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子どもを叱る時、大人は何をしているのか

Q.教員志望の大学2年女子です。
子どもたちを叱る際のテクニックなどを、もっと知りたいです。

A.コツは「強く短く」です。

もちろん体罰はダメで、自分の個性を知る必要があります。
たとえば私は、大声で怒鳴るよりも、静かに注意するようにしています。

大学で講義をしていた時は、私語をする学生を静かに注意していました。
私の場合、そのほうが迫力が増して、学生が静かになるんですよね。

今は娘や息子を注意します。
すんごく怒った時は声が大きくなってしまいますが、基本は静かに注意します。
娘も息子も幼いので、まだ反抗期とは呼べず、私の言うことを聞いてくれます。

しかしここで考えたいのは、そもそも「叱る」ってなんだ?
ということです。

関係が親子なのか、それとも教員と児童生徒なのかでニュアンスは異なりますが、良い意味でも悪い意味でも、叱る場面を挙げてみます。

①子どもが危険なことをした時
②子どもが悪いことをした時
③子どもを大人の意向に沿わせたい時
④大人が子どもを怒りたい時

ちなみに、

「『叱る』と『怒る』は異なる。前者は理性的・意図的、後者は感情的・場当たり的」

という考えもあれば、

「いや、『叱る』も『怒る』も大人の一方的な力で子どもを従わせているという意味では、変わらない。子どもは両者の区別がつかないし、大人も両者が混ざり、明確な区別はできない」

という考えもあります。

ほかにも色々な考えがありますが、ここでは「『叱る』も『怒る』も変わらない」という考えで述べます。

①は叱ることが必要ですね。
たとえば子どもが道路に飛び出した時や、人の目の前でバットを振った時。
大人は驚いて「危ない!」と叫びます。

その後に「なんでそんなことをするんだろう」と怒りが湧き、再発防止のために強く叱ります。
子どもは悪気がなくても、叱られると「自分や人の安全を守らなきゃいけないんだ」と反省します。

あまりこういう場面で、「ボクちゃん、危ないからやめようね」と優しく言う大人はいないと思います。

②は「悪いこと」の内容によります。
大人の価値観によって「叱る」「優しく諭す」「放っとく」などが変わります。

「こういう場合には叱ってください」ということは、ここでは言いません。
様々な価値観があり、議論に収拾がつかないからです(いつか別の記事にするかもしれません)。

ここで言いたいのは、「叱る大人が、自分の中で、叱るかどうかの基準をもつと叱りやすい」ということです。
その基準は、一人ひとり違っても構いません。

違うことは当然であり、子どもは「大人も一人ひとり価値観が違うんだな」と学びます。
大人は思わず怒ってしまうこともあるでしょう。
時には基準がブレることもあるでしょう。
それで良いと思います。

子どもに「大人だって不完全なんだ」というモデルを見せたほうが、子どもは安心して大人になれます。

③は大人の自覚が必要です。
「大人は叱ってるけど、そもそも子どもは悪いことをしていない。大人の意に沿わせたいだけだ」ということが往々にしてあります。
勉強や習い事などで、これがエスカレートすると教育虐待になります。

子どもの可能性を広げるために励ますのは良いのですが、子どもの様子を見ながら、大人が主役にならないようにしましょう。
私も気をつけます。

④はさらに大人の自覚が必要です。
大人が別のことでイライラして、たまたまスイッチを押した子どもを叱ってしまう。

「そう言えばあの時も…」と過去を持ち出して叱ってしまうのは要注意です。
大人がイライラしていなければ、そんな叱責にはならないからです。
これは大人が自身のイライラを自覚するための、ひとつのバロメーターになります。

イライラしている時は、「ちょっと別のことでイライラしてる」と言ってしまいましょう。
そうすれば子どもは、自分のことを責めずに済みます。

学校の教員も、「先生ちょっと嫌なことがあって、なるべく怒らないようにするけど、怒ったらゴメンね」と言えたら素敵ですね。
子どもたちは「先生も色々あるんだ」と思い、怒らせないように気をつけるかもしれません。

「自分の機嫌は見せない」というプロ意識も大事ですが、教員の自己開示もまた、子どもたちにとっては教育になります。

もちろん言わなくても大丈夫なら、無理に言う必要はありません。
しかし、イライラを我慢しても、それが態度に出てしまうのであれば、言うことを考えてみるのも良いですね。

少し話はそれますが、教員も嬉しいことがあったら、それを子どもたちに話すことは多いと思います。
しかし、辛いことはあまり話しませんよね。

それは日本の我慢する文化(美徳でもありますが)に根ざしていて、辛いことを話したくても話せない、生きづらさにもなっているような気がします。
これは今日のテーマではないので、また別の記事で書くかもしれません。

このように、「叱る」ことについて考えてみましたが、あくまでも私の一意見です。
様々な考えがありますので、それを振り返るきっかけになれば幸いです。

あなたは、どんな時に叱りますか?

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