ダイナソーJr. ~轟音ギターと気だるさが生んだ、オルタナティヴ・ロックの伝説~

こんにちは、touaです。

今回は、オルタナティヴ・ロックを語る上で絶対に外せないバンド、「ダイナソーJr.」を紹介します。

「ニルヴァーナが好き。」 「轟音ギターが好き。」 「でもメロディもちゃんと欲しい。」

そんな人なら、一度は聴いてほしいバンドです。

実はカート・コバーンをはじめ、多くのミュージシャンが彼らをリスペクトしています。

今回は、ダイナソーJr.の歴史、音楽性、そしておすすめアルバムまで詳しく解説していきます。

それでは始めましょう。

ハードコアから始まったバンド

ダイナソーJr.は1983年、アメリカ・マサチューセッツ州アマーストで結成されました。

メンバーは

・J・マスシス(ギター・ボーカル) ・ルー・バーロウ(ベース) ・マーフ(ドラム)

この3人です。

実は彼らは、それ以前に「Deep Wound」というハードコア・パンクバンドで活動していました。

しかし、「もっと自由な音楽をやりたい」という思いから新たなバンドを結成。

これがダイナソーJr.の始まりでした。

当初は「Dinosaur」という名前でしたが、同名バンドが存在したため1987年から「Dinosaur Jr.」へ改名しています。

オルタナティヴ・ロックの名盤誕生

1985年、デビューアルバム『Dinosaur』を発表。

その後、ソニック・ユースから高い評価を受け、名門SSTレコードへ移籍します。

そして1987年。

2枚目のアルバム『You're Living All Over Me』をリリース。

この作品は現在でもオルタナティヴ・ロック史上屈指の名盤として知られています。

轟音ギター。

どこか切ないメロディ。

力の抜けたボーカル。

ノイズとポップがここまで自然に融合した作品は当時ほとんどありませんでした。

続く1988年の『Bug』も高い評価を受けますが、この頃からJ・マスシスとルー・バーロウの関係は悪化していきます。

ツアー終了後、ルーは脱退してしまいました。

J・マスシス一人のバンドへ

1991年、『Green Mind』を発表。

この頃にはJ・マスシスがギターだけでなく、ドラムなど多くの楽器を担当するようになります。

さらにドラマーのマーフも脱退。

結果としてダイナソーJr.は、実質J・マスシスのソロプロジェクトのような形へ変わっていきました。

それでも

『Where You Been』

『Without A Sound』

など評価の高いアルバムを次々と発表します。

1997年。

J・マスシスの判断によってバンドは解散しました。

奇跡の再結成

しかし2005年。

誰もが驚くニュースが飛び込みます。

オリジナルメンバー3人による再結成です。

しかも不仲だったJ・マスシスとルー・バーロウも和解。

ファンにとっては夢のような出来事でした。

2007年には18年ぶりとなるオリジナルメンバーでの新作『Beyond』を発表。

さらに

『Farm』

『I Bet On Sky』

『Give a Glimpse of What Yer Not』

『Sweep It Into Space』

と精力的に作品を発表。

そして2026年には13枚目となるニューアルバム『There Near』を8月28日にリリース予定であることも発表されました。

40年以上活動してなお、新作を届け続ける姿勢は本当に素晴らしいですね。

日本で突然ヒットした意外な理由

実はダイナソーJr.には、日本ならではの面白いエピソードがあります。

1994年のアルバム『Without A Sound』収録曲「Over Your Shoulder」が、2019年に突然Billboard JAPANで18位まで急上昇しました。

理由は、かつてTBSの人気番組『ガチンコ!』の「ガチンコファイトクラブ」で挿入歌として使われていたこと。

YouTubeで当時の映像が数多く視聴された影響で、多くの人が「あの曲は誰なんだ?」と検索した結果、再び注目を集めたのです。

世代によっては、「あのファイトクラブの曲」として記憶している人も多いかもしれません。

ダイナソーJr.の魅力

最大の魅力は、何と言ってもJ・マスシスのギターです。

轟音なのに美しい。

激しいのに泣ける。

ノイズの壁を作りながら、心に残るメロディを奏でます。

さらにギターソロはブルースやクラシック・ロックの影響も感じさせる非常に歌心のあるプレイ。

シューゲイザーやグランジにも通じる音ですが、どちらとも違う唯一無二の世界観があります。

そしてJ・マスシスの気だるい歌声。

まるでやる気がないように聴こえるのに、不思議と感情が伝わってくる。

このアンバランスさこそ、ダイナソーJr.最大の魅力なのです。

初めて聴くならこのアルバム

まずは『You're Living All Over Me』。

ダイナソーJr.を代表する最高傑作です。

続いて『Bug』。

初期の勢いとポップさを楽しめます。

メジャー時代なら『Where You Been』や『Without A Sound』がおすすめ。

再結成後なら『Farm』や『Sweep It Into Space』も非常に完成度が高く、「昔のバンドが復活した」だけではない現在進行形の魅力を味わえます。


ダイナソーJr.は、派手なバンドではありません。

しかし、多くのミュージシャンから「好きなバンド」として名前が挙がる、まさにミュージシャンズ・ミュージシャンです。

ニルヴァーナ、スマッシング・パンプキンズ、フー・ファイターズなど、90年代以降のオルタナティヴ・ロックに与えた影響は計り知れません。

轟音なのに優しい。

ノイジーなのに美しい。

そんな相反する魅力を持つダイナソーJr.。

まだ聴いたことがない方は、ぜひ『You're Living All Over Me』から体験してみてください。

きっと、そのギターサウンドの虜になるはずです。

それでは今回はここまで。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ダイナソーjr


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