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Netflix「地獄に落ちるわよ」信じたい物語に、地獄は宿る

攻めているっ(º∀º )フォー


細木数子を戸田恵梨香が演じると聞いて、正直「だいぶ美化してない~?」くらいの気持ちで観始めた。
けれど、そんな浅はかな先入観はすぐに吹き飛ばされた。
素晴らしい怪演でした。(⑉>ᴗ<ノノ゙パチパチパチ~

何より、構成が素晴らしい。

個人的には苦手寄りな「細木数子」という人物を描くドラマなのかなと思っていたら、いい意味で裏切られた。
スポンサーに忖度しないNetflixだからこそ、描けた作品でもあっただろう。

物語は細木数子の自伝の出版をするため、作家である伊藤沙莉が細木を取材し、回想するように描かれる。

本人の口から語られる、苦労と頑張りのサクセスストーリー。
これだけでも十分に濃くて面白い。
けれど後半、その語りの足元がぐらりと崩れ、こちらが見ていた世界そのものが回転する。
そこから一気にギアが上がるのが本当に上手かった。
「(º∀º )ファーwwww」とスンスンみたいな声が出てしまった。(80%)


いやー、上手い。
食わず嫌いをせず、観て良かったと思えました。


以下ネタバレあーだこーだ


今作の参考文献
















細木数子のこと


親が嫌っていて、私も毒舌が怖かった。
そのため我が家ではTVに映るとチャンネルを変えていたので、細木数子への解像度は低かった。
そういえば、世紀末前後は人々も不安だったのか、スピリチュアルや占い系の番組多かったよね。。(;´∀`)

のちに本屋のバイトをしたときに、社員の人から
「ランキングTOP常連で売れる本だよ」
と、細木数子の毎年出している六星占術の本を教えられた。
6種類のタイプ別に本があるので、家族全員分を買わせる構造になっているの、商売として賢すぎるなと思っていた。
平積みされる6人の細木数子。
更に途中からポケモンの裏属性みたいなのも考案してプラスとマイナスで12種類になった気がする。
お金の匂いしかしない!(;´∀`)
その時「細木数子」というブランド力を意識したと思う。

私は占いは、TVの「今日の占い」で一位になった時以外は、信じない調子がいいタイプで全然知らなかったけれど、六星占術も大殺界も細木数子が生み出したオリジナルなことを、今作で初めて知る。
四柱推命とか高島暦的な古くからある占い的なものだと思っていたのに。
凄い。
その賢さとバイタリティをもっと違う世界で生かしたら違った人生だったのではないかとも思えてしまう。

更に物騒な名前まで生み出してた(•ᴗ•; )


とにかく、彼女は人間の業とか欲への嗅覚がピカイチなんだなあと嫌と言う程知る話でもあった。
だって「大殺界」とか字面からして物騒だし:(;>д<):
今作のタイトル「地獄に堕ちるわよ!」も細木数子の決め台詞(笑)なくらいは知っているけれど、結局不安を煽ることが一番人間は効いてしまう。


地獄に行って戻ってきた人がいない以上、そこまで怖がる必要はないはずだ。道徳的な戒めとして使うならともかく、それを脅しに使うのは良くないなあと思うのねえ。。
むしろ、サルトルのいう「地獄とは他人」を地でやってるのが細木数子なのではないのだろうかと。


人間は自分の物語の中でしか生きられない。
本当なら一日の中で良い事も悪い事もあるし、ツイている日もツイていない日もあるだろう。
だけど「大殺界に入った」と言われれば、殊更嫌な事ばかりが目に付いてしまう。
いわゆるバーダー=マインホフ現象(頻度錯覚)のような認知バイアスに過ぎないのだけれど。


逆に今日は運が良いと言われれば、転んだとしても
「この程度で済んでよかった!」となるのだろう。
出来ればポジティブな方がいいなあ~と思うので、良い事だけを信じていきたいものです。

とはいえ、占いや易学を軽んじるつもりはなくて、経験と観測のビッグデータの集積でもあるのは事実。
厄年のように、ちょっと体調を崩しやすい年齢だから、節制しようね!くらいなのは丁度良いとは思うのだけど。
(女性の厄年の18歳と32歳に関しては、当時の初産年齢と高齢出産年齢なので合わなくなっているけど)


細木数子を持ち上げるドラマなのかと思ったのに


それでも彼女の来歴をほとんど知らなかったので、転身や損切りの速さ、人たらしな性格、なにより壮絶な人生そのものは面白かった。

にも拘らず、6話で
「それ、嘘ばっかりだよ」と弟から告げられるシーンで、今まで観て来た煌びやかな世界が、一転して煤けて見えるのは上手いなあと思った。
格好良く見えたヤクザもダサく、店の煌めいた色合いも濁り、なにより細木数子の見た目がちゃんと劣化しているのが素晴らしい。

