仕事が決まったお祝いに。
アタシが28歳。
彼は3歳。
まだレンタル屋さんの中身は
ビデオテープが主流だった。
彼は「とっとこハム太郎」と「頭文字D」がお気に入り。
ハム太郎には特にお気に入りの話はなかったが、
頭文字Dは「ガムテープデスマッチ」の話ばかりレンタルさせられた。
旧作5本1週間レンタル。
毎週のようにレンタル屋さんに通っていた。
いつものようにアニメコーナーを物色していた時のこと。
突然彼が走り出した。
3歳児の気まぐれ。
通路を走る彼がたどり着いた場所。
それは
18禁コーナー。
黒地に白い文字。
床スレスレまであるのれん。
当時のアタシはうら若き乙女。
とは言えないが、さすがに18禁コーナーに堂々と入る根性は持ち合わせていなかった。
のれんの外側から必死に彼を呼ぶ。
ほんの数分だったが、オトナの世界を垣間見た彼は、嬉しそうに
オシリ〜♪
と言った。
今でも彼はケツフェチなのだろうか。
母親のアタシに知る由はない。
仕事、決まってよかったね。
