改めまして、自己紹介です
こんにちは。Rosemaryです。
このnoteを読んでくださっている方の中には、私のことをまだよくご存じない方もいらっしゃると思うので、改めて自己紹介をさせてください。
日本で生まれ育ち、大学卒業後、フランスへ渡り、大学院で対照言語学という学問を学びました。そこで私は日本語と韓国語の対照研究をしたことで、韓国語を始めました。フランスで韓国語に初めて出会うというちょっと異質な経歴ですが、フランス語で日本語と韓国語を客観的な視点で見ることができ、とても新鮮でした。その後フランス語圏の国を経て、韓国で三十年余り暮らしています。現在は韓国ソウルで大学教員をしながら、韓日文学翻訳を教える仕事もしています。
🌿 定年まで、あと5年
定年まで、あと5年。30年間今の職場で仕事を続けてきて、それなりに満足しているし、やりがいも感じながらここまでやってきました。でも定年後、私はどうする? この問いがずっと心の中を渦巻いていて、自分がこれからどうなりたいのか、どこに住みたいのか、についてずっと考える毎日です。というのも去年、夫が定年退職し、コロナを機に準備していた第二の人生に一歩踏み出しました。今年から海外に出て韓国語を教えるという仕事。健康でエネルギーがあれば、年なんて関係ないと私も思うけれど、実際に行動に移すのはやっぱり準備と勇気がいります。じゃあ、私は? 焦りとかではなく、自分は何ができるのか、何がしたいのかを見つめ直す、という時間が必要だという静かな覚悟でした。——これまでの自分と、これからの自分が、初めて同じ部屋に座ったような感覚です。
🌿 育児と仕事に追われた30代と40代
振り返れば、韓国に来てからの時間は本当にあっという間でした。言葉に慣れる暇もなくキャリアをスタートさせました。働きながら、まだ小さかった子供の育児、そして二人目の出産を経て、今でいうワーキングマザーの生活をずっと続けてきました。このような生活の中で様々な人と関わり、助けられながらここまで来たような気がします。その時出会った人とのご縁も今の自分の大きな財産になっています。
🌿 老犬と、静かな日々
今年、子供たちがついに全員独立しました。今、私の日常にいるのは、老犬と、私、そして職場で会う同僚や学生たちだけです。一人になって静かな部屋で、仕事をしたり、翻訳の原稿と向き合ったりしながら、ときどき犬の寝息を聞きます。それが今の生活で、それはそれで悪くない、と思っています。本当に。
🌿 人生の地図が書き直される
ただ、5年後には、自分の今の役目が終わりを迎え、完全に全てから解き放たれて、何でもできる、どこにでも行ける、そういう時が訪れるはずです。場所も、役割も、日常の重心も——全部がリセットされる時が。こういうのを、人は「ターニングポイント」と呼ぶのかもしれません。でも私には、それよりも「人生の地図が書き直される」という感覚に近いような気がします。これまで当たり前だった座標が消えて、新しい地図を、また自分で描かなければならない時が来るのです。
🌿 積み上げてきたもの、そして日本への思い
積み上げてきたものは、確かにあります。外国での暮らし、言語、文化への適応。それはどれも「知識」とかではなく、身体に染み込んだ経験です。そしてもうひとつ大きくなっていくのは近くてもなかなか帰れない日本への恋しさと、年老いた両親や家族への申し訳なさ。でも、これからどうするか、どう活かすか、何を準備すべきか、まだ悩んでいます
🌿 方向だけは、見えている
ただ、方向だけは見えています。暮らした国の文化や体験を、日本の人たちと分かち合いたい。観光客としてではなく、そこで生活し、言語を使い、人と関わってきた人間にしか語れないことを。知識としてではなく、生きた経験として。些細なことでも「そうなんだ」と共感してくれたり、「知らなかった!」と驚いてくれたり。そんな私のアンテナで受け取った喜怒哀楽の感情や、私の目線で見たそれぞれの国の人や文化のとらえ方を共有していけたらいいな、と今は思っています。次の自分が何者になるのか、どこで生きるのか、まだわかりません。でもそのわからなさが、今は重荷ではなく、余白に見えています。
少しずつ次のステージへ進むための準備をしなくては、と思いつつ、毎日の仕事に忙殺され、ああ、今日も一日が終わってしまった、と思う日々。でもこうやって自分の心の声を書き出すことで、少しは前に進んでいると感じています。もちろんいつもこんなに前向きなわけではなく、体力が持つかな、とか大したことをしてきたわけでもないのに、とか後ろ向きになる日もあるのです。そんな時はお茶を飲みながら日本や韓国の小説を読んだり、皆さんの日々の暮らしをのぞき見できる記事を探して読んだりするのです。
🌿 これからここに綴っていくこと
このnoteでは、いくつかのテーマを行き来しながら書いていこうと思っています。
定年までの5年間、そしてその次のステージへの準備と思いを正直に。韓国と日本のあいだで感じてきた文化や言葉の違いを、生活者の目線で。仕事の中で出会う若者たちのこと、翻訳という仕事の面白さと難しさ。そして大好きなお茶や料理のことも、ときどき。
これまでの自分をゆっくりと振り返ることもできずに、ただ走り続けてきた30年余り。それもひとつずつ思い起こしながら書き留めていきたいです。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございます。
これからどうぞよろしくお願いいたします。🌿
