見出し画像

三鷹に佇む大人の隠れ家「Bella et Luna(ベラトルナ)」。音楽と器の魔法にかかるサロンバーの魅力

三鷹駅北口から歩いてわずか4分。賑やかな通りから少し入った場所に、知る人ぞ知る美しいサロンバーがあります。その名は「Bella et Luna(ベラトルナ)」。

夜、外から中を覗くと、温かい光の中にアンティークの調度品が並び、「ここはネイルサロン?それとも美容系のお店?コーヒーやお酒は飲めるの?」と一瞬迷ってしまうほど…。良い意味で“バーらしくない”洗練された佇まいを見せています。

一歩足を踏み入れれば、そこには日常の喧騒を忘れさせてくれる、居心地の良い時間が広がっていました。今回はオーナーの元木美歩さんにたっぷりとお話を伺ってきました!

■吉祥寺の隣駅「三鷹」で見つけた理想の場所

オーナーの元木美歩さんがお店の場所を探し始めた当初、住まいのあった吉祥寺を候補にしていました。しかし、家賃の高さや立地、そして「演奏可能物件」という厳しい条件の中で次第に行き詰まってしまったそうです。

「ある日突然、隣駅の三鷹を見てみようって思ったんです。当時、吉祥寺には音楽系のお店がありましたが、三鷹にはあまりなくて。競合店がないというのは大きかったですね。駅から徒歩4分という立地も魅力的でした。そしたら1年後に、ここから少し先に大きなライブハウスができちゃったんですけどね(笑)」

■愛猫、そして101歳の叔母と紡ぐ「ベラトルナ」の由来

印象的な店名「Bella et Luna(ベラトルナ)」は、元木さんの愛猫であるベラちゃん(♂・写真右・現在は天国へ)とルナちゃん(♀・写真左)の名前から名付けられました。

お店の顔である看板には、業者さんに愛猫2匹の写真を送り、ワインとピアノをあしらってほしいと特注した愛らしいイラストが描かれています。

さらに、年配の常連客のために作っている紙のパンフレットに書かれた「ベラトルナ」の文字は、現在101歳になる元木さんの叔母様が、98歳当時に筆ペンで書いたものを取り込んだとのこと。随所に温かい家族の絆とルーツが息づいています。

■ずっと抱いていた「飲食と音楽」が融合する場所への夢

元木さんには、昔から「ライブレストランをやりたい」という強い想いがあったとのこと。

「飲食と音楽の組み合わせが、私自身とても好きなんです。ピアノが置いていないレストランやカフェに行っては、『ここに生演奏を入れませんか?』と提案することもありました。実は、ミュージシャンを様々な場所へ手配する音楽事務所を経営しており、それが私のメインの仕事なんです。いつかは自分自身の手で、ライブレストランをやりたいなとずっと考えていました」

■コロナ禍での決意、裏方から「自分の店」へ

その夢が大きく動き出したのは、コロナ禍がきっかけでした。多くのミュージシャンが演奏する場所を失っていくのを目の当たりにし、自分にできることを模索します。

「本当はもっとお料理をたくさん出せる広いレストランがよかったけれど、まずは小さい場所から自分一人で始めてみようと思ったんです」

元木さん自身、幼少期からエレクトーンやピアノを学び、音楽大学を卒業した経歴の持ち主。かつてはヤマハ音楽教室でピアノ講師として働きながら、趣味で4人編成や20人編成の社会人バンドをいくつも掛け持ちし、シンセサイザーを持ち歩くほど「仕事も趣味も音楽」という青春時代を過ごしてきました。

「年を重ねるごとに裏方に回ることが増え、自分が演奏に行けない代わりに他の人を紹介するうちに音楽事務所を始めることになりました。今は裏方をするのが楽しいですね」

■建築家が手掛けた「誰かの家のリビング」のように寛げる空間

店内の内装を手掛けたのは、国内外の大きなプロジェクトで活躍していた高名な建築家・故 坂東幸輔氏(2023年没)。元木さんが描いた最初の手書きイラストからこの美しい空間が生まれました。

「お店っぽくしたくなかったんです。お友達の家のリビングにお邪魔しているような雰囲気で、リラックスしてほしくて」

そう話す元木さんには、どうしても作りたかった特別なこだわりがありました。それが、店内に設置された「飾り棚」です。

「飾り棚はこだわりがあって、あえて音楽に関係のない本や、私の好きなものを色々と置いています。普通はこういう棚ってお酒を並べておくことが多いと思うんですけど、まあうちもお酒も置いてはいるんですけどね(笑)」

