「我が故郷を世界的な観光地にする!」by金正恩#106
こんにちは。
暑くなってきて、いよいよ夏本番という感じです☀️
子どもたちは水遊びが楽しい季節になってきました。
小さいお子さんがいる家庭では、”休日をどう過ごすか問題”に日々頭を悩ませていると思いますが、こういう季節はとりあえず庭で水道の水をかけるだけでも楽しそうなので、助かりますよね(私だけか🤭)
北朝鮮で暮らしていたとき、夏になると家の近くにあったソンチョンガンという川へよく遊びに行っていました。
繰り返し書いていることではありますが、日本を一歩出れば“水道の蛇口を捻ると水が出てくる”などと想像もできない世界が広がっています。

私が住んでいたハムン市とソンチョンガンの様子。
北朝鮮の学校にも稀にプールが設置されているところはありますが、何せ水の供給が不安定なのでほぼ使えません。(少なくとも私は未経験)
雨水などを溜めて使う場合もあると聞いていますが、ちょっとそのことについてご想像いただきたいのです…
容れ物が仮に立派なプールだとしても、中に入っているのが雨水ならば、それはみなさんのご自宅エリアにある大きめの公園や神社の“池”と大差ないかもしれないのです。
水は澱むし、時間が経てばボウフラのような虫も湧きます。そもそも殺菌や濾過といった処理も一切しておらず、どんな物質や微生物が含まれているのか知れたものではありません。
公園の池で25m…泳げないことはないかもしれませんが、顔を水につけたくないし、水が口に入るなんて考えられませんよね。
そんな北朝鮮の“自然由来プール”は、使った生徒に病気が蔓延したこともあり、ほぼ使わなくなったと聞いています。(自然のものが常に良いとは限りません😅)
とある日、そんな北朝鮮が世界水準の観光リゾートを作ったというニュースが、満面の笑みを浮かべる金正恩の写真とともに目に入ってきました。
展望としては、まずは国内向けの観光地としてオープンし、いずれは外国人観光客向けに開放する予定だそうです。実は金正恩は、トップになった時から観光産業に強い関心を示していました。
以前、金剛山(クムガンサン)の世界遺産登録について書きましたが、今回の報道も合わせて考えると、”世界の観光客を取り込む動き”という見立ては、確からしいと感じています🥶(←なぜこの絵文字か気になる方は下記事をご覧ください)
今回、話題に上っている観光地は元山(ウォンサン)という場所で、金正恩の故郷といわれています。そういった事情からか、金正恩は元山の開発に特に力を入れており、ホテルやリゾートを作って有名な観光地に仕立てようとしています。
その元山に、去年からウクライナとの戦争で負傷したロシア兵が、療養のために運び込まれるようになったという報道があります。
療養を終えてロシアに戻った兵士がメディアに紹介されることもあるそうですが、ほとんどの兵士が「食事や医療の質が低く、辛い生活を送った」という感想を漏らしているそうです。
元山を訪れたロシア兵は療養のために訪れているのであり、おそらく”無料(国のお金)で、のんびり”過ごせればそれほど不満はないはず…と思うのですが、そういったハードルが低そうな人でもこの始末。
最終目的である海外旅行客の取り込みを考えた時、観光というサービスを受けるために、少なくない時間とお金を投じてでも”行きたい”と思う人は、どれくらい存在するのだろうかと考えてしまいます。(同じリゾートなら、私だったら済州島に行くけどなー…)
一方で、数年前に中国との関係が悪化し、”この先どうなるのだろう”と思っていた北朝鮮が、観光産業に力を入れ、海外旅行客の取り込みを狙うところまで来た、という見方も可能です。
未来は予測不可能なものであることを痛感させられます。
北朝鮮に多くの影響を与える立場にあるアメリカと韓国では、相次いで新しい大統領が誕生しました。さらに今年の8月あたり、中国で長らく政権を維持してきた、習近平国家主席が失脚する可能性について囁かれています。
韓国の李在明大統領は、北朝鮮と積極的にコミュニケーション取っていく方針を明言していますので、前政権とはずいぶん違った関係性を築いていくことでしょう。今後も北朝鮮を取り巻く世界情勢が大きく変化していきそうな予感です。
金正恩の“故郷を世界的な観光地にする”という野望は実現するのでしょうか⁈
私の予想としては、数年後には”なかったことになっている”と踏んでいますが、生温かい視線で経過を見守りたいと思います😼
食べ物がなく慢性的な栄養不良で、水道も満足に使えない生活を送る人々
高いお金を払って観光リゾートに出向く人々
私たちが住む世界に「不平等」が存在するのが現実ですが、北朝鮮におけるそれは、一つの象徴といえるレベルに達していると思います。
下の記事で、金正恩の娘「ジュエ」(2013年生まれで、12歳と推定される)が身につけている腕時計はカルティエ製とみられ、350万円ほどするといわれています💦
北朝鮮でこういったブランド品を自由に使えるのは金一家と側近のみ。
そのブランド品は、傭兵ビジネスや強制労働の対価として手にした“国民の血で染まった外貨”で購入されたものです。
高価なスーツと装飾品で身を飾り、涼しい顔で写真に映る彼らを見ていると、怒りとも、虚しさともつかない、複雑な感情に飲み込まれそうな自分がいます。
彼らを自然由来プールに投げ込んで、25m泳がせたい🐸
それが原因で体調を崩したら、北朝鮮が誇る平均的な医療と食事で、療養してもらえばいいでしょう。感想をぜひ聞いてみたいところです。
プールの塩素臭、はじめは「なにこれ?」とビックリして意味がわからなかったのですが、後になってとても大切なことなのだなと気づきました。
水道水の塩素消毒も同じことですね。ミネラルウォーター派の方もいらっしゃると思いますが、うちは割と水道水をグビグビ飲んじゃってます☺️
これは賛否ありそうですが…
ではまた👋
