富士山初心者の登頂記録(2026.08.04)
人生で一度はやってみたいことにランクインしがちな富士登山、登山経験も体力も、登山好きな友達もおらず中々チャンスがなかったのだけど、2026年、28歳の夏に達成した。
運動は嫌いだけど、イベント好きが高じて、2023年に香港Moon Trekkerで30km、2026年5月に韓国Oxfam Trail Walk25kmのトレイルウォーク&ランを経験して、今ならいける!むしろ、今いかなかったら一生行けない!と思って、山慣れしている友人を誘って登ることにした。
山小屋予約は至難の業
初心者にお勧めとされている吉田ルートで、体力的に安心な山小屋泊にすることに決め、友人たちと私たちとの4人で個室が取れる八合目の山小屋の予約を取ることにした。
候補の山小屋は、八合目太子館、トモエ館、江戸家、蓬莱館、七合目日の出館。
しかし、予約開始時間にスタンバイして、4人で臨むも、予約システムのサーバーが落ちていて「エラー」もしくは「繋がりません」と表示される。
で、リロードして、やっと画面が表示されたと思ったら「満室」の文字が表示され、全く予約が取れない。狙っていた山小屋全てそれで心が折れた。
日帰り登山に挑戦
ならば日帰りで行くまで!と思い、富士山周辺に前泊して、早朝に入山して日帰りで登ることにした。
まずは練習登山で神奈川県の塔ノ岳へ。
距離19km、獲得標高1683mを8時間程度で完歩。
富士山本番の2週間前の7月18日に登り、心配していた暑さは雨と霧のおかげで大したことなく快適に登って帰ってこられたので、体力的には問題ないことを確認できた。
ちなみに、塔ノ岳の帰りは鶴巻温泉駅の弘法の里湯で汗を流して、時代輪屋(ときわや)という、ドをつけたくなるほどローカルな焼肉屋さんでジビエの焼肉を食べた。お店の人が温かくて、イノシシが美味しくて良いお店だった。
いざ本番
8月3日(月)、4日(火)に休みを取り、いよいよ富士山に登ることに。
メンバーは、登山経験のある大学時代の同期と、登山経験はほぼないがハーフマラソンを経験している大学時代の先輩の3人。
3日に河口湖の宿で22時に就寝し、朝4時に起き、富士山パーキングを5時に出発するシャトルバスで五合目まで行くことに。
平日だが、富士山パーキングにつくと列ができており、シャトルバスはほぼ満席だった。
吉田ルートの五合目は既に標高2,305m。この時点で、眼下には雲が広がり、人生で経験したことのない高さにわくわくした。


五合目を出発(2,305m)
高度順応で1時間ほど五合目でのんびりしたあと、7時ごろにいよいよ出発。
入山ゲートで持ち物のチェックと、入山料(4,000円)の確認をされた。
脇には馬がおり、4万円で途中まで乗せてくれるそう。六合目までの道は馬糞がちょこちょこ落ちていてちょっと臭かった。
この辺はまだ、草木が生えているので山らしく、道中、野生の鹿の親子も見かけ、ハイキングののどかさがあった。

六合目(2,390m)
六合目を超え、2,500mを超えたあたりから高山らしくなってくる。少し歩くと息が苦しくなるので、九十九折(つづらおり)の道を折り返すたびに休憩を挟んで歩いた。30分ほど休み休み歩いていたら突然高度に順応したのか、体が軽くなり普通に歩けるようになった。

七合目(2,720m)
何度も何度も折り返して遂に七合目へ。
日の出館、トモエ館、東洋館といった、山小屋予約チャレンジをした時に覚えた名前を現地で見られて嬉しくなった。七合目から八合目の間は、さらに一段階酸素が薄くなったようで、また身体が重く感じ、岩の間を登る道が続いて体力が削られた。


