レコードのジャケット?
「〇〇〇〇イベントについて。昨日、二十歳の娘に一般の方の目線でLPをみてもらい、率直な感想を聞いてみました」
という、一節の文章が、私のLINEに届いた。
「LP……?」
アメリカの航空会社で乗務していたモンチッチ様に聞いてみると、「私もわからないから、チャピーで調べてあげる」といってAIに聞いてくれた。
その意味は「Landing Page」。
主にネット広告やマーケティング、ビジネスの世界ではよく使われる言葉で、ネット上のチラシ兼申込ページのことだった。
昔風にいうと、折込チラシがそのままホームページになったものに近いとのこと。
それにしても、わかりにくいカタカナ文字や、意味不明なアルファベット二、三文字の略語が世の中を席巻しているようだ。
普通の会社員だった二十代の後半に、書類の八割、電話の二本に一本が英語だった部署に配属されたことがあった。その時の上司が言った言葉を思い出す。
「軽々しく横文字を使うな。相手に合わせて言葉を選べ」
その真意は「英語をきっちり勉強した人ほど、しっかりした日本語を使う。それが信用につながる」というものだった。
そんな教えは、いまだに私には活かされていない。
「LP」というアルファベットからレコードのジャケットでも見た感想かと思ったほどだ。
それでも、言葉は生きているらしい。
ならば、古い人間にも少しは寄り添ってほしいものだ。
