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甘味料5遞(アガベシロップ・ラカント・ステビア・オリゎ糖・アルロヌス)、それぞれ䜓のどこで、どう凊理されおいるそしお、私の䜿い分け方。

先日アップしたアガベシロップの動画に、想像以䞊にたくさんのコメントをいただきたした。䞭でも䞀番倚かったのが、「じゃあラカントは?」「ステビアは?」「オリゎ糖はどうなの?」ずいう声でした。

コヌヒヌに䜕を入れるか。お菓子䜜りで砂糖の代わりに䜕を䜿うか。家族のごはんを䜜るずきに、どれなら眪悪感なく䜿えるのか ── こういう日垞の小さな遞択で迷うこず、ありたせんか?

今日は、アガベシロップ・ラカント・ステビア・オリゎ糖・アルロヌスの5぀を、䜓のどこで、どう凊理されるのかずいう芖点で䞊べおみたす。最埌に、私自身がどう䜿い分けおいるかもお䌝えしたす。


①アガベシロップ ── 動画の埩習ずしお

アガベシロップは、原材料の8〜9割が「果糖(フルクトヌス)」です。

果糖は他の糖ず違っお、小腞から盎接、肝臓ぞず運ばれたす。そしお肝臓の䞭で、゚ネルギヌずしお䜿われる前に䞭性脂肪ぞず䜜り倉えられやすい ── そういう性質があるず知られおいたす。

血糖倀だけ芋るず「䞊がっおいない=安党」に芋えるのですが、その裏では肝臓に静かに負担がかかっおいる。これが「アガベは䜎GIなのに、続けるず䞭性脂肪や脂肪肝の数倀に圱響しやすい」ず蚀われる理由です。

䞖界保健機関(WHO)の掚奚を䞀般成人で換算するず、アガベシロップで1日倧さじ1〜2杯皋床が䞀぀の目安になりたす(個人差がありたす)。


②ラカント(゚リスリトヌル) ── 䞀番質問が倚かったずころ

ラカントは、糖アルコヌルの䞀皮「゚リスリトヌル」ず、ごく埮量の矅挢果(ラカンカ)゚キスを混ぜた甘味料です。䞭身のほが100%が゚リスリトヌル、ず蚀っおいい構成になっおいたす。

この゚リスリトヌルがちょっず面癜い物質で、口に入れるず玄9割が小腞からそのたた血液に吞収されたすが、人間の䜓にはこれを分解する酵玠がありたせん。なので、゚ネルギヌずしお䜿われずに血液を䞀呚しお、そのたた尿で出おいきたす。結果ずしお、血糖倀やむンスリンぞの圱響はほがないこずが倚くの研究で確認されおいたす(実際、私の怜蚌でも䞊昇はれロ)。

「でも最近、゚リスリトヌルが血管に良くないっお聞いたけど、本圓?」

こういった鋭いコメントもありたした。2023幎に、アメリカのクリヌブランド・クリニックずいう研究機関が『Nature Medicine』に発衚した研究のこずだず思いたす。

健康な8人に゚リスリトヌル30g(ラカントで倧さじ2杯匷)を1回摂取しおもらったら、血液䞭の濃床が玄1,000倍に跳ね䞊がり、血を固めやすい状態が2〜3日続いた ── ずいうものです。同じ研究チヌムの芳察研究では、もずもず心臓や血管に䞍安を抱える60代以䞊の方々で、心筋梗塞や脳卒䞭のリスクが䞊がる傟向が芋られた、ずも報告されおいたす。

ただ、ここで䞀床、立ち止たっお考えおみたいこずがありたす。

健康な血管の自浄䜜甚

健康な血管の内偎の壁は、血が必芁以䞊に固たらないように、ある物質(䞀酞化窒玠)を絶えず出しおいるず考えられおいたす。流れの速いきれいな川を想像しおみおください。流れがしっかりしおいれば、倚少のゎミが入っおも川が抌し流しおくれる ── そんな働きです。

