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結局、転職の限界年齢は今、何歳?の専門家による納得の答えとは。

結論から言います。

かつて、言われていた転職の限界年齢は「35歳」ではありません。
ずばり、今の目安は「50歳」と多くの専門家が見ています。

但し、35歳以上の転職では「年齢」ではなく、経験・専門性・マネジメント力をどう市場価値に変えるかが重要です。

「もう35歳だから転職は無理なのでは?」

そう考えていませんか?

実は、かつて言われた「35歳転職限界説」は、現在の日本ではそのまま当てはまりません。

一方で、「何歳でも同じように転職できる」というのも事実ではありません。

私は国家資格キャリアコンサルタントとして、また海外を含む大手企業5社でHRマネジャーを経験してきました。

その経験から、35歳以上の転職希望者に伝えたいことがあります。

35歳は限界ではない。むしろ、35~49歳は「経験を武器に変える転職」が重要になる年代です。

そして、50歳前後からは戦い方を大きく変える必要があります。

★この記事の執筆者:りお👦|国家資格キャリアコンサルタント|行動心理士|リード・キャリアで、キャリア学習支援|海外5カ国で人事を担当:歴25年|自らも5回転職した転職専門家|キャリアライター

更新:2026年8月29日

国家資格証

国家資格キャリアコンサルタント

なぜ「35歳転職限界説」はもう通用しないのか?

写真はイメージ

35歳は「転職の限界」ではなく、「転職戦略が変わる年齢」

まず知っておいてほしいのが、現在の日本では募集・採用における年齢制限は原則として禁止されていることです。

厚生労働省も、企業に対して年齢にかかわりなく応募機会を確保することを求めています。

つまり、

「35歳だから応募できない」

という社会ではありません。

もちろん、現実の採用では年齢がまったく影響しないわけではありません。

しかし、35歳を超えた瞬間に転職市場から締め出されるわけではないのです。

企業が35歳以上に求めるものが変わるから

20代の転職では、

  • ポテンシャル

  • 学習能力

  • 将来性

  • 素直さ

  • 基礎的なビジネススキル

などが評価されやすいでしょう。

一方、35歳以上になると評価軸が変わります。

企業が知りたいのは、

「この人を採用したら、何を任せられるのか?」

です。

たとえば、

  • 部下を何人マネジメントしたか

  • 新規事業を立ち上げたか

  • 売上をどの程度伸ばしたか

  • 業務改善を実現したか

  • 採用・育成をどう変えたか

  • 特定分野でどの程度の専門性を持っているか

といった「再現可能な実績」が重要になります。

35歳以上の転職は、若さを売る転職ではなく、経験を売る転職なのです。


では、転職の限界年齢は本当に「50歳」なのか?

50歳は「絶対的な限界」ではないが、大きな分岐点

ここは非常に重要です。

私は「50歳になったら転職できない」とは考えていません。

実際、50代でも転職する人はいます。

ただし、35~49歳と50歳以降では、転職市場で求められるものがさらに厳しくなると考えたほうがいいでしょう。

厚生労働省の資料でも、中途採用について、35歳以上45歳未満では「良い人材であれば採用したい」が64.1%、45歳以上55歳未満では39.8%、55歳以上では23.5%となっています。

この数字からも、年齢が上がるほど企業の採用姿勢が慎重になることが分かります。

つまり、

35歳=限界ではない。

しかし、

50歳前後=「何を武器に転職するのか」が問われる重要な分岐点

なのです。


50歳になると転職が難しくなる理由とは?

企業が「採用後の活躍」をより厳しく見るから

50歳の候補者を採用する企業は、当然ながらその人に一定の経験や能力があることを期待します。

「これから成長してもらおう」

という20代・30代前半の採用とは違います。

むしろ、

「入社後すぐに何をしてくれるのか?」

が重要になります。

そのため、

「営業経験20年あります」

だけでは弱いのです。

重要なのは、

「営業経験20年の結果、何ができるのか」

です。

たとえば、

「法人営業20年」

よりも、

「大手法人営業を15年間担当し、年間売上10億円規模の顧客群を管理。営業組織15名のマネジメント経験あり」

のほうが、企業側は採用後の活躍をイメージできます。

これが市場価値です。

市場価値とは、簡単に言えば「企業がその人の能力や経験に対して、どれだけ採用したいと思うか」という価値です。


35歳以上の転職で「専門性」が重要になる理由とは?

