「カフェとスナックの親和性と対極性について」
先日の「サイフォン講座」からの延長ラウンド(二次会?)で開業志望者が多かったので一人一人の質疑応答に対応したのですが、こうした実際の声っていうのは本当に核心を突いていて、例えばこういうカフェラボの記事のネタとしても「確かに!なんでこのこと今まで扱ってこなかったんだろう」ということも多く、今回早速ここでも共有しておきたいと思います。
今回出席になられた方の中に「元々はスナックだったところをカフェに切り替えて営業している」ということでした。
質問といいますか悩みのタネが大雑把に言うと「集客」や「視認性の低さ」でありました。
まず「スナックとカフェ」の類似性、親和性から述べていきます。
まずどちらも設備投資は少なくて済み、原価も安く、調理技術をあまり必要としません。
ワンオペにも向いているためハコそのものの設計も動線もあまり変化させなくてよいため居抜き物件としてもとても良いのかもしれません。
さらにこれはとりわけビジネスで既に大成功をおさめている実業家が結構こぞって言っていることなのですが「飲食店をやるならオレ(わたし)ならスナックをやる」という声を実際に複数筋で私は見聞きしてきました。
その理由も突き詰めていくと結局「スモールビジネス」という一言で片づけられるとは思うのですが、大成した人や日頃あまりに大きな資金や人を動かしている人であればあるほど日常の「巨大化による煩雑さ複雑さトラブルやエネルギー消費」に疲弊してしまっているのだと思うし、そしてその反動のような「ないものねだり」的発想もおそらくあるのだと思いますが、ともあれ小規模個人店がスモールビジネス路線でいくことは常道中の常道、基本のキであるので私もそれに否定するつもりはありません。
ただし、ここではもう口酸っぱく言っていることではありますが、「ワンオペ個人店は狭すぎるところではやってはいけない」という私の超重要主張も今一度強調しておきます。
個人店が絶対やってはいけないことの中に「大箱となんでも屋」というのがありますが、おそらくそんなことはわかりきっているわけでそれに大箱なんてやりたくても家賃が高過ぎて手も出せないであろうからそんなことをわざわざ気にする必要はなく、むしろそれによって「小さすぎるハコは危険」ということのほうが私はいつも声を大にして申し上げています。
もっと突っ込んでいうと「小さすぎるハコ」とはズバリ8坪以下のところです。
でもどうですか?みなさん今「スナック」というものをボンヤリとイメージしてみてください。
そのお店はちょうど8坪くらいのスケール感ではなかったでしょうか?
はい、スナックならそれでもいいのです。
何故か?単価が違うからです。
同様に焼き鳥屋をワンオペでやっているお店等もその焼き鳥のテイクアウト等もやっているのならば8坪以下のスケールでも十分に月商百万超えも果たせます。
しかしカフェのせいぜい1000円~1500円以下程度の単価ではとてつもなく難しいのです。
ちなみに今回出席された方のスナックは珈琲文明の一階部分よりも確実に広いと仰っていたので最低でも10坪以上あります。
さらに二個隣の駅にあり私も結構そこの地理には明るいため非常にイメージしやすいのですが、そのお店の近くに区役所があり大きな道路に面しており、しかもその道路沿いで横に広い、つまり間口が広い(ウナギの寝床のような奥に広いわけじゃない)というのは視認性からいっても文句ない好立地であるといえます。
そんな結構理想的な物件を踏まえつつ私がこれだけは絶対やったほうがいいと申し上げた部分、言うなればカフェとスナックの対極性といいますか相容れない部分をこれからここでもお話しておきます。
ここから先は

カフェ開業メソッドⅡ vol.09
カフェ開業メソッドシリーズ 最新情報更新中! これからカフェを開く人、カフェを開きたい人、カフェ好きな人が読むマガジン。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