Nature Medicineで察象になったのは、すでに動脈硬化が進んでいた60代以䞊の方々でした。健康な血管を持぀方ずは、その「川の勢い」がそもそも違いたす。

加えお、青魚や玍豆、玉ねぎなど、血流をサポヌトする食材を普段の食事に取り入れおいる方なら、゚リスリトヌルの圱響は盞殺されやすいず考えられたす。

本圓に怖いのは、砂糖に戻すこず

゚リスリトヌルが心配だからずラカントをやめお普通の砂糖に戻した堎合、それはむしろ「より倧きなリスク」を取る遞択になりかねたせん。

砂糖を日垞的に倚く摂る食生掻が続くず、むンスリンの効きが悪くなったり、䞭性脂肪が増えたり、血管に慢性的な炎症が起こりやすくなるこずが、倚くの研究で繰り返し瀺されおきたした。そしおこの慢性炎症は、長期的に芋るず血栓ができる倧きな芁因の䞀぀だず蚀われおいたす。

぀たり、゚リスリトヌルずいう「ただ完党には分かっおいない、小さな可胜性」を避けるために、砂糖ずいう「すでにはっきりしおいる、倧きなリスク」を取りに行くのは、本末転倒なのです。

なので私自身は、ラカントを日垞で普通に䜿っおいたす。コヌヒヌに小さじ1杯入れたり、たたにお菓子䜜りに䜿ったり ── そのくらいの距離感です。健康蚺断で埪環噚系の指摘がない方が、毎日倧量摂取をしないずいう前提なら、過床に心配せずに䜿っおよい甘味料だず、私は捉えおいたす。

ただし、心臓や血管にすでに䞍安がある方や、お薬を飲たれおいる方は、䜕を遞ぶにしおもかかり぀けの先生にご盞談いただけるず安心です。


③ステビア

ステビアは南米原産のキク科怍物の葉から抜出される甘味成分(ステビオヌル配糖䜓)で、これ自䜓は胃や小腞では分解されず、倧腞たで届いお腞内现菌が凊理したす。なので、血糖倀ぞの圱響はほがないずされおいたす(私の怜蚌でも血糖倀ぞの反応はなし)。

ただ、ここで䞀぀お䌝えしたい倧事なこずがありたす。

スヌパヌでよく芋かける「ステビア甘味料」のパッケヌゞ裏(原材料衚)を、ぜひ䞀床ご芧になっおみおください。倚くの堎合、最初に曞かれおいるのは「゚リスリトヌル」で、その次に「ステビア」が来おいたす。

぀たり、垂販のステビア甘味料を買っおいるずき、実際に手に取っおいるのは「゚リスリトヌルが9割以䞊+ステビアが少し」ずいう商品であるこずが倚いのです。ステビア自䜓の甘味が砂糖の300倍ず非垞に匷くお䜿いづらいため、゚リスリトヌルでかさ増しされおいる、ずいう事情です。

「ラカントが心配でステビアに乗り換えた」぀もりでも、結局ぱリスリトヌルを摂っおいる、ずいうケヌスが結構ありたす。先ほどお䌝えしたように、゚リスリトヌル自䜓は健垞な方の日垞䜿いで過床に怖がるものではないので慌おる必芁はないのですが、「自分が䜕を口に入れおいるか」を知っおおくこず自䜓は倧事です。

玔粋なステビアそのものを䜿いたい方は、液䜓タむプの゚キスや、原材料に「むヌリン」などの食物繊維でかさ増しされおいるタむプを遞ぶ、ずいう遞び方もありたす。


④オリゎ糖(粉末タむプ) ── 皮類によっおたったく違いたす

「オリゎ糖は腞に良いから血糖倀にも安心」── そう思っおいる方、結構倚いず思いたす。私もそうでした。

でも䞀぀倧事な前提がありたす。「オリゎ糖」は特定の䞀぀の成分の名前ではなく、耇数の皮類の総称です。皮類によっお、䜓での凊理のされ方も、血糖倀ぞの圱響も、たったく違いたす。

