横浜中華街と、赤レンガ倉庫。
去年の9月。
いつものトリオで、横浜の中華街へ向かった。
娘は修学旅行ぶり。
次男と私は初めてだった。
そこで合流したのは、東京で生まれ育った姪。
私たちが東京へ行くことを伝えると、わざわざ時間を合わせてくれたのだ。
中華街に着いて最初に目に入ったのは、大きな門。
そのシンボルは「牌楼(ぱいろう)」と呼ばれるらしい。

「おぉ、すごい。」
そう思って写真を撮った。
……ところが。
歩いていると、また門。
さらに歩くと、また門。
「なんだこれ、またあったぞ。」
そう言う私に、
「これ、まだまだありますよ。」
と姪が笑う。
牌楼を見つけるたびに写真を撮っていたら、気づけばそれだけでも十分楽しくなっていた。


もちろん目的は食べ歩き。
中華まん、小籠包、シューマイ、角煮まん、杏仁ソフト、抹茶タピオカ……。
気になるものを見つけては、少しずつ食べて歩く。

どこもたくさんの人で賑わい、人混みをかき分けながら歩いた。
今回の観光で、一番人の多さを感じた場所だったかもしれない。
お腹も満たされたところで、
「この先もこんな感じのお店が続く?」
と姪に聞くと、
「ずっと続きますよ。」
とのこと。
「じゃあ、この辺で次へ行こう。」
そうして崎陽軒や横浜博覧館へ寄り、お土産や雑貨を買った。
すると姪が少し考え込みながら言う。
「うーん……沖縄の人は、歩き慣れてないからなぁ。」
「大丈夫、大丈夫!こっちに来てから毎日二万歩近く歩いてるから。」
そう言うと、姪は笑いながら次の目的地へ案内してくれた。
20分ほど歩いて着いたのは、

赤レンガ倉庫。
ここも私たちは初めてだった。
赤レンガ倉庫の中は、趣のある空間に、おしゃれな雑貨や洋服のお店が並んでいた。いくつものお店を眺めながら、娘は祖母に似合いそうなワンピースを選んでいた。
ひと通り楽しんだ後、帰ろうと桜木町駅へ向かって歩いていると、次男がふと、
「あれ、乗りてぇ。」
とロープウェーを指差した。

「せっかくだし乗ったら。」
……と言ったものの、高いところが苦手な娘はもちろんパス。
結局、私と次男で乗ることになった。
ほんの数分の空中散歩だったけれど、窓の向こうに広がるみなとみらいの景色を眺めていると、旅に来た実感がぐっと増した。
ちょうど桜木町駅へ着く頃。
下を見ると、中華街で買ったパンダのキャップをかぶった娘と姪が、楽しそうに横断歩道を渡っていた。
そのキラキラした瞬間を、私は上から動画に収めた。
