カリスマ性の正体・パート2 身長と歌声で考える「30点の余り」



カリスマ性とは「70点を130点で埋めたときに余る30点」だという話を、前回書いた。

今回は、実際の例で考えてみたい。この理論、有名人や身近な人に当てはめると、面白いほど説明がつく。

## 身長が低い分、頑張った人

「身長が低い分、人一倍頑張る」という文脈で、自分が真っ先に思い浮かべるのは前澤社長だ。

決して大柄な人ではない。でも、宇宙に行き、お金を配り、次々と規格外のことをやってのける。身長という誰にも変えられない70点を、行動力とスケールという130点で埋めにいった結果、余った30点が「あの人にしかない空気」になっている。

仮に前澤社長が身長180cmだったら、と想像してみてほしい。たぶん今より印象が薄い。「恵まれた人が成功した」で処理されて終わる。低い身長という欠けがあるからこそ、突き抜けた行動が130点として際立つ。

ナポレオンでも豊臣秀吉でも、歴史を見れば同じ構造の人がたくさんいる。小さな体と、それを埋めて余りある野心。人類は昔からこの「30点の余り」に惹かれてきたんだと思う。

## かっこよくないのに、歌った瞬間

もっと身近な例もある。

顔は正直、普通かそれ以下(70点)。なのにカラオケでマイクを持った瞬間、空気が変わる人。歌が130点。

あの瞬間に感じる「なんかこの人、かっこよく見えてきた」という感覚こそ、余りの30点だ。歌い終わった後、顔の点数は1点も変わっていないのに、その人全体の見え方が変わっている。

逆に、顔が90点の人がそこそこ上手に(85点で)歌っても、何も起きない。差額がないからだ。減点を埋めて余る瞬間にだけ、カリスマ性は発生する。

高校の野球部にも一人おった。普段は目立たんやつなんじゃけど、文化祭で歌った瞬間、学年中の女子がざわついた。「あいつ、あんなんじゃったっけ」と皆が言うとった。顔は何も変わっとらんのに。

## 欠けは、130点の発射台

ここまで考えてきて、結論はこうなった。

70点の欠けは、恥ずかしいものでも隠すものでもない。130点を際立たせるための発射台だ。

身長でも、顔でも、学歴でも、何でもいい。変えられない70点を持っている人ほど、実はカリスマ性の条件を半分満たしている。あとは、どこを130点にするか決めるだけだ。

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