パリと東京、鳥の歌声
梅雨の晴れ間に鳥の囀りが響き渡る。
うちは東と西が隣家の緑濃い庭に接しているため
鳥の姿や声が近しい。
5月にパリを訪れた際は
モンマルトルに滞在したのだが
やはり緑多い公園が周りにあったので
朝だけでなく一日中囀りが聞こえた。
いま思うとパリの囀りは音が違っていたな。
楽器っぽいというか。
もちろん、鳥の種類も違うのだろうが、
ふと思う。
同種の鳥でも、暮らす環境で囀りは変わるのではないか?
昔、知り合いが
マンハッタンの烏は鳴き声が違っていた、と語っていた。
同じ日本人でも
フランス生まれフランス育ちだったらフランス語を喋るように、
鳥も囀りが変わるのではないか?
学者なら、徹底的に検証したいところだが、しない。
話は変わるが
月に一度出演しているシャンソニエで先日もライブがあった。
このシャンパーニュという店は
一人の歌手がステージを務めている間、
他の歌手は入口ドア付近の暗がりにいて仲間の歌を聴いている。
多くの歌手は自分がステージに向かう前に、その場所にスマホを置いて録音をする。
私もする。あとで自分の歌を客観的に聞くのが一番堪えるからだ。
先日も録音して、翌日いやいやながら聴いてみた。
満足のいく歌であるはずがないので、聴き返すのはかなり憂鬱なのである。
たが、聴く。修行だ。
そうしたら、
おもしろいものが録音されていた。
ステージで歌う私の声に合わせて
共演者の誰かがハモっていたのだ。
ささやき声で。
歌声にはいろいろなものが現れるので、
ちょっと感動した。
