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不安は判断を鈍らせ、焦りはさらに判断を狂わせる。私が350万円を失って気づいたこと。

毎月入っていた給料が止まる。

頭では分かっていたはずなのに、私は産休に入ると、何度も銀行アプリを開くようになりました。

お金の不安から焦って動き、最初の投資で200万円。その後も遠回りを重ね、副業で失ったお金は350万円を超えました。

これは、「墓場まで持っていこう」と思っていた失敗と、そこから私がお金との向き合い方を変えるまでの実話です。


第一章 薬剤師なら安泰だと思っていた


私は、お金に困ることなく育ちました。
父は開業医で、姉妹そろって中高大は私立。
真面目に勉強して、薬剤師の資格を取り、会社で働けば人生は安泰。
それを疑ったことは一度もありませんでした。

27歳で管理薬剤師になり、結婚。
世帯年収は約950万円。マイホームも建てました。

「このまま真面目に働いていれば、お金に困ることはない。」

本気で、そう思っていました。
でも、その「安泰な未来」は第一子の産休で、あっけなく崩れました。

第二章 産休に入って初めて知った。「給料が止まる怖さ」


毎月25日。当たり前のように振り込まれていた給料。
私は、これがこの先もずっと続くものだと、どこかで思っていました。

でも、その「当たり前」が揺らぎ始めたのは、産休に入る少し前。
ちょうど7,000万円の住宅ローンを組み、家を建てていた頃でした。

頭金を払うとき、夫は独身時代の貯金があまりありませんでした。
資材高騰なども相まって、二人で貯めたお金だけでは足りず、
私は独身時代の貯金から約200万円を出しました。

もちろん納得した上でのことでしたが、
この頃から私は、お金のことを考える時間が急に増えていきました。


妊娠中は満員電車を避けるため、少し早めに職場の近くまで行っていました。

始業まで少し時間があることと、大きくなったお腹で駅から職場まで歩くのがきつかったこともあり、よくスターバックスへ入っていました。

アイスのデカフェを頼み、ノートを広げる。
給与明細と家計簿を見比べながら、何度も電卓を叩きました。

「育休手当だけで足りるかな。」
「保育園に入れなかったらどうしよう。」

平社員だった頃の給料。
管理薬剤師になってからの給料。
もうすぐ始まる住宅ローン。
頭金で減った貯金。

産休に入ったらどうなるのか。
復帰後はどんな働き方を選ぶのか。

何度も数字を書いては消し、また計算する。
気づけば、グラスの氷はほとんど溶け、コーヒーは薄くなっていました。

この頃はまだ管理職手当もあり、給料は十分にもらっていました。
それでも、「この先、家計は本当に大丈夫だろうか。」

そんな漠然とした不安を抱え始めていました。


そして第一子の産休に入りました。
もちろん、給料が止まることは分かっていたし、
給付金の制度も理解していました。

頭では分かっていたんです。

でも実際に毎月入っていた給料が止まると、想像を上回る不安が一気に押し寄せてきました。

気づけば銀行アプリを何度も開いていました。
給付金がすぐには入らないことも分かっている。
それでも一日に何度も開いては閉じ、また開く。

入らない給料。
少しずつ減っていく口座残高。

数字が減るたびに、足元がぐらつくような感覚になりました。


そんな中、母と一緒にアカチャンホンポへ出産準備に行きました。

ベビーバス、哺乳瓶、除菌ケース、ガーゼ、肌着、母乳パッド、骨盤ベルト。赤ちゃんを迎えるために必要なものを、一つずつカゴへ入れていきました。

「これくらいなら、そこまで高くならないよね。」

でも、レジで表示された金額は約8万円。
思わず固まりました。

「出産って、生まれる前からこんなにお金がかかるんだ。」

そのとき母が、「めでたいことだから、出してあげる。」
と何事もないように支払ってくれました。

あのときは、本当に救われました。

でも、それ以上に心に残ったのは、
子どもを迎えるには、想像以上のお金が必要なんだという現実でした。


その後も、抱っこ紐やベビーカー、チャイルドシートと、必要なものを一つずつ揃えていきました。

値段は気になりました。
でも、子どもの命を守るものだけは妥協したくなかった。

「高いからやめよう。」

そんな選択肢はありませんでした。

本来なら、子どもを迎える喜びだけを感じていたい買い物でした。
でも、頭に浮かぶのは、

始まったばかりの住宅ローン。
これから増えていく教育費。
そして、自分が親からしてもらったような経験を、子どもにもさせてあげられるだろうか。

気づけば、お金のことを考えない日はありませんでした。

「本当に、このままで大丈夫なんだろうか。」

その答えを求めるように、私は「もっと早くお金を増やす方法」を探し始めました。

この焦りが、私の人生を大きく変えることになります。

第三章 お金持ちになりたかったわけじゃない

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350万円の遠回りを「お金の不安」と「副業選び」の2つの視点から振り返りました。なぜ大きな失敗をし、その後も失敗を繰り返したのか。2本続けて読むことで、失敗の根っこまで辿れます。個別に購入するより、お得に読めます。

「収入を増やしたい」 ただ、それだけでした。 産休で感じたお金の不安から、焦って動き始めた私。 そして、大きな失敗をしてしまいました。 …

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