「皿屋敷番長、UFOにさらわれる」を読んで(読書感想文風ショート・ショート)
「皿屋敷番長、UFOにさらわれる」を読んで
5年3組 佐藤すい香
今日、お母さんが「これ、面白いわよ」と言って、
私に1つのWeb小説を見せてくれました。
タイトルは「皿屋敷番長、UFOにさらわれる」。
私は、幽霊とかお化けとか、信じていません。
でも、UFOはもしかしたらいるかもしれないって、
思っていました。
そんな気持ちがずっとあったので、
タイトルを見た瞬間、
胸が少しだけドキッとしました。
お母さんの話によると、
この作品は、
昔の怪談「番町皿屋敷」をもとにしているそうです。
つまり、私が信じていない幽霊のお話。
調べてみると、
お菊さんという女の人が、
お皿を割ったことをお殿様に怒られ、
井戸に投げ込まれてしまい、
そのあと幽霊になって皿を数えるんだとか。
そして、「一枚足りない」って、
恨めしそうに言うのだそうです。
私は「ひどすぎない?」と思いました。
だって、お皿を一枚割っただけで
井戸に落とされるなんて、
どんな世界なのか想像もできません。
お母さんは、
「昔は海原雄山みたいな人が本当にいたのよ」と
なぜか怒りながら言っていました。
お父さんは、
「幽遊白書の浦飯幽助は皿屋敷中学の番長だったぞ」と
もっと意味のわからないことを言っていました。
私は海原雄山を知らないし、
お父さんの話はますます混乱するし、
幽霊も信じていないけれど、
もし私がお皿を割って井戸に投げ込まれたら、
たぶん化けて出ると思います。
こういうの、矛盾っていうんですよね。
ここからが本題です。
「皿屋敷番長、UFOにさらわれる」は、
読んでみると、
ただの不思議な話ではなく、
「数をめぐるすれ違い」、「執着」、「価値観」とかが
テーマのように感じました。
お母さんも同じことを言っていました。
「番町皿屋敷」では、
お殿様も、お菊さんも、
もう戻らない「割れた一枚の皿」に囚われている。
幽霊になっても、ずっと数え続けてしまう。
「一枚足りない」って。
「皿屋敷番長、UFOにさらわれる」では、
関谷さんも、皿屋敷君も、
UFOが4機なのか5機なのかに囚われている。
他の人から見たらどうでもいいことなのに、
本人にとっては絶対にゆずれない大事なこと。
そのこだわりが、
皿屋敷君をどこか遠くへ連れていってしまう。
数にこだわるあまり、
結局、UFOに「さらわれちゃう(皿割れちゃう)」。
現実とのつながりがふっと切れてしまう。
孤立。
そして皿屋敷君は、
宇宙人に 「地球は安全だよ」と教えてしまう。
自分が「地球の番長」だと信じながら。
物語の最後、
皿屋敷君とそっくりの顔をした宇宙人たちが
「皆さん、おめでとう」と言って
一糸乱れぬ拍手をするシーンは、
私には完全にホラー映画に見えました。
だって、本当に「いい宇宙人」なら、
自分で「いい宇宙人です」なんて言わないと思うから。
お母さんは、
「この宇宙人は『地球外生命体』って意味だけじゃなくて、
『異なる宗教や思想の人たち』って考えるともっと面白いよ」
と言っていました。
私は昔、ニュースで
同じタイミングで拍手する人たちの映像を見たことがあります。
そのときの、胸のざわざわした感じを思い出しました。
お父さんは最後まで
「幽遊白書もいいけど、Hunter x Hunterも読め」 と言っていました。
たぶん、私に何かを伝えたいんだと思いますが、
今の私にはよくわかりません。
でも、私は思います。
お母さんとお父さんは、
今の私にとっての「宇宙人」なのかもしれない、と。
言っていることがよくわからないときもあります。
私が「お母さんは宇宙人みたい」って言うと、
「これは『宇宙人のしゅくだい』よ」って微笑んでいました。
やっぱり意味がわかりません。
でも、いつか宇宙人ともわかりあえる日が来るといいな、
と私は思いました。
おしまい。
本小説は、
以下への記事へのアンサー記事でございます。
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チップをいただけるような素敵な雑記が書けたらなぁ~(遠い目)。