35~54歳の転職者を対象にした調査

労働政策研究・研修機構(JILPT)は、35~54歳のミドルエイジ層について転職経験者や企業の採用担当者などを調査しています。

その調査では、35歳以上の転職では、プロジェクト推進経験、管理職・事業経営経験、特定領域における一定以上の経験や専門性が重要になることが示されています。

これは非常に重要なポイントです。

つまり、

「年齢が高いからダメ」なのではありません。

正確には、

「年齢に見合った経験・専門性を企業に説明できないと厳しくなる」

ということです。

ここを勘違いしてはいけません。


35歳から50歳までにやっておくべき転職対策とは?

①「自分は何ができる人なのか」を明確にする

35歳以上になったら、

「私は何でもできます」

は、むしろ弱いアピールになることがあります。

それより、

「私は○○領域の経験があり、△△という課題を解決できます」

と伝えられるほうが強い。

たとえば、

  • 人事×採用

  • 人事×人材開発

  • 営業×法人営業

  • IT×プロジェクトマネジメント

  • 経理×IPO

  • マーケティング×デジタル

  • 海外事業×グローバル人材

などです。

「何年働いたか」ではなく、

「何を解決できる人なのか」

に変換してください。


② 実績を数字にする

35歳以上の転職では、職務経歴書が非常に重要になります。

「新人教育を担当」

ではなく、

「年間50名の新人教育を担当」

「業務改善を行った」

ではなく、

「業務改善により年間○○時間の工数を削減」

というようにします。

数字が難しい場合は、

  • 規模

  • 人数

  • 期間

  • 担当範囲

  • 改善前と改善後

などでも構いません。

経験を「実績」に変換すること。

これが35歳以上の転職では非常に重要です。


③ 管理職経験がなくても「リーダー経験」を整理する

「管理職経験がないから50歳では転職できない」

これも思い込みです。

もちろん管理職経験は大きな武器になります。

しかし、

  • プロジェクトリーダー

  • 後輩育成

  • チームリーダー

  • 社内横断プロジェクト

  • 顧客との大型案件

  • 新規サービス立ち上げ

なども立派な経験です。

重要なのは、

「肩書」ではなく「どんな役割を担ってきたか」

です。


40代の転職でやってはいけないこととは?

ここからは、私が特に注意してほしいと考えるポイントです。

「年収を下げたくない」だけで求人を選ぶ

もちろん年収は重要です。

しかし、40代以降になると、

「年収○万円以上」

だけで求人を絞ると、選択肢が狭くなる可能性があります。

なぜなら、年齢が上がるほど企業は採用時に「即戦力としての価値」を求めるからです。

厚生労働省のデータでも、転職によって賃金が下がる割合は年齢が高いほど上昇する傾向が示されています。令和4年雇用動向調査では、50~54歳で「1割以上減少」が25.0%、55~59歳では33.9%でした。

だからこそ、

「年収を維持する転職」だけでなく、「今後の市場価値を上げる転職」

という視点も必要です。


50歳までに転職するなら、いつ動くべきなのか?

転職活動は「辞めてから」ではなく「辞める前」に始める

私は35歳以上の方ほど、在職中の転職活動をおすすめします。

理由はシンプルです。

焦らなくていいからです。

退職してから転職活動を始めると、

「早く決めなければ」

という心理が働きます。

すると、

「本当は希望していない会社だけど、ここでいいか」

となる危険があります。

一方、在職中なら、

  • 自分の市場価値を確認する

  • 求人を見る

  • 転職エージェントに相談する

  • 職務経歴書を改善する

  • 面接を経験する

ということができます。

そして、意外に重要なのが、

「今の自分が転職市場でどう評価されるかを知ること」

です。

転職するかどうかは、その後に決めればいい。


35歳以上なら「転職エージェント」を使うべき理由とは?