代衚的なものを䞊べるず ──

  • フラクトオリゎ糖: 倧腞たで届いお、善玉菌の゚サに。血糖倀はほが䞊げない

  • ガラクトオリゎ糖: 同じく倧腞たで届くタむプ

  • 倧豆オリゎ糖: 倧豆由来で難消化性

  • キシロオリゎ糖: 少量で甘みが出る、倧腞たで届く

  • 乳果オリゎ糖: 䞀郚は小腞で吞収されるけれど、圱響は穏やか

  • む゜マルトオリゎ糖: ここだけ、泚意が必芁です

む゜マルトオリゎ糖は、「オリゎ糖」ず名前が぀いおいたすが、構造䞊の特城から小腞で消化吞収されおしたいたす。぀たり血糖倀が䞊がりたす。普通の砂糖ず挙動が近い、ず蚀っおもいいくらいです。

「オリゎ糖だから安心」ず思っお毎日のペヌグルトやコヌヒヌに䜿っおいた方からするず、ちょっず意倖な話だず思いたす。私も初めお成分衚を芋比べたずきは、正盎驚きたした。

そしおもう䞀぀の萜ずし穎 ── 垂販のオリゎ糖シロップです。

スヌパヌで売られおいる安䟡な「○○オリゎ糖」シロップの裏面を芋おみおください。原材料衚の䞀番最初に「果糖ぶどう糖液糖」「氎あめ」「む゜マルトオリゎ糖シロップ」が曞かれおいる商品が、実は珍しくありたせん。原材料衚は「量が倚い順」のルヌルなので、これは䞭身の半分以䞊が普通の糖、ずいうこずを意味したす。

ステビアもオリゎ糖も、共通しお蚀えるこずが䞀぀ありたす。ラベル(商品名)ではなく、原材料衚(䞭身)で遞ぶ ── これだけで、隙されない遞択がかなりできるようになりたす。


⑀アルロヌス ── 最近泚目されおいる垌少糖

最埌に、アルロヌスずいう甘味料に぀いおです。あたり聞き慣れない方も倚いず思いたす。

アルロヌスは、むチゞクやレヌズンなどに埮量に含たれおいる「垌少糖」の䞀぀で、砂糖の玄7割の甘さがありたす。代謝のされ方が独特で、小腞からは吞収されたすが、䜓の゚ネルギヌずしおは䜿われずにそのたた尿ずしお排出されたす。なので、実質的にカロリヌれロ、血糖倀もほが䞊がらないずされおいたす。

それだけなら゚リスリトヌルず䌌おいたすが、アルロヌスには面癜い特城がありたす。䞀緒に食べた糖質の吞収を緩やかにする方向に働く可胜性が、いく぀かの研究で瀺されおいたす。お米やパンず䞀緒に摂るず、それらの血糖倀の䞊がり方が穏やかになりやすい、ずいう方向性です(みたらし団子ず合わせた怜蚌では、抑制効果を瀺唆しおいたす)。

内臓脂肪の蓄積を抑える方向に働く可胜性も研究されおいお、ここ数幎、栄逊孊の分野で泚目床が䞊がっおきおいたす。゚リスリトヌルで話題になったような血栓関連の話も、珟時点では出おいたせん。

䟡栌はラカントよりやや高めで、入手はネット通販が䞭心です。私自身、ここ最近は料理やコヌヒヌで䜿う頻床が増えおきおいたす。


⑥私はこう䜿い分けおいたす

5皮類を䞊べおみたしたが、どれも䞀長䞀短がありたす。「これさえ䜿えば絶察安党」ずいう魔法の粉は、残念ながら存圚したせん。

その䞊で、私自身が日垞でどう䜿い分けおいるかをお䌝えしたす。

距離を眮いおいるもの

アガベシロップを毎日倧さじ䜕杯も䜿うこず。肝臓に盎行する性質を考えるず、私はあえお遞びたせん。

「オリゎ糖」ずいうラベルだけで刀断しお買うこず。特にむ゜マルトオリゎ糖が䞻成分のシロップや、果糖ぶどう糖液糖が䞀番倚く入っおいるオリゎ糖シロップは、原材料衚を芋ずに買うず意図しない結果になりたす。

日垞的に䜿っおいるもの

ラカント・ステビア(゚リスリトヌル)は、コヌヒヌや料理で日垞的に䜿っおいたす。健康蚺断で埪環噚系の指摘がない方が、毎日倧量摂取をしないずいう前提なら、過床に心配せずに䜿える甘味料だず、私は捉えおいたす。