この飾り棚をはじめとする店内のレイアウトは、設計段階からの綿密な対話によって生まれました。建築をスタートする前、坂東さんの事務所から完成予想図を可視化した「パース」が送られてきたと言います。そこに描かれていたのは、印象的な棚と間接照明、そしてゆったりとした椅子が置かれた、まさに理想のリビングのような光景。そこからすべてが始まりました。

バーでよく見かける、回転率を上げるための背もたれのないハイチェアはありません。カウンター(こだわりの一枚板!)に並ぶのは、ゆったりと横幅があり、背もたれに身を委ねられる低い椅子が4脚だけ。

テーブル席はあえて目線を低くすることで、10坪というコンパクトな空間でありながら、天井を高く、開放的に感じられる工夫が施されています。

テーブル席に使われている板や、出演するミュージシャンへのチップを入れてもらう特注の可愛い「賽銭箱」には、大分の日田杉を使用。空間に温かい遊び心を添えています。

■主役は「器の力」。亡き義母のコレクションが彩るアドリブの料理

ベラトルナの食を彩るのは、亡くなった義母が残してくれたという有田焼や九谷焼などの貴重な食器コレクションです。家で料亭ができるほどだという美しい器や、九谷焼の箸置きがお店のコンセプトを支えています。

「料理主体というよりは、器主体。器の力を借りている感じですね」

この器たちを活かしたいという想いと、食材のロスをなくしたいという工夫から生まれたのが、事前予約制の「おまかせ気まぐれプレート(2,000円〜)」。お酒を飲む方が少しずつ摘めるよう、毎回お客様をイメージしてアドリブで作られます。

夏ならトウモロコシのかき揚げや、うなぎトースト、新玉ねぎの時期にはパンナコッタなど、美しいお膳スタイルで登場します。来るたびに違う味に出逢えるため、このおまかせを楽しみに通うリピーターが絶えません。

なお、レギュラーメニューとして、チーズや生ハムを盛り合わせた「ベラトルナプレート(1,800円)」や「特製キーマカレー(1,600円)」なども用意されています。

■出身地・大分へのルーツと、ここでしか出逢えない幻のプリン

飲食店が多い三鷹だからこそ、「何かに特化したい」と元木さんが取り入れたのが、自身のルーツである「大分」の味。

中でも数量限定の「地獄蒸しプリン(800円)」は、大分県別府市の明礬(みょうばん)温泉にある老舗旅館「岡本屋」の銘菓。元木さん自らが電話で交渉し、手作りの味をそのまま直送してもらっているこだわりの逸品です。

今回、取材の際にこのプリンを実際にいただきました。スプーンを入れると昔ながらの硬さがしっかりあり、味は甘すぎずちょうどいい上品な甘さ。重すぎないので、お酒の後の食後のデザートにも、昼下がりのティータイムにもぴったりです。すっきりとした味わいのコーヒーとの相性も抜群で、ひとくちごとに贅沢な余韻が広がります。

カボスの時期になると、大分の友人から送られてくる新鮮なカボスを使った限定カクテルが登場することもあるそうです◎

■敷居をなくし、音楽と人の温かさが循環する街

平日の19時からは、信頼できるミュージシャンによる生演奏が始まります。ジャンルはクラシックからジャズ、ワールドミュージックまで多種多様。一般的なライブハウスのような「私語厳禁」の堅苦しさは一切なく、会話もワイワイ楽しむのがベラトルナのスタイルです。

オープン当初、お店がまだ安定しない時期には、当時上の階に住んでいた大家さんが毎日お店に顔を出し、「商売とは?接客とは?」を親身になって教えてくれたり、応援してくれたりしたのだそう。

「そこから近所の飲食店の方々とも繋がりができて、お互いのお店を行き来したり、お客様を紹介し合ったり。うちはお客様やお店同士が昔ながらの温かみで繋がっていて、みんなで応援してくれる風土があるんです」

