見出し画像

【コラム】初日の出の思い出

もうすぐ年明け。この時期になると初日の出に関わる話を思い出す。

地球は太陽の周りをまわっている。太陽は一つだ。よって誰かにとっての日の出は、別の地域の誰かにとっては夕日で、また別の地域の誰かにとっては昼間の太陽だ。皆、同じ対象を見ている。

元日の日の出を初日の出と呼ぶが、これは暦の最初の日が元日だからだ。暦は人間が勝手に作ったもの。元日は夏至や冬至のように、特徴のある軌道上の位置の日ではない。そもそも一年を無理やり整数の日数にしているので、暦は地球の運動を正確に表現できていない。自転周期の整数倍が公転周期ではないのだ。

よって元日の日の出を、わざわざ寒い早朝に見に行って、拝んだりするのはおかしい。全く意味をなさない。元日の意味付けは人為的だし、太陽に感謝したければ、昼間でも、夕方でも、夜に足の下に位置しているときでも、真夏でも問題ない。どれも同じ太陽だ。それに人間が拝んだところで、太陽には何の影響も与えない。人間なんて太陽からしたら、いてもいなくても同じだ。拝んでも、祈っても、不幸はやって来る。

ぐだぐだ書いてきたが、これは高校のときに家族に対してした与太話。たしか大晦日だった。高校生が言うので、かなり棘がある言い方だったと思う。家族は、これを聞いて怒り出した。馬鹿にされたと感じたのだ。実際、多少馬鹿にしていたとは思うが、親切心から言ったつもりだった。無意味な習慣にとらわれて、寒さに耐えたり、体調を崩す愚行を心配したのだ。論点や関心が全く合っていなかった。

話をするときは、テーマの範囲をお互いに共有しないと全くかみ合わない。正しいとか、良かれと思っても、相手を不快にさせる意図がなくても、相手を傷つけてしまうことが起きる。そしてお互いに嫌な気分になる。

今でも同じようなことをすることがある。あまり成長していないな。

いいなと思ったら応援しよう!