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牛を食べなきゃ済む話?……ふつうの子ども

夕方になってから、今日も激しい雨が降りました。
異常気象が日常になりつつある。
外遊びもできないし、映画を見ることにしました。

ふつうの子ども

<あらすじ>
上田唯士(ゆいし)、10才、小学4年生。両親と三人家族、おなかが空いたらごはんを食べる、いたってふつうの男の子。最近、同じクラスの三宅心愛(ここあ)が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうと頑張るが、心愛はクラスのちょっぴり問題児、橋本陽斗(はると)に惹かれている様子。そんな三人が始めた“環境活動“は、思わぬ方向に転がり出して――。

<出演>
嶋田鉄太/瑠璃/味元耀大/瀧内公美/
小路勇介/大熊大貴/長峰くみ/林田茶愛美/
風間俊介/蒼井優

<スタッフ>
監督:呉美保
脚本:高田亮
プロデューサー:菅野和佳奈

ⓒ 2025「ふつうの子ども」製作委員会

見終えて、……感想を書くのが難しいなぁ。というのが、正直なところ。

①子どもたち

うちの子どもやその友達の顔を何となく思い浮かべてしまう。会話や関係性など含めて、子どもたちが本当にリアルに描かれていました。
主演3人の子どもたちの演技力は、特にすごくて、末恐ろしい程です。

②ふつうとは

価値観が多様化して、親と子、社会の中の子どもたち、学校という組織自体も様々に変化している中での『ふつう』とは、何だろうかと考えさせられました。
……ここを言語化しないといけないのはわかっているのですが難しい。
どれが正しいとか、間違っているとか、良い・悪いじゃないし、普遍的なものでもないし、そもそも基準がない。
『ふつう』ってなんだ?

仕事はできそうだけど、子どもと向き合わずに価値観を押し付けてくる親から見た『ふつう』。
子どもの自己肯定感を伸ばそうと接する親から見た『ふつう』。
子ども3人を抱えて長男にはお兄ちゃんとしての役割を担わせる親から見た『ふつう』。

そういう親たちの影響を受けた子どもたちにとっての『ふつう』。
その違いを、最後の会議室でまとめて見せてくれていたのですが、すごく良かったし、考えさせられました。

③目的と手段

「環境問題を何とかしよう」と、立ち上がる子どもたちは、車に貼り紙をしますが、他の子どもがマネをしだすと、肉屋さんにロケット花火を打ち込んだり、だんだんと過激化していきます。
どこまでもエスカレートしていく行動が、いつしか取り返しのつかないところまで発展していくことは、わかっている。
「もうやめたい」けど、今さら抜けられないし、もはや止めることができない。
こういうのは、大人の組織でもよく見かける光景ですが、それを子どもに演じさせることで、行動の純度が高くなり、暴走の構造がよりくっきりと伝わってきます。

まとめ

ここあが、「地球環境をめちゃくちゃにしたのは大人たち。私たちが住みよい環境を作るために、大人が行動を示して!」という作文を書いた時に、先生は真正面から受け止めず、「それはSDGsの授業で」と、逃げました。
その後、子どもたちによる貼り紙や破壊行為があって、先生たちは、子どもたちに「知っていることがあれば教えてください」と訴えるけど、子どもたちは誰も言わない。
つまり、子どもは大人を信頼していないから、言っても変わらない。聞いてもらえない。わかってもらえない。
そういう風に思わせてしまっていることが、問題の根っこにあるんだと感じました。

この映画は、それを責めるのではなく、問いかけているのだと思います。

でもきっと、いつの時代も大人たちは、『子どもたちの未来の幸せのために』という想いを持っていたんだと思うんですよね。
あとになって振り返れば、それが子どもたちにとってマイナスな行動だったとしても、最初のスタートは、幸せを目指していたんじゃないかな?と……。

How dare you.

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