同業者が来店された時の話。背伸びはダサさ|知識の限界の覚悟
愛知県から同業のお客さんが来てくれました。
わざわざこの施術のために新幹線代を払って、そうとう割高の施術じゃないですか。(すいません、と、ありがとう)
それが、頭では理解しながらも、
故郷の愛知県から来ていただけるありがたさと言ったら。
私の新規さんで多いのは、かなり長い間熟成させて、時に諦めたり、でもやっぱり行きたいな、
みたいな気持ちを抱えたままの方が多いように感じます。
同業者の方の場合、言い出しにくかったり、
気まずさを覚えたり、あまり言わないほうがいいのかな…?と思ったりしがちですよね。
その点、私は全く気にしていなくて、むしろ同業の方が来てくれるといろんな話ができるから嬉しかったりします。
そして、そもそもお話ししたいのはこういう仕事の話ですよね?
だとしたら、お互い早めにわかったほうが効率的。
もちろん、誰がどうという把握をしていないような、ふらっと立ち寄れるサービスであれば終始無言のまま同業だと伝える必要もないまま、ということも多いとは思いますけどね。
その方、「いつも全部見ています」と。
noteも最後まで読んでいるし、
ストーリーも欠かさず見ている。
もう何年も前から見ていた、と。
嬉しいじゃないですか。
見ていた。いつも見てくれている方が目の前にいるだなんて、そもそも施術に来てくれる時点で嬉しいのは確かなんだけど、私自身に興味を抱いてくれることって、当たり前じゃないですからね。
施術で好かれることは想定範囲だとしても、
人として好かれることって、私の中では想定外。
なんとも棚ぼた的な、むしろ自分が欲していた根底を満たしてもらえているような、そんな感じ。
そのお客さんと話している中で、
リンパについての話が出たんですよね。
「この硬さはなんですか?」と聞かれたときに、
「わからないけど、私の中ではリンパが経年劣化して硬くなったものと捉えてます。
なぜなら、筋肉の凝りとは違うし、骨の硬さとも違う、何か別のものの手触りがあるんですよね。
これが施術していくとほぐれたり、小さくなっていくのだから、変化があるということは脂肪ではない。そうするとリンパかなと思ってます」
っていうふうに、やたら長く返答してしまったんですが(⌒-⌒; )同業だから説明してほしいかなと思って。
理解したいじゃない?きっと。
あなたがわかること、私がわかること、お互い違うからこそどーせなら私がわかることを持ち帰ってほしいし。愛知のひとをよろしくお願い、という気持ちもね。
そこで話題になったのだけど、
素材の選定っていうのはとても難しくて、
解剖学的にもまだわかっていないことがたくさんある中で、筋肉痛ですらまだ未解明なのに、
私たちが「これは〇〇ですね」と言うのは、とても勇気のいることでもある。
一定の勉強と経験と覚悟がいるものなんですね。
簡単に言えば、【決めつけ】になります。ええ。
個人的に、確信に近い決めつけでございます。
この業界は、どれだけ自分が正しいと思っても、
それを決定付ける証拠ってないんですよ。
ある程度、解剖学で決められている、わかっていることもあるんですが、施術ではその人の体の中身が
本当にそれなのかっていうのは、証拠がないですよね。
その証拠よりも、どちらかというと、
その方が楽になったとか、変化が出たとか、喜んでいるとか、そのような反応の方が大事で。
理論というのは補助になるだけ。
施術の上で、最も難しい判断だと思っています。
いかに私が「正しい」みたいな言い方をしている場面があったとしても、その根拠はないんですよ。
残念ながら。。
どのエステティシャンだってそうじゃない?
どこかのスクールでこうなったから、これはここの筋肉で、関節が、、と言いたいのはわかるけど、その証拠は?
と言われたら口ごもってしまう。
私だってそう。
その根拠は、経験とお客様の反応以外ないんだから。
まぁ、これを自信を持ってそう言い切る私もどうかと思うけど、ほんとにそれ以上ないんですよね。
何にも根拠がない。
だけど、お客さんは実際、「私の顔のここがリンパなんだ」と知りたいわけではなく、(知りたいだろうけど、)
どちらかというと、自分の顔を変えたいとか変化を望んでいるわけで。(最終こちらですもんね)
悩みが解決できれば、理論がなくたっていいじゃない?
そう35歳ぐらいからかな?割り切ることによって、私も理論を飛び越えて変化を信頼するようになったし
お客さんの反応が怖くなくなった。(研究の一環だから)そして謎の信頼が生まれていったような気がして。
そしてそして、
そう感じている私の気持ちも包み隠さず言うことによって、理解を乞うというか、
「それ以上は私も本当にわからないんだ」
ということを伝え、
知識の限界の覚悟を持って接している。
これがなかなかね。こわいけど。
知識の限界の覚悟よ。
なんでも知ってると思われてしまうと、私が教祖みたいな、変な洗脳までも可能になってしまいそうだから。
施術者とは、背伸びをしてプロっぽく演じることではないと思ってるので、(いつか必ずバレて、ダサいのは嫌なの)
あくまでも研究者として居たい。
研究者は背伸びしないもんね、背伸びしたら研究にならないから。
「お互い切磋琢磨、そのお顔に対して研究していこう」
という意気込み=施術なんですよね。
「改善してあげる」という位置づけではなくて、
「こちらは経験済みだから一緒に探求しよう」
という位置づけ。
「自由研究をやってあげる」ではなく、
「経験済みだから一緒に自由研究できるよ」
の位置づけに似てる。
施術者=プロだと思われがちな業界だし、(まぁ言い方によってはプロなのかもしれないけど個人的にはしっくりこない)
施術歴が長ければ長いほど尊敬のジャンルに入りがちなのだけど、実際にはどれだけその部位に対して深く思考することができたのかによると思うのです。
もちろん歴だけではないし、経験だけではないし、
その人らしさというものがどう出ているかってすごく大事で、、、同じ頭の中のニンゲンは誰一人いないのだから。
長くなっちゃいましたが。
同業のお客さんも施術歴20年だったんですよ。
しかも同い年。
しかも愛知県の方でね。
愛知県にいる時からお互い知っていれば、どれだけいろいろ話せたかなと思うんだけど、
今だから逢えたのだとも思う。素敵な物語だなぁ
ほんと、同業者の集まりみたいなの欲しいなと思って。
施術者としての生き方のキャパ広げたい。
傷の舐め合いでもなければ、情報の取り合いでもなければ、高め合える【仲間】みたいなものが、
私の周りにはいる気がしてて、
どうやったらコミュニティー作れるのかな。
無料だと治安がアレだけど
有料ならアリかなぁ?
施術だけの関係では足りないのだ。
そんなことまで考えさせられたりしました。
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