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あなたはどうしたい?と聞いてほしかった

子どもの頃から、親は私のことを心配してくれていたと思います。大人になってからも、そうしたことを気にかけてもらう場面はありました。なので私は長い間、心配してくれているんだから、ありがたいと思わなきゃと思っていました。その気持ちはずっと前提としてあったのに、なぜか苦しくなることがありました。

心配されているだけのはずなのに、干渉されているように感じる。何かを聞かれると、責められているわけでもないのに確認されているようで身構えてしまう。

その理由を考えていて気づいたことがあります。
私が本当に聞いてほしかったのは、
「ちゃんとできている?」ではなく、
「あなたはどうしたい?」だったのでは、と。


🌓「正しい答え」を探してしまう癖

私は何かを決めるとき、「私はどうしたい?」より先に「どうするのが正解なんだろう」と考える癖があります。

自分の気持ちよりも先に、
「どうするのが正しいの?」
「相手はどう思う?」
「これを選んだら怒られない?」
「がっかりされない?」
そんな考えが浮かびます。

その結果、本来は自分の意思を聞かれているはずなのに、いつの間にか「他の誰かにとっての正解探し」になってしまうことがあります。

🌓心配されることと、尊重されること

もちろん、親には親なりの考えがあったのだと思います。
子どもが困らないように。
失敗しないように。
ちゃんと生活していけるように。
そうした思いから、いろいろ言ってくれていたのだと思います。

でも心配してくれることと、私の意思が尊重されていると感じられることは同じではありませんでした。

「こうしたほうがいい」
「普通はこうする」
「ちゃんとしなさい」

そう言われる代わりに私は
「さらはどうしたいの?」
と聞いてほしかったのだと思います。

そして、たとえ私の答えがいわゆる”普通の”正解と違っていたとしても、
「あなたはそう思うんだね」
と一度受け取ってほしかったのです。

🌓「放っておいてほしい」とは少し違った願い

私はずっと、自立することを「一人でちゃんとできるようになること」だと思っていました。何も問題を起こさず、人に迷惑をかけず、自分のことは自分で処理する。そうすれば、誰にも口を挟まれません。

だから心のどこかで
「ちゃんとしているから、放っておいて」
と思っていたのかもしれません。

でも今振り返ると、本当に欲しかったのは放っておかれることではなかった気がします。
心理的な抵抗はあるものの、本音としては、困ったときには助けてもらいたいし、心配してもらえたらうれしいです。

でもその前に、
「あなたの人生はあなたのものだよ」
という感覚が乏しかったのです。

助言の前に、まず私の考えを聞いてほしい。決めてもらうのではなく、一緒に考えてほしかった。そして何より、
「どうするべきか」ではなく、
「あなたはどうしたい?」
と聞いてほしかったのだと思います。

🌓自分の意思がわからなくなっていく

そう考えると、私は自分の気持ちだけでなく自分の意思そのものにも、あまり発言権を与えてこなかったのかもしれません。

嫌だけど、行ったほうがいい。
疲れているけど、頑張ったほうがいい。
本当は断りたいけど、感じが悪いと思われるかもしれない。

そんなふうに、自分の気持ちのあとのあとにすぐ「でも」が続きます。そして最終的には、周りから見て正しそうな答えを選ぶことで安心感を得てきました。でもそれを繰り返していたら、自分の意思がわからなくなるのも当然だったのだと思います。

🌓「どうしたい?」に正解はいらない

だから最近は、何かを決める前に、
「私はどうしたい?」
と自分に問いかけてみようと思います。
行動に移さなくてもいいのです。

「今日は一人でいたい」
「本当は断りたい」
「もう少し続けたい」
「怖いから今は決めたくない」
そう思うだけでもいいのです。

意思を尊重することは、思ったことをそのまま実行することではありません。現実的な事情もあるし、人との関係もある。それでも自分がどうしたいと思っているのかを、最初からなかったことにしないことが大事ではないかと思うのです。

🌓「どうしたい?」を聞くから始める

自分の人生の主導権は、大きな決断で一気に取り戻されるものではなく、日々の小さな問いかけの積み重ねの中で、少しずつ輪郭を取り戻していくのかもしれません。

「私はどうしたい?」と自分に尋ねること。その答えをいったんそのまま受け取ってみること。それだけのことなのに、そのことをすごく遠くに置いてきてしまった気がします。

「あなたはどうしたい?」

今度は私が、私自身に聞いていきたいと思います。

そしてどんな答えが出てきても、まずは、
「そっか。私はそう思うんだね」
と受け取ってあげたいのです。

「わたしは本当はどうしたい?」
他の誰でもない、私自身の声を大切にしていきたいのです。

自分に優しくを少しずつ🤏

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