ちょっとしたホラーね。(;´∀`)
今まで観て来たもの信じてたの?と覗き込まれるよう。


wikiのほうが波乱の人生だった。
お父さん戦争で亡くなってないし、語ったことも嘘だらけだったと知る。

占いもほとんど外れていることをwikiでは検証をしていたりするけど、

占いの当たり外れについて「外れた」と責められたときに「私の占いに一つもはずれはない、断言する、ただし悪い予言は、良い予言に変えられる。」と必ず発言をする。

細木数子ーwikiより

レスバ最強だった。
私が注意したお陰で良くなったんだよ!(*´∇`)ヨカッタ

そりゃ悪いことしか言わなくなるよね。
良い事いって当たらなかったら怒られるけど、悪いことが回避できたなら結果オーライだもの。
いやー、、これは詐欺師のテクニック(;´∀`)


昭和のタブー史のようでもあった


島倉千代子の話とか全然知らなくて、wikiを見たらドラマよりドラマチックで笑ってしまった。
マンションも欠陥マンションだったらしいし。

ドラマはあくまでも、フィクション半分も貫いているが、
如何に昔の芸能界や興行がヤクザのものだったかを描く。
日本の街や文化は反社組織と共にあることを、当然のことと描いていたのはNetflixらしい正直な話だった。


細木数子が手練手管で籍を入れた安岡正篤

天皇にまで影響を与えるなど、正に昭和の黒幕である。

作中、認知症で色ボケじじいのように描かれていたけど、それを描くことを許してもらえることも、昭和は遠くになりにけりなのかしらん。


wikiを読むと、その大物っぷりに驚きつつ、細木数子は彼の後継者のような立場を得ることで、最終的に日本を影から操ろうとしていたのでは……と妄想してしまうくらい、目指す野望の底が知れない。

婚姻無効の調停が行われなかったとしたら、多分そのあとの週刊誌の記事も握りつぶされていただろう。
今の日本の姿が変わっていたのかもしれないのね。
:( ;´꒳`;):ヒェッ


とはいえ、このドラマが本当に描いていたのは、細木数子という一人の怪物的な人物だけではなかったのだと思う

細木数子がTVに出て視聴者が求めるものを提供し、エンタメのスターになったように、
私も彼女の人生の面白い所だけを面白おかしく観ている。

その二重構造の上手さに笑ってしまう。
今作を観ても結局「本当の細木数子」はわからない。
観客も、占われる人間も、観たいものを見るだけである。

作中で細木数子がラスト近くで
「占いなんて信じないよ」と言い放つことに苦笑してしまうし、実際、占いの内容は適当だったのだろう。

それでも、旅館で知り合った女の子の話は印象的だった。
寝取った彼氏と結婚するか迷っていた彼女に、細木は「そんな男とは別れたほうがいい」と助言する。
けれどそれは占いではなく、自分が寝取られて腹が立っていたから出た言葉だったのだろう。
だけど彼女はその言葉を心底信じて、その後ジュエリーショップで大成功したのである。
それは占いが当たったとかではなく、彼女が言葉を支えにすることで頑張れただけである。

ニートの息子に悩み相談した老女は、1000万の墓を買ったけれど、今は息子に殴られてどうみても不憫だが、本人にとっては信じていることが支えになっている。

言葉の効能や、個人の信じる物語の話として考えれば、人を呪わない言葉ならいい仕事をしたなあと思うのね。
霊感商法は詐欺だけど(*/∀︎\*)

細木数子の時代はテレビや書籍だった。
強い言葉を多くの人が受けとり救われたり、怯えたりした。

けれど今は、それぞれの手のひらの中に、もっと小さくて、もっと個人的な“占い師”がいる。

SNSのタイムラインは、自分が見たい物語を次々に差し出してくる。
誰かをすごい人だと思いたい時は美談ばかりが目に入り、誰かを怪物だと思いたい時は、その人を怪物に見せる話ばかりが集まってくる。
エコーチェンバーの中で頷いているうちに、それが世界の真実のように見えてしまう。
今作がわざと反転させたのも、そのくらい人の印象は当てにならないと描きたかったのだろう。

そう考えると、占いを信じる人を簡単には笑えない。
これは本当に自分の考えなのか。
それとも、誰かが差し出した物語を、自分で選んだつもりになっているだけなのか。

「地獄に堕ちるわよ」と言われるより怖いのは、案外、自分から進んで見たい地獄を選び取ってしまうことなのかもしれない。



ところで、、、

細木数子の顔を思い出そうとするとマツコが邪魔をしてくる(••; )

もっとふくよかだと思っていたので、最初、戸田恵梨香でいいの?と思ったのだけれど、ドラマを見終わったあとで検索したら、細っそり数子な時代もあった。
あと若い頃、本当に美人だった。

ても作中、戸田恵梨香で濡れ場があっても、心の中で細木数子の顔がちらついて、みてはいけないものを観ている気持ちになるから人間って不思議。。(;´∀`)


マツコと共演してた。
全然違った(*´艸`)



あと、レイザーラモンHGが出るのズルいよ!
ꉂ(ˊᗜˋ*)
私でも知ってる有名な放送事故。

この後、本気でぶち切れた細木数子にスタッフが慌てて
「(細木さんに)謝ってください!」
とカンペを出したのに、
焦って読み間違えたHGが
「細木さん謝ってくださいよ!」
と言い放ち火に油を注ぐの本当に面白い(笑えない)
共感性羞恥に悶える私がいる。

今更ドラマでこれがピックアップされるとは!(*´艸`)


マンションの上の階の住人は
とりささみ味がお好き

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