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あなたのスマホの中で、日本の半導体逆襲が始まっている!?キオクシア"首位奪還宣言"の現場から

「日本の半導体は国際競争で負けた」

実はその常識、もう古いかもしれません。

「ここがチャンスだ!」

長年取引してきたお客様の現場から、そんな覚悟がひしひしと伝わってきます。

半導体材料に10年以上携わる現場から、今日は"日本の逆襲"の話をします。

この記事でわかること

第1章|純利益48倍。この数字、日本企業のもの?

数字で話します。

キオクシアホールディングスという会社があります。

2026年3月期の売上高は2兆3376億円(前年比37%増)。純利益は5544億円で前年の約2倍。いずれも過去最高です!

さらに驚くのはここから。

2026年4〜6月期の純利益は、前年同期の48倍となる8690億円になる見通しです。 48倍ですよ!?

聞き間違いではありません。 株価は上場からわずか1年半で約30倍。

先日の株主総会の頃には、時価総額で国内トップに立ちました。

「キオクシア?最近聞くけどよくわからん。。。」という方も多いと思います。

でも実は、あなたはほぼ毎日、この会社の製品に触れています。

キオクシアが作っているのは「NAND型フラッシュメモリー」
スマホやPCの中で、写真や動画、アプリのデータを保存してくれる、メモリーという半導体です。

もともとはキオクシアの源流となる東芝が発明した技術。
つまりNANDの「発明者の直系」なんです。

第2章|”日本の半導体は負けた”、半分だけ本当

世間では「日本の半導体は韓国や台湾に負けた」と言われ続けてきました。

確かに、かつて世界を席巻した日本の半導体産業が大きくシェアを落としたのは事実です。

でも実態は違います。

メモリー半導体の中でキオクシアが造る”NAND”の世界では、キオクシアはサムスン電子、SKハイニックスに次ぐ世界3位(シェア約20%)を守り続けてきました。

NAND市場の規模は2025年で約10兆円。その2割を、日本企業が握っているんです。

そして、ここからが本題です。

1、2年前のキオクシアは、今とは全く違う姿でした

メモリー不況に苦しみ、2023〜2024年には赤字が続き、上場もままならない状況。
私も取引先として、あの「耐えて待つ」空気を現場で感じていました。

そこから今、時価総額国内トップ。この変貌ぶり、凄まじいと思いませんか!?

6月25日の株主総会では、太田裕雄社長が900人の株主を前にこう宣言しました。

「我々はNANDの発明者でありながら1番ではない。何年かかるかわからないが、1番のポジションを取り返す」

静かな語り口で知られる社長からの、首位奪還宣言です。会場は拍手に包まれたそうです。

第3章|メモリーの世界で起きる”静かな争奪戦”

なぜ、ここまでの追い風が吹いているのか。

答えはAIです。

ChatGPTやClaude、GeminiのようなAIが賢く動くためには、膨大なデータを保存し、高速で読み書きする場所が必要。

その場所こそNAND。AI用のデータセンターでは、NANDを使った大容量SSD(データを保存する装置)の需要が爆発しています。

数字で話します。

  • キオクシアのデータセンター向けなどの売上は、2026年3月期で1兆3626億円 → 前期比約4割増 

  • 2026年分の生産枠は、すでに「売り切れに近い」状態 

  • Amazon, Google, Meta, Microsoftなど巨大IT企業(ハイパースケーラー)が、2027〜2028年分まで視野に入れた長期契約や前払いの交渉を進行中

  • 2027年も、需要が供給を上回る見通し

お金を先に払ってでも確保したい。それほどの品不足です。 その結果、2026年1〜3月期の売上総利益率は、なんと70%に到達

メモリーの歴史でも極めて異例の水準です。

第4章|現場から見えていること

ここからは、取引先として現場で感じていることをお話しします。

ここ半年から1年足らずの間で、キオクシアの動きは明らかに加速しています。

現場には「歩留まり(ぶどまり。作った製品のうち、良品がどれだけ取れるかの割合のこと)を一気に上げなければならない」という逼迫感があります。

需要が供給を大幅に上回っているから、少しでも多くお客様に製品を届けなければいけない。

そんな空気が、商談の端々から伝わってくるんです。 新規案件も、明らかに増えました。

1、2年前までは、全く考えられなかったことです。

「ここが勝負どころだ!」

そんな覚悟を持って、生産体制を整えながら開発を加速させ、優位性を出していこうという姿勢を、私は肌で感じています。

そして、競合との比較で見えてくることがあります。

ライバルとして韓国のサムスンとSKハイニックスはNANDでも非常に強い。ですが、今彼らはおなじメモリーの中でもDRAMのHBM(AI向けの超高速メモリー)の収益性が圧倒的に高くそちらに注力している側面があります。

さらにサムスンは、ロジック半導体(計算を担う半導体)でTSMC(台湾の世界最大の半導体受託製造メーカー)を追いかける戦いも同時にしています。

つまりリソースが分散しているんです。

一方のキオクシアは、NANDに集中できる専業メーカー。

技術力と、歩留まりの高さは大きな強みです。 巨人が脇見をしている今こそ、専業の集中力が活きるのではないか?
私はそう見ています。

第5章|これ、あなたのスマホとPCの値段の話

これ、遠い話ではありません。

NANDは、スマホの保存容量そのもの。PCのSSDも、ゲーム機のストレージも、全部NANDです。

その単価が、今急速に上がっています。売上総利益率70%という数字は、裏を返せば「それだけ単価が吊り上がっている」ということ。

  1. 需要は2027年まで供給を上回る見通し

  2. 生産枠は売り切れに近い状態

  3. 巨大IT企業が前払いで確保に動いている

つまり下がる理由が、一つもありません!
特に、保存容量の大きいモデルほど影響は大きくなります。
「待てば安くなる」という常識が、通用しにくい時代に入りつつあるんです。

第6章|今日、ここだけ分かればOK

今日、ここだけ分かればOKです。

「あなたのスマホの中のデータを守っている日本企業が、AI特需の追い風の中で、世界一を取り返すと宣言した。ただし、勝負はここから」

正直に言います。
首位奪還は、簡単ではありません。

韓国2社の企業価値はキオクシアの約4倍。サムスンもSKハイニックスも、めちゃくちゃ強い相手です。

でも、勝ち筋はあると感じています。

  1. NAND専業ならではの集中力と、歩留まりの技術力

  2. 地政学リスクの観点から「日本から調達したい」という巨大IT企業が増えていること

  3. 競合がHBMに視線を向けている今は、むしろチャンス?

どん底からわずか数年で、時価総額国内トップへ!

日本の逆襲は静かに始まっています。

私は現場から、この挑戦を応援したいと思います!

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