〜?赤か?青?」とらしながらファンに聞いておいて、「ゆーてもいけません!」とピシャリ塩おにぎり。

「運命に任せましょ、ルーレットスタート」と早口でさらさらっと言いぐるぐる回り始めるルーレット。

「あんた、ストップって言いね」と、まるで「ちょっと換気扇止めてーな」って言うかのような台所の低空おかん飛行。ファンがストップー!ストーップ、と叫ぶ。バラバラになっちゃう声。でもここで風さんは「じゃあ、せーの!」なんて言わない。みんなの声を合わせようとしない。バラバラな声をそのまま引き受けて、自ら「ストップ!」と言う。子供達の「いただきます」が揃わないのなら、おかんが代表して言うスタイル。そう、歌う本人が自分でルーレット止めに来た。

他のアーティストなら、「じゃあせーので言いましょう、せーの!」って言って自分の声をみんなのストップに重ねるかもしれない。

でも風さんは違う。もう自分で言っちゃう。そんな面白さ。で、色が決まったあと、「もう〜またこの色!」みたいなファンのせいにするかのような、可愛い表情をする。

いや、あんたやで。ストップ言うたの。

で、この、振り切って自分で言っちゃう行動に私は風さんらしさを見た気がした。なんかやっぱり、人を引っ張っていく自我と強さがあるなと。いやほんとに、そんな大袈裟なことじゃないんだけども!

家族のようにファンと同じ目線に並びながら、しなやかに統率して行く意志の強さ。

催し物をしているって感覚よりも、さあさあほれ、やるよ、一緒に、ああもうわしがやるよ、みたいな気心知れたノリもあり、自分が矢面に立っちゃうぞっていう頼もしさもあった。

中心に立つと一気に場を動かす人。
「支配しない統率心」 というか。「俺についてこい」ではなく、「もうわしが代表してやるけん」みたいに場の混乱を引き受ける。ついて行く方は肩肘張らずに安心して任せたくなる。

普通は上に立つと距離ができるけど、風さんの場合は、前に出るほど近くなる。でも決して押し付けがましくない、ナチュラルな心地よさ。

なんかいいよね、こういうの。無条件に頼りたくなっちゃうんだな。安心して風さんに任せて乗っかりたくなっちゃうの。風さんが言うならそれに従いたいよ、みたいな。これってカリスマ性と優しさに繋がるし、あぁ、藤井風だなって思った。


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