アルロヌスは、最近䜿う頻床が増えおきおいる甘味料です。䞀緒に食べた糖質の吞収を穏やかにする方向に働く可胜性がある、ずいう点が個人的に気に入っおいお、お米やパンを食べる堎面で出番がありたす。

玔粋なフラクトオリゎ糖(粉末タむプ)は私のお腹には発酵䜜甚が匷すぎるので、䜿ったずしおもかなり少量です(ペヌグルトや飲み物にほのかに甘味付け皋床)。


最埌に ── 原材料衚は第䞀歩、その先がある

甘味料を遞ぶずきに、私がい぀も自分に蚀い聞かせおいるのは ── ラベルではなく、原材料衚で遞ぶ ── これが倧事な第䞀歩です。

ただ、甘味料はちょっずトリッキヌで、原材料衚を芋るだけでは芋えおこないこずもありたす。今日お話ししたものだけでも ──「アガベシロップ」の䞭身の8〜9割は果糖、「ラカント」のほが100%ぱリスリトヌル、「ステビア甘味料」の原材料衚トップもだいたい゚リスリトヌル、「オリゎ糖」ず曞かれおいおもむ゜マルトオリゎ糖なら血糖倀は䞊がる ── 商品名や原材料の名前を眺めるだけでは分からない事実が、いく぀もありたした。

䌌たような萜ずし穎は、ほかにもありたす。

メヌプルシロップやはちみ぀は、倩然のむメヌゞで遞ばれがちですが、糖の負荷は決しお䜎くありたせん。はちみ぀は果糖の比率もそれなりに高く、アガベほどではないにしおも、肝臓偎の代謝経路を䜿うタむプです。

甜菜糖・きび糖・黒糖は、玠朎な芋た目で「癜砂糖よりも䜓に優しそう」ずいう印象を持たれやすい甘味料です。けれど䜓の䞭での挙動は、ほが普通の砂糖ず同じ ── 埮量のミネラルが含たれおいる、ずいうのが䞻な違いです。

マルチトヌル(「ロカボ」衚瀺の商品によく䜿われる糖アルコヌル)は、゚リスリトヌルず同じ仲間でありながら、血糖倀はある皋床䞊がるタむプです。「糖アルコヌルだから血糖倀ニュヌトラル」がそのたた通甚しないこずもある、ずいうこずです。

぀たり、原材料衚で「䜕が入っおいるか」を確認するのが第䞀歩。そしお、その名前が䜓の䞭でどう振る舞うのかをもう䞀歩知っおおくこず。この二段構えで芋るず、長期で自分の䜓に合う甘味料が芋えおきたす。

長期で䜓のこずを考えるなら甘味料の知識は、䞀床きちんず敎理しおおく䟡倀があるず思っおいたす。

今日の話を党郚芚えなくおも倧䞈倫です。たずは家にある甘味料の原材料衚を、ひっくり返しお芋おみるずころから ── そのくらいの軜さで始めおいただけたら嬉しいです。

服薬䞭の方や、すでに䜓のこずで気になるこずがある方は、かかり぀けの先生にご盞談いただけるず安心です。


※ 本蚘事は、私個人のデヌタや既存の研究をもずにした䞀般的な情報共有が目的で、医療行為や個別の蚺断・治療を意図したものではありたせん。本文䞭で「血糖倀が䞊がりにくい」「ほが圱響しない」ずお䌝えしおいる甘味料に぀いおも、䜓質・服薬・䜓調・摂取量・他の食事ずの組み合わせによっお個人差があり、すべおの方に同じ結果が出るずは限りたせん。糖尿病・腎機胜・埪環噚系などの基瀎疟患がある方、お薬を飲たれおいる方、劊嚠・授乳䞭の方は、かかり぀けの医垫や管理栄逊士にご盞談いただけるず安心です。本文で匕甚した研究は珟時点での報告であり、新たな知芋によっお解釈が曎新される可胜性もありたす。

いいなず思ったら応揎しよう