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【体験記】脊柱管狭窄症入院・手術  第2回(前編)― 病室の現実と、手術前夜の思い

10月26日。
いよいよ入院の日を迎えました。
このときもまだ、両脚の神経痛が激しく、
トレッキングポールを頼りに一歩ずつ歩くのがやっとでした。
「たった数か月で、こんなに歩けなくなるとは……」
その現実を受け止めきれないまま、病院へ向かいました。


病棟で感じたこと ― 個室の静けさと、現場の喧騒
整形外科の病棟に着くと、最初は4人部屋を希望していました。
しかし空きがなく、個室に案内されることになりました。
最初は少し寂しさも感じましたが、
のちにこの“個室”という選択が、思いのほか大切な意味を持つことになります。
部屋に入ってまず驚いたのは、看護師さんたちのマスクが下がっていること。
中には、上唇が見えるくらいまで下げたまま話す人もいました。
思わず注意すると、逆に少し冷たい反応が返ってきて・・・
「現場って、いろんな人がいるんだな」と痛感しました。
もちろん、忙しい中で一生懸命に動き回る看護師さんも多く、
その姿勢には心から頭が下がります。


手術当日 ― 2時間40分の闘い
手術当日の朝、大部屋に空きが出たため、
そちらに移ることになりました。
そしてその日の午後、いよいよ手術。
時間にして約2時間40分。
腰の奥深く、神経の通り道を圧迫していた骨や靱帯を取り除く手術です。
手術室に入る前、
「これで本当に痛みから解放されるだろうか……」
そんな思いが頭をよぎります。
医師やスタッフの声がかすかに響く中、
麻酔が効いていく感覚とともに、意識がゆっくり遠のいていきました。


術後の夜 ― 大部屋の現実
手術後は、身体を固定された状態で、
痛みと熱っぽさの中、一晩を過ごしました。
翌朝、ようやく意識がはっきりしてきたものの、
すぐには体を起こすこともできません。
そしてこの大部屋での二晩・・・
それは「リハビリよりも忍耐の訓練」と言っていいほど、過酷なものでした。
同室の方々は70代から90代。
認知症の症状がある方も多く、
夜中じゅう大声で呼びかける声やいびきが響き渡ります。
自分は動けず、痛みも続き、丸2日ほとんど眠れませんでした。
正直、冗談を考える余裕などまったくなく、ノイローゼになりそうでした。
術後3日目の朝、耐えきれずに個室への移動を希望。
差額ベッド代はかかりますが、背に腹は代えられませんでした。
ただ、個室に移った後もしばらくは眠りが浅く、
“音と痛みの記憶”がなかなか消えませんでした。
それでも、少しずつ日常を取り戻すためのリハビリが始まります。


最後に
手術が終わっても、ここからが本当の闘いです。
体の痛みだけでなく、リハビリ、歩行訓練、
そして“元の生活を取り戻す”という長い道のりが始まりました。
次回は、リハビリ期の様子と退院までの記録をお届けします。
同じ病気で悩む方に、少しでも励ましや希望を感じてもらえたら嬉しいです。


※シリーズまとめ
脊柱管狭窄症奮闘記!|Ben|note

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