【障害者雇用の面接】なぜ不採用になる?現役採用担当者が確認する10項目と回答例
「障害者雇用の面接を何社も受けているのに、なかなか採用されない」
「面接では自分なりに答えたつもりなのに、何が悪かったのか分からない」
「障害や必要な配慮を正直に伝えると、不採用になるのではないか」
就職活動を続けていると、このような不安を抱くことがあると思います。
不採用通知が続けば、誰でも落ち込みます。
自分の障害が原因なのか。
面接で変なことを言ってしまったのか。
そもそも、自分を雇ってくれる会社はないのか。
自分自身を否定されたように感じてしまう人もいるかもしれません。
しかし、最初にお伝えしたいことがあります。
不採用は、あなた自身の否定ではありません
僕は某大学で、障害者雇用の採用・面接・入職に関わる仕事をしています。
現在は、清掃、事務・事務補助、院内サポートなど、さまざまな仕事に携わる障害のある職員を支える立場でもあります。
採用面接では、障害名だけを見ているわけではありません。
面接担当者が確認したいのは、おもに次の3点です。
1. 募集している仕事と本人の特性が合っているか
2. 必要な配慮があれば安定して働けるか
3. 採用後、本人と職場が無理なく働き続けられるか
つまり、不採用になったからといって、
「障害があるから落とされた」
「自分には働く能力がない」
と決まったわけではありません。
仕事内容との相性、勤務時間、職場が提供できる配慮、募集人数、ほかの応募者との比較など、さまざまな要素を含めて判断されます。
企業によって仕事内容も採用基準も異なるため、不採用になった正確な理由を外部から断定することはできません。
ただ、面接を担当していると、
本当は良いところを持っているのに、説明が足りず、採用側にうまく伝わっていない
と感じることがあります。
この「伝わっていない」が、とてももったいないのです。
面接は、障害が軽いことを競う場所ではありません
障害者雇用の面接では、自分を良く見せようとして、
「体調はまったく問題ありません」
「配慮は何も必要ありません」
「どんな仕事でもできます」
と答える人がいます。
もちろん、本当に配慮が必要なく、体調も安定しているのであれば問題ありません。
しかし、採用されたい気持ちから、本当は必要な配慮まで隠してしまうと、入職後に困るのは本人です。
企業側も、必要な配慮を知らなければ準備できません。
面接で大切なのは、障害を小さく見せることではなく、
> どんな場面で困るのか
> 自分ではどんな対策をしているのか
> 会社には何を配慮してほしいのか
を具体的に伝えることです。
厚生労働省の「合理的配慮指針」でも、障害特性に応じて、業務指示の明確化、通院や休憩への配慮、業務量の調整、支援機関職員の面接同席などが配慮の例として示されています。
配慮を相談すること自体が、悪いことなのではありません。
重要なのは、本人が安定して働くために必要な配慮と、会社が実際に提供できる配慮を確認することです。
面接担当者が確認したい3つのこと
障害者雇用の面接で行われる質問は、大きく分けると次の3つにつながっています。
1.どんな仕事ができるのか
これまでに経験した仕事、得意な作業、苦手な作業などを確認します。
2.どんな状態なら安定して働けるのか
現在の体調、生活リズム、通院、不調の前兆、自分で行っている対策などを確認します。
3.どんな配慮が必要なのか
会社に求める配慮が具体的か、その職場で対応できる内容かを確認します。
この3つを自分の言葉で説明できるようになると、面接担当者は採用後の働く姿を想像しやすくなります。
ここから先で分かること
ここから先では、障害者雇用の採用・入職に携わってきた立場から、面接担当者が確認している10項目を解説します。
それぞれの項目に、
• 面接担当者が確認したいこと
• 伝わりにくい回答
• 伝わりやすい回答
• 自分の回答を作る型
を付けました。
最後には、面接前に使える「20項目のチェックリスト」と「20点満点の自己採点表」も掲載しています。
面接の正解を暗記するための記事ではありません。
自分の障害特性、体調、必要な配慮、できる仕事を整理し、次の面接で自分の言葉として伝えるための記事です。
「これを言えば必ず採用される」という裏技でもありません。
面接に通るために自分を偽るのではなく、採用後も無理なく働ける条件を整理し、本来持っている良さを面接担当者へ伝えるための実践的な準備です。
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