35歳以上の転職では、自分だけで求人を探すより、転職エージェントに相談する価値があります。

なぜなら、自分では見えていない市場価値を第三者から評価してもらえるからです。

特に確認したいのは、

  • 自分の年齢で応募可能な求人

  • 自分の経験が評価される業界

  • 年収相場

  • 職務経歴書の改善点

  • 面接でのアピールポイント

  • 今後伸ばすべきスキル

です。

転職するかどうかを決めるために、転職相談を使ってもいい。

これは非常に大切な考え方です。

「相談したら転職しなければならない」

というものではありません。

むしろ、35歳以上なら一度、自分の市場価値を客観的に確認しておくことをおすすめします。

【ここが行動ポイント】無料で市場価値を確認してみる

転職をまだ決めていない人でも、まずは「自分にどんな求人があるのか」を確認してみてください。

転職活動は、応募することから始まるのではありません。

「自分は市場でどう評価されるのか」を知るところから始まります。

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「まだ転職するか分からない」という人ほど、今のうちに相談しておく価値があります。


50歳を過ぎても転職できる人とは?

ここは誤解してほしくありません。

「50歳が限界」と書きましたが、50歳を過ぎたら転職できないという意味ではありません。

実際には、

  • 高度な専門性がある

  • 管理職経験がある

  • 経営経験がある

  • 特定業界の人脈がある

  • 専門資格がある

  • プロジェクトを成功させた経験がある

  • 若手を育成できる

  • 特定顧客との強い関係を持っている

といった人は、50代でも十分に市場価値を持ちます。

つまり、

年齢が上がるほど「普通の会社員」から「○○の専門家」へ変わることが重要

なのです。


転職の限界年齢についてよくあるFAQ

Q1. 転職は35歳までが限界ですか?

いいえ。

35歳は転職の限界ではありません。

現在は中途採用・経験者採用が広がっており、厚生労働省も中途採用を希望する労働者と企業のマッチングを促進しています。

ただし、35歳を超えるとポテンシャルよりも、経験・専門性・実績が重視される傾向があります。


Q2. 40代でも転職できますか?

できます。

ただし、20代のように「未経験だから挑戦したい」という理由だけでは厳しくなる可能性があります。

40代では、

「これまでの経験を使って、入社後に何ができるのか」

を具体的に伝えることが重要です。


Q3. 50歳を過ぎたら転職は無理ですか?

無理ではありません。

ただし、一般的には転職難易度が上がります。

そのため、50代では「年齢を隠す」のではなく、

専門性・実績・マネジメント力・人脈・業界知識など、年齢を上回る価値を提示すること

が重要です。


まとめ:転職の限界年齢は「35歳」ではない。だから、今動く

もう一度、結論です。

転職の限界年齢は35歳ではありません。

むしろ35~49歳は、これまで積み上げてきた経験を武器にできる重要な年代です。

ただし、50歳前後からは企業側の採用姿勢も慎重になり、転職難易度は上がっていきます。

だからこそ私は、

「50歳になってから転職を考える」のではなく、「50歳までに自分の市場価値を確認しておく」

ことをおすすめします。

転職する必要があるとは限りません。

今の会社に残るという選択肢も、もちろん正解です。

しかし、

「今の会社を辞めたら、自分にはどんな選択肢があるのか?」

これを知らないまま50代を迎えるのは、少し危険だと思います。

キャリアは、会社に決めてもらうものではありません。

自分の市場価値を知り、自分で選択肢を持つ。

それが35歳以降のキャリア自律です。

あなたは今、転職できる市場価値を持っていますか?

まだ転職するつもりがなくても、一度確認してみてください。

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※転職エージェントへの相談は、転職を強制されるものではありません。サービス内容や求人紹介の有無、利用条件等は各サービスの公式情報をご確認ください。


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