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chako_demus29
「第三の意思——コンタクトインプロビゼーションが教える、協働の本質」
コンタクトインプロビゼーション(CI)の稽古で、不思議な体験がある。
二人で触れ合い、重心を預け合いながら動くとき、「これは自分が動かしているのか、相手が動かしているのか」わからなくなる瞬間が来る。
その瞬間、何かが生まれている。
私でも、相手でもない、「第三の意思」だ。
これは比喩ではない。
二人の重心が交わる接点から、どちらの意図でもない動きが生まれる。
それは物理的な事実だ。
重力、慣性、接触圧——
これらが作り出す動きの流れに、
二人が「乗っている」状態。
リードする者もなく、
フォローする者もなく、
ただ流れと共にある。
この体験が、日常に影響を与える。
チームで仕事をするとき、
「自分の意見を通す」ではなく
「場の流れを感じる」視点が育つ。
誰かと対立したとき、
「どちらが正しいか」ではなく
「二人の間に何が生まれているか」を
感じられるようになる。
CIの稽古で最も難しいのは、
「リードしないこと」だ。
動かそうとした瞬間、
接点の情報が途切れる。
相手の重心が読めなくなる。
流れが止まる。
感じて、従う。
その繰り返しの中でだけ、
第三の意思は生まれる。
武術もCIも、突き詰めると同じ問いに辿り着く。
「自分を手放したとき、何が残るか」
その問いへの答えを、体で探し続けることが
CMBトレーニングの核心だ。
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