見出し画像

自衛官を採用するのに関わる地方就職半径20kmの檻:そら貧しい家庭が多くなるよ

果たして「豊かな子は自衛隊なんかならない!」で炎上したところでありますが、アメリカの軍隊なんか見てると「中流多いやんけ」となったりはします。
尤もアメリカは労働層から中流層の人生難易度が一気に上がる国で、貧困層にはメディケイドがあるため、従軍するメリットが薄いんですね。

アメリカで軍隊に入るメリットは学費減免と医療保険です。
労働階級になると一気に人生の難易度が上がるアメリカに於いて、従軍するメリットは金銭的要因が大きいです。
加えて沖縄で度々話題になる海兵隊の乱暴問題ですが、やはり戦争は足軽がいないとできないので、アメリカはウェイバー(特例)を設けて足軽集めに躍起になっています。
そらそうですよね?
だって世界中に軍隊展開してる国ですから、足軽確保のためにはなりふりなんて構ってはいられないわけです。

足軽が必要という点では日本の自衛隊とて変わらず、しかも日本の自衛隊には災害救助が業務に入っていますから。
でもね、都会の子なんて相当志が高くないと自衛官という仕事は選ばないんですよ。

そこで今回重要になるのは「地方就職半径20kmの檻」です。


🚚埼玉北部でさえマトモな仕事はない

私は中高生時代に蓮田市に住み、卒業して最初の仕事は白岡市の町工場になりました。
まぁ氷河期世代としては1社しか応募せずに就職できただけマシやったんちゃいますかね。
で、久喜市に移り住みましたけど、埼玉も北部に行くと良い仕事はありません。

・町工場の工員か営業
・運送会社の下請派遣
・介護施設の薄給労働

まぁこんなくらいしか仕事がないですかね。
あと地方は男女の役割が明確に区切られてますから。
豊岡市のジェンダーギャップ構造を市長はかなりヤバいと気付いたみたいですが、地方は仕事として役割が固定されてます。
「事務や保育は女!」
「男なら力を使うか営業!」
これによって男女間で階層がハッキリ決まってしまう構造があります。
アメリカなんて大都市を離れたら日本以上に男女格差は酷いようで、恐らくアメリカのジェンダーギャップも一部の大都市が全体を(マシに見えるように)引き上げてるんでしょうね。

ちなみに私は埼玉で仕事してた時は「お前仕事おせーよ事務行けよw」みたいにバカにされておりました。
尤も、男性に事務の仕事をやらせる会社なんてほぼ存在しませんでしたけどね!

🚛佐川時代に仲良かった先輩の国分寺転居が転機

そんな私に転機があったのは、佐川時代に仲良かった先輩が国分寺市に引っ越して佐川の仕事を辞めてからです。
3DKか3LDKか忘れましたが、妹さん含めて3人暮らしで6万円台で住むと言ってたので、後を追うように私は多摩市へ移りました。

アクセスできる労働市場が徐々に広まったのはここからです。
新宿の派遣会社でコルセンの仕事を始め、長い期間KDDI系に関わり、自力でHTMLとCSS使えるようになってIT業界への門戸が開かれ、まぁこの度は上流工程への転身が決まると。

しかし私の家系、みな埼玉から出たことがないのですよ。
一応私が生まれる前に母は上野のサラ金会社に勤め、韓国籍の実父と結婚して離婚するまでは世田谷のどっかに居たらしいですが、離婚と同時に越谷⇨春日部と戻り、再婚⇨離婚⇨杉戸で再婚⇨夜逃げ離婚⇨現在の相手と蓮田で再婚という流れですから。

そして関わる身内が面白い程みんな埼玉出てない。
半径20㎞で人間関係は全て完結するわけです。
関西に出てホワイトカラー職に就いた私など異端も異端でね。
基本は私の母方の身内はほぼほぼブルーカラーです。

逆に私は埼玉に戻ろうとしても、向こうで就職できないでしょうね。
これは佐川急便時代に仲良かった先輩の離職⇨転居を機にアクセスする市場が完全に変化したためです。

🗾自衛官になる前の若者も半径20㎞の檻で過ごす

「Geminiさん路線図間違ってるで」と言ったものの、もう直すのメンドイんでね(⇦オイ)

久喜駅を中心に半径20㎞が当時の私の就活圏

埼玉北部でこんな感じの就活圏でしたから、自衛官になる前の若者はコレ以上に悲惨なケースが多いと思います。

久喜市はまだ最低賃金が首都圏の水準ですが、弘前市や枕崎市になると仕事の量もさることながら、賃金水準も低くなる。
だから歴史的に北東北・南九州・北海道は自衛官の採用が多い地域です。

海自や空自に絞れば東名阪出身も一定度いるでしょう。
でも足軽が圧倒的に不足してるのは日米で共通です。

どんなに新幹線の線路点検をドクターイエローやら通常の旅客車両で自動化できるようになったとしても、最後は結局人。
戦争だって同じです。
どんなにハイテク戦争だなんて言うても結局最後は人なんで。

さらに地方は久喜市以上に通勤で車必須です。
通勤で車必須なんだから、下手すると半径15㎞の檻ですよね。

つまり自宅から半径15㎞以内に良い就職先があるかって話です。
これ大都市と同じように考えちゃダメですよ?
京阪神ならぶっちゃけ姫路からでも梅田までなら通えます。
らくラクはりま号だって姫路から通う人がいる前提で運行されてますし。

はるか号だって夜に米原まで行く便があるのは、やはり滋賀方面から大阪に通勤する人間は考慮されてるでしょうね。

埼玉県でも久喜から川越に行くだけでアクセスできる市場が一気に広がりますから。
でも枕崎や弘前から仙台や博多の市場にアクセスするのは極めて困難なのですよ。

まぁそこは前回も指摘した通りでね、私は個々の駐屯地が何自なのか把握していませんが、弘前や枕崎出身の人間が金沢駐屯地やら鯖江駐屯地に配属されるだけでアクセスできる労働市場が一気に変わります。

小松製作所を筆頭に、小松マテーレ、セーレン、日華、村田製作所、澁谷工業、I-O DATAと、デカい企業群にアクセスできるようになるわけです。

自費で北陸に行くために必要な資金は最低でも70万円くらいは要るでしょう。
それでも自衛隊に入れば「マトモな労働市場にアクセスするための費用は国費から出る」わけですからね。
勿論そんなキャリアプランを考えて入隊する若者は多くないでしょうが、いわゆる大都市による地方への搾取構造として、自衛隊が間接的に機能していることは確かです。


いいなと思ったら応援しよう!

センチュリー・大橋 ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。