■カフェからバーメインへ、そして常連に愛される「昼の顔」

元々はカフェ&バーとしてオープンしたベラトルナ。オープン当初を振り返り、元木さんは営業時間の変化についても話してくれました。

「前は13時や14時と早めにオープンして、近所の奥様方が来るようにもしていたんです。でも、深夜まで営業することが多くなると次の日が辛くなってしまって(笑)。今は夜をメインに、火曜と土曜だけ、ご近所の常連さんからの『ちょっと開けてくれ』という要望に応えてお昼も営業しています。映えメニューがあるわけではないけれど、“バーだけど昼も営業している”そんな感覚でやっています」

そう優しく笑うオーナーの元木さんが営むこの場所には、一歩足を踏み入れれば日常の喧騒を忘れさせてくれる、居心地の良い“魔法”が満ちていました♪

■「怖がらずに、扉を開けてみてください」

最後に、まだお店を訪れたことのない方へ、元木さんから素敵なメッセージをいただきました。

「とりあえず怖がらずに扉を開けてみてください。お店に来たら必ず魔法にかかるので、それを体感しに来てほしいです。知らないお客様同士がたまたま満席の店内で盛り上がって、遊びに来た音楽仲間が急にピアノやギターを弾き始めてセッションが始まったり。そんな音楽を通じてみんなが繋がっていく時間が本当に楽しいんです。ここに来たら、非日常を楽しめると思います」

店内には、元木さんが大好きな画家・藤田嗣治さんの美しい猫の絵や絵本、義母の着物の帯を額装した美しいアートなども飾られており、五感のすべてが満たされる優美な時間が流れています。

☕ 【取材の余韻】埼玉・深谷「IGNIS COFFEE」のドリップバッグ光になる

取材の帰り際にお土産としていただいたのが、埼玉県深谷市にある名店「IGNIS COFFEE(イグニスコーヒー)」のドリップコーヒー。封を開けた瞬間に芳醇な香りが広がり、澄んだコクとすっきりとした後味が広がる素晴らしい一杯でした。

こちらは本来お土産用のドリップバッグですが、通常は「ベラトルナ」の店内でも、丁寧にハンドドリップしたものを500円で味わうことができます。

提供されているのは、「ベラトルナスペシャルブレンド」というこだわりの一杯。上質な音楽や空間の余韻に浸りながら、至福のコーヒータイムをぜひ店内でもお楽しみください♪

気になった方は、お土産やご自宅用としてもぜひチェックしてみてくださいね!

▼ ignis cofffee(イグニスコーヒー)
住所:埼玉県深谷市上柴町西3-17-13-103
営業時間:モーニング 8:00〜11:00
     ランチ 12:00~18:00
定休日:月曜日・火曜日
https://igniscoffee.com/

■ まとめ

三鷹の路地裏で、温かい音楽と美しい器、そして店主のルーツである大分の味が迎えてくれる「Bella et Luna」。そこはただのお酒を飲む場所ではなく、人と人とが自然に繋がり、心がほどけていく温かいサロンでした。日常に少し特別なエッセンスを加えたい日や、音楽に身を委ねたい夜に、ぜひ扉を開けてみてくださいね♪

📌 店舗情報
店名: Bella et Luna(ベラトルナ)
住所: 東京都武蔵野市中町1-9-1 岩崎エステートビル1F(三鷹駅北口から徒歩4分)
営業時間:
月〜金:17:00〜22:00(平日ライブは19:00〜)
火・土:一部お昼の時間帯も営業(土曜は不定期営業のためSNS要確認)
定休日: 水曜、日曜、祝日
システム: テーブルチャージ 600円(※17時以降はおひとり様2オーダー制。ライブ時はミュージックチャージ1,000円〜が別途かかります)
公式HP: https://www.bellaetluna.com/

\あわせて読みたい/


【shokoからのお知らせ📢】

はてブロやInstagram、Xでも定期的に情報発信をしています!
はてブロでは、グルメやサウナグッズ紹介などの更新をしているので、気休めに遊びにきてもらえると嬉しいです♪

✼••┈┈┈••✼SNSはこちら✼••┈┈┈••✼

↓↓                ↓↓

今日もサウナ日和♨️
https://choco-ga-suki.hatenablog.com/

▼Instagram
@choko.3u7
https://www.instagram.com/choko.3u7/

📷カメラ
@shoko_angle
https://www.instagram.com/shoko_angle

X
@choko_ga_suki
https://twitter.com/choko_ga_suki

いいなと思ったら応援しよう!