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脱北者きょんちゃん、同級生と再会する#111

こんにちは。

以前、世界が待望した北朝鮮映画界の新作についての記事を書いたことがあります。

映画の全編はタイトル通り72時間😱…ではないものの4時間という大作です。
「長っ!!」と思わず呟きつつ、久しぶりに北朝鮮発のコンテンツを見たこと、昔の記録映画に比べればずいぶんとマシな仕上がりになっていること等々あり、何だかんだで完走できた次第です。

今や世界のエンタメ業界を牽引する韓流コンテンツの影響がところどころ見られるのはご愛嬌として、”まあ、北朝鮮の映画制作陣もがんばっているのかな〜…”なんて感想を抱いたりもしました。

で、今回はドラマです。

これまた全世界が待ち望んでいた北朝鮮の新作ドラマが公開されたのは数ヶ月前。私はとんと気づいておらず、最近になってyoutubeで北朝鮮の最新のドラマが出回っていることを知りました。

えーっと…できるビジネスマンの真似をして、結論から申し上げます😎

今回は挫折しました。途中リタイアです。

北朝鮮に関する記事を投稿する者の責務として、何とか最後まで見切ってしっかりした感想を書きたかったのですが…無理!

24話の中で2〜3話しか見ていないにもかかわらず、あまりのつまらなさに何度も意識が飛んでしまいました。
まあ、子どもを寝かしつけた後にやっと視聴時間が確保できる生活なので、面白いものでないと起きていられない私の事情もありますが…

途中リタイアになってしまったのは残念でしたが、時間の無駄だったとは思っていません。
なぜなら、スマホの画面越しではあったものの、北朝鮮で暮らしていた時代の同級生に再会することができたから。

彼女は平壌演劇映画大学の同級生です。地方出身で家庭も貧しく、(私とはまた違った面で)とても苦労していた印象が残っています。

北朝鮮で放映される映画のほとんどが朝鮮芸術映画撮影所で撮影されるのですが、“キツい職場”という定評が確立しています。
私の母校である平壌演劇映画大学に多く在籍する偉〜い幹部の子どもたちが就職することはほとんどありません。

朝鮮芸術映画撮影所と並んで悪名高いのが、朝鮮中央テレビジョン。ここはドラマや天気予報などの制作、放映を担当しています。
映画撮影所より多少はマシだと言われていますが、メディアに関わると資本主義の影響を受けやすくなる(?)という理由で、自分の思想を頻繁に検証される機会が訪れる、できれば働きたくない場所です。

学年が上がっていくと自分の進路がそれとなくわかってくるのですが、これらの職場に行かされそうな人は、賄賂を払ってでも必死にパスしたいと思うのです。

彼女のように、整った容姿を認められた地方出身・家柄の低い学生が、最終的に貧乏くじを引いて、朝鮮芸術映画撮影所や朝鮮中央テレビジョンに就職することになります。
こういった経緯で彼女は今回のドラマに出演することになったのでしょう。(そういった出自なので、もちろん脇役。ちらほら出てくる程度でした)

かくいう私も(専攻は特殊メイクでしたが)脱北しなければ、同じく朝鮮芸術映画撮影所に配属される運命をたどることになったと思われます。

平壌演劇大学のキャンパスライフについては下の記事をご覧ください。

辛い職場かもしれないし、現在進行形で苦労も絶えないと思うけれど、懐かしい顔が見れて嬉しかったです。

何というか…

知った顔が生きていてくれました。

それだけのことで、涙腺が緩んで、少し視界がボヤけてしまいます。

以前、「72時間」を見た時も、同級生が出演しているのではないかと必死になって探したことを思い返しました。

人生いろいろあるけれど、だましだましでも生き続けていると、ある日、突然「あぁ…生きててよかったな…」と思うような体験をすることがあります。

涙腺が緩みがちなのも、現状を肯定しがちな価値観も、「単に歳を取ったせいではないか」と囁くもう一人の自分がいるのですが🥸

加齢の影響だとしても、何にしても、それって悪いことでありません。

ちょっとしたことに感動したり、「まあ、これでいいか」と思ったりできると、肩肘張ってがんばっている状態より、遥かに楽になります。

今、辛い想いをしている人がいたら、どうかこのことを覚えておいてください。

歳を重ねると、どんどん生きやすくなりますよ。

私が保証しますので。

ではまた。

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