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りか先生の人生アップデート日記⑧

保育学校で学んだ「乳児保育の一番大切なこと」

保育学校で乳児保育を学び始めたとき、私は「おむつ交換やミルク、寝かしつけなど、お世話の仕方を学ぶ授業なのかな」と思っていました。

でも、実際に学んでみると、一番大切なのは技術ではありませんでした。

まず学んだのは、「乳児保育とは何か」ということです。

乳児保育とは、赤ちゃん(乳児)の命を守りながら、健やかな成長と発達を支えるための援助を行うことです。

一般的には「乳児」は満1歳までの子どもを指しますが、保育所では0歳児・1歳児・2歳児クラスを乳児、3歳児・4歳児・5歳児クラスを幼児として区分しています。

そして乳児保育は、ただ食事やおむつ交換、寝かしつけなどのお世話をすることではありません。一人ひとりの発達を理解し、子どもの最善の利益を考えながら行う意図的・目的的・計画的・組織的な保育です。その実践は経験や勘だけではなく、発達心理学や保育学などの理論に支えられています。

また、保育は**「養護」と「教育」が一体となって行われるもの**だということも学びました。

養護とは、子どもの生命を守り、情緒の安定を図るために保育士が行う援助や関わりのこと。教育とは、子どもの健やかな成長を支え、その活動がより豊かに展開されるよう発達を援助することです。教育は「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域を柱として進められています。


保育士の資格が国家資格であるのも、こうした専門的な知識と理論に基づいて子どもの育ちを支える専門職だからなのだと、保育学校で改めて知りました。そして、さまざまな理論を学んだ先に、先生が何度も伝えてくださった一番大切なことがあります。

それは、「子どもとの信頼関係を築くこと」です。

乳児はまだ言葉で気持ちを伝えることができません。だからこそ、保育士は泣き方や表情、しぐさ、小さな変化を丁寧に見つめ、「どうしたのかな?」と気持ちを受け止めることが大切だと教わりました。

抱っこをしたり、優しく声をかけたり、安心できる環境をつくることで、子どもは「この人は安心できる存在なんだ」と感じるようになります。

この安心感は「愛着(アタッチメント)」と呼ばれ、乳児期の心の土台になります。安心できる大人がいるからこそ、子どもは少しずつ周りの世界に興味をもち、「やってみたい!」という気持ちを育んでいくのです。

保育学校では、「子どもを急がせない」「一人ひとりの発達を大切にする」「応答的に関わる」という言葉を何度も学びました。

実際に保育園で働いてみると、その意味がよく分かります。

笑顔で目を合わせること。

「待っていたよ」と抱きしめること。

泣いたときに「大丈夫だよ」と安心させてあげること。

そんな何気ない毎日の積み重ねが、子どもの心を育てているのだと感じます。

アラフィフになって保育学校へ通い直したからこそ、「保育とは、子どもの成長を支える前に、まず安心できる居場所をつくることなんだ」と改めて学びました。

この学びは、これからも保育士として大切にしていきたい、私の原点です。

赤ちゃんの尊い命を大切にしたい

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