【育児日記 #2】家の中でも、全然いいのよ
最近、少し気になっていたことがあった。
長男の身体を、ちゃんと動かせているだろうか。
次男が生まれて、以前より外に出ることが難しくなった。
今年の夏は過ごしやすい方だったのだろうけど、
まだ2カ月の次男を連れては公園にもなかなか行けない。
保育園に通っている子なら、毎日のように外で遊んだり、お友達と身体を動かしたりしているんだろうか。
そう考えると、家で過ごしている長男に、
私は十分なことをしてあげられているのかな、と少し不安になる。
もうひとつ気になっていたことがある。
砂場や粘土、お絵描き。
汚れる遊びを、あまりさせてあげられていないこと。
SNSを見ていると、
「朝早くから公園へ」
「おうちで砂場、粘土遊び」
「スライム遊びをしました」
そんな投稿が目に入る。
「発達には砂遊びが大事」
「免疫のために泥遊びをたくさんさせてあげよう」
そんな言葉を見るたびに、
ああ、やっぱりこういう遊びもさせてあげた方がいいのかな、と思ってしまう。
以前、小麦粘土を用意して遊んでみたこともあった。
カラフルな粘土に長男は興味津々で、
30分、2人で黙々と遊び、気にいってくれたようだった。
でも、長男はまだ、食べてはいけないものを口に入れてしまうことがある。
次男を見ながら、誤飲の心配をしたり、
次男にアレルギーの可能性があるものを触らせたり。
私自身が一緒に触って見守ることも、正直なところ負担だった。
それでも、
「これもやらせてあげなきゃ」
と思っていた。
そんなことを、児童発達支援の仕事をしている母に話した。
すると母は、
「保育園も自宅保育も、
それぞれ良いところがあるから、気にしなくていいのよ」
と言った。
「公園だって行けなくても、
体を動かせていればお家の中でも全然いいのよ」
「おもちゃのボーリングでボールを転がしたり、ピンを立てたり。
楽しみながら身体を使ってるでしょう」
その言葉を聞いて、少し拍子抜けした。
廊下に横になって真剣にボーリングのピンを並べて。
一緒にボールを転がして。
またピンを並べて。
倒して。ボールを拾いに行って。
次男の夕寝の時は、私は次男を抱っこしたまま、
長男がリビングと洗面所を行き来するのを
「まてまて〜」と言い合いながら、
追いかけたり、追いかけられたり。
そんなことをしながら、笑って過ごしていた。
そうか。
家の中でもいいのか。
私は「公園に行く」という形にとらわれていただけだったのかもしれない。
SNSで見る誰かの育児と比べて、
朝から公園に連れて行かなきゃ。
砂遊びをさせなきゃ。
粘土もやらせなきゃ。
汚れる遊びも経験させなきゃ。
そうやって、知らないうちに自分で「こうしなきゃ」を増やしていた。
もちろん、砂遊びも泥遊びも、粘土も、きっと楽しい。
できる環境なら、やってみてもいい。
でも、それができない日があってもいい。
今の我が家には、私たちなりの遊び方がある。
次男が生まれたばかりで、なかなか外に出られない。
そんな今でも、長男は毎日笑っている。
ボールを転がして、ピンを倒して。
リビングと洗面所の間を
慣れない駆け足で、転びながら往復して。
「もう一回」と、人差し指を立てて。
それなら、それでいいのかもしれない。
母の言葉で、
何か特別な育児方法を教えてもらったわけではない。
ただ、
「家の中でも全然いいのよ」
と言ってもらっただけ。
でも、その一言で、私が勝手に自分に課していた
「育児」の重みが、少し軽くなった。
子どものために、できることを増やしてあげたい。
そう思う気持ちは、きっとこれからも変わらない。
でも、
今、「できていないこと」ばかりを数えなくてもいいのかもしれない。
そして、子どもにとっての「楽しい」は、
思っているよりずっと身近なところにあるのかもしれない。
一日中、家にいる日があったって、
もう少し肩の力を抜いて、
「今日もたくさん、一緒に遊べたね」
と笑って言える母親でいたい。
おやすみなさい。今日もお疲れ様でした。
--- 凛
