全9回の検証で解説、サラシア茶「糖質抑制力の実体」
*この記事は定期的に更新されます。
・第1幕 (検証1回目~3回目)
・第2幕 (検証4回目~6回目)
・第3幕 (検証7回目~9回目)
サラシア茶。血糖値界隈では、桑の葉茶と並んでよく名前が挙がる存在です。
インドやスリランカに自生する、ツル性の植物。その根や幹を使ったお茶で、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)では5000年以上も、糖尿や肥満の対策に使われてきたという、とんでもない歴史を持っています。

世間的にも「食後の血糖値の上昇を抑える」と言われていて、機能性表示食品としてサプリもたくさん出ています。
何が効いているのか
サラシアで血糖に関わる有効成分は、サラシノールとコタラノール。
ちょっと聞き慣れない名前ですが、やっていることは、実はすごくシンプルです。
私たちが食べた炭水化物は、小腸で「糖を切る酵素(α-グルコシダーゼ)」によって、吸収できる形(単糖)まで分解されます。
サラシノールたちは、この酵素の働きを邪魔して、糖の分解・吸収をゆるやかにする。

ここまで読んで、「あれ?」と思いましたよね。
桑の葉茶と、双子のように似ている
記事の題名でネタバレしていますが、桑の葉茶とまったく同じ仕組みなんです。
桑の葉茶の主役はDNJ。サラシアの主役はサラシノール。名前は違うけれど、どちらも「糖を切るハサミ(α-グルコシダーゼ)」に挟まって、邪魔をする。同じ土俵の成分です。

しかも、どちらも水に溶けやすい。だから、煮出したお茶でもちゃんと出る。伝統的にもサラシアは「煎じて飲む」ものでした。
ここまでは、ほぼそっくりです。

でもひとつだけ、面白い違いがあります。
1点だけ、決定的に違うところ
桑の葉茶のDNJは、仕事をした後、腸から吸収されて血の中に消えていきます。
ところがサラシアのサラシノールは、吸収されない。腸の中にとどまって、そこで働き続ける。
だから、研究の世界では「サラシアは桑より持続性があるかもしれない」とも言われているんです。

同じ「糖を切るハサミを邪魔する」働きなのに、片方は吸収されて消え、片方は腸に残って粘る。効き方の"粘り"が、違うかもしれない。
しかもサラシノールは、ごく少量(0.2mgほど)で効くとされる成分。桑の葉茶のDNJが「6mg以上で効く」と言われているのと比べると、けた違いに少ない量で働く、という報告もあります。
で、実際どれくらい効くの? ここが、面白いところ
同じα-グルコシダーゼ阻害。少量で効く。持続性もあるかも。

じゃあ、「食前にサラシア茶を飲んだら、何%くらい血糖の上昇を抑えられるのか?」
ここが、実ははっきりしていないんです。
サラシアの研究に「食後血糖を有意に抑えた」というものはあります。でも、その多くは規格化された精製エキス(サラシノール0.2〜0.5mg)を使ったもの。
「煮出したお茶を、食事の前に飲む」という、私たちが実際にやる飲み方で"何%抑えられるか"という目安は、追える範囲では、桑の葉茶ほどはっきり出ていない。
桑の葉茶には「健常者で2〜4割抑制」という研究の目安があります。でも、サラシア"茶"には、それに当たるきれいな数字が、見当たらない。

だったら。
私が、調べようじゃありませんか。
リブレ(血糖センサー)をつけて、白米の前にサラシア茶。同じ条件で、3回。そして、私が11回測ってきた桑の葉茶の実際のデータと、真正面から比べてみます。
研究が答えを出していないその一点を、n=1でも、自分の数字で確かめる。
検証の条件
白米150g
その直前に、煮出したサラシア茶を200ml飲む
あとは同じ条件で、3回くり返す




きっと効く前触れなのでしょう…
それでは張り切っていきましょう!
第1幕
結果発表(1回目)
ここから先は

桑の葉茶・サラシア茶・グァバ茶|リブレ実測33回の全記録
「血糖上昇を抑制する」と言われるお茶の血糖値検証、その全記録です。桑の葉茶17回、サラシア茶9回、グアバ茶7回。合計33回の分析と深掘りを…
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