戯曲を解剖する【第33回】『シーンで喜美子の機能を考える』|台本読解・キャラクター設計・演技プランニング実践編
前回、光子の機能の答え合わせをした。
今回は貴美子だ。
その前に『演技プランニング』で
「機能」を想像するときの大切なことを確認しておきたい。
✅演技プランニングの制約と自由
「シーンの目標」を達成させるための「機能」を想像する。
しかし想像するにも制約がある。
① 『キャラクター設計』から外れては意味がない
② 『キャラクターのゴール』に向かおうとしないと意味がない
③ 『障害』を乗り越えようとしないと意味がない
この3つが絡み合う機能を想像してほしい。
ただし
⏩この3つから多少ズレても構わない。
⏩「障害」から目をそらしても構わない。
大事なのは俳優が「ズレている」「目をそらしている」と認識した上で機能を想像する。
✅言語化=認識
『演技プランニング』では、
想像した行動を言語化する。
言語化できていれば『演技プランニング』としてほぼ問題ない。
なぜか。
👉言語化するということは「認識している」ということだからだ。
⏩認識している行動だからこそ、
稽古場でチャレンジできる。
❌認識していない行動は、
チャレンジすることができない。
演技プランニングは 誰もが称賛する演技、
誰もが納得する演技を作るものではない。
⬛俳優が想像した行動を稽古場でチャレンジするための計画書⬛
一つだけ、問いかけたい。
「シーンの目標」を達成するための行動は、
常に「キャラクターのゴール」に向かっているだろうか?
答えはNOだ。
⏩「障害」によってゴールから離れてしまう行動もある。
『ゴールへ向かう行動』と、
『障害に負けた行動』の両方が
観客の目に届いたとき、
キャラクターへの共感が生まれる。
🔼貴美子のゴール:「父親に安心してほしい」
🔼行動原理:「父を安心させたい」
🔼障害:「光子に何か言われると言い返したくなる性質」
貴美子はこの『ゴール』『行動原理』『障害』があり
『シーンの目標』に対しての機能がある。
この複雑さがより鮮明に見えてくる。
ここから先は
台本読解・キャラクター設計・演技プランニング実践編
短編vol.7「うどんの喉越しをとやかく言う前に餅を焼け」 を題材として、台本読解・キャラクター設計・演技プランニング実践を学ぶ
最後までお読みいただきありがとうございます! この記事が少しでも参考になったり、楽しんでいただけたら、サポート(チップ)で応援していただけるととても嬉しいです。 いただいた応援を糧に、これからも価値あるコンテンツをお届けしていきます!