八合目(3,250m)
ここまでくるといよいよ雲の遥か上。植物もほとんどなく、赤い土が目立ってきた。
7時に五合目を出発して、11時に八合目に到着したのでまぁまぁ良いペース。
同じタイミングで登っていたマッチョ3人組によると、このペースなら昼には登頂でき、15時には下山できるとのことだったのでマッチョをベンチマークとすることにした。


本八合目(3,400m)
八合目だけ、八合目→本八合目と二回チェックポイントがあって長かった。
また平坦な九十九折コースだったので、休憩を挟みつつさくさく進んでいたところ、山慣れしていない先輩がバテてしまった。マッチョに引っ張られたが故の失敗。しばらく山小屋の前のベンチでのんびり過ごして回復に期待したが、辛そうだったので先に下山してもらうことに。

九合目(3,600m)
岩の道をしばらく登り続けた。
体力を使うので酸素の薄さがダイレクトに響く。
うっすら頭痛がして、急ぐと高山病になるのではとの不安からスピードが出せない。
九十九折の道を30m程度進むごとに15秒程度の休憩を挟んでゆっくり進んだ。もう頂上が見えるのにとてつもなく遠く、折り返しの数を指折り数えて歩き続けた。
まわりの人たちも同じ状態のようで、膝に手をついて休んでいる人が角ごとに点在していた。
動くとしんどいのに、立ち止まると嘘のように回復して、辛い食べ物を食べている時みたいだった。
ここまで来て、頂上に行かないわけには行かないので同期と鼓舞しあいながらなんとか耐えた。
頂上(3,713m)
歩き続けること、6時間半、遂に山頂に到達。
八合目以降がとてつもなく辛く、長かったので、泣きそうなほど嬉しかった。
山頂は奇跡的に晴れていて、富士山から見る景色は青くて眩しかった。
山小屋のカップヌードルを口に入れた瞬間、衝撃的に濃く、声が出るほど美味しかった。
この景色と達成感は別格だった。



下山
ここからは降りて帰るのみ。
吉田ルートは上りと下りでルートが分かれていて、下りのルートはひたすら急斜面が続く。
しかも、火山砂礫(されき)で踏むと崩れていくため滑りやすい。
高度と不安定な足場に足がすくんで中々前に進めず、苦戦した。
同じ景色をひたすら歩くのに飽きていた頃、山頂で仲良くなったオランダ人のグループと再会し、彼らが走っているのを見て、もしかして?と日陰の湿った滑りにくい箇所を走ってみたところ走れた。
そこからは五合目までほぼ走って帰った。アドレナリンが出ているし、降りれば降りるほど酸素が濃くなって身体が軽くなるので無敵だった。
17時に五合目に到着し、富士山を無事に行って帰ってくることができた。

まとめ
富士山に登ると言う体験はやはり別格で、一度は登る価値があると実感した。
2,000m以上の高山は初めてだったけど、普段運動してなくても登って帰ってこれたので、10時間程度山道を歩ける体力があれば誰でも登れると思う。
今回の装備品は下記、登山靴、登山リュック、登山靴下、トレッキングポール、サングラス、膝のテーピングは絶対に用意して臨んだ方が良い。
装備品
・登山靴 「サロモン X ULTRA 5 GORE-TEX」
・登山リュック 「ドイター Futura」
※腰のバックルで支えられて、肩の負担が軽くて楽。背面通気構造で涼しい
・登山靴下 ウールの6千円くらいの
・トレッキングポール Amazonで4千円くらいの
・サングラス ランニング用の4千円くらいの
・膝のテーピング ドラッグストアで密着タイプを購入
・ハイドレーション 「サロモン SOFT RESERVOIR 2L」
・レインウェア
※上はGORE-TEX、ズボンはワークマンのイナレム
・携行食
Inゼリー3つ、おにぎり2つ、干し梅、胡麻団子、じゃがりこ
・その他
メリノウールと化繊混合の長袖、ランニング用レギンス、ランニング用短パン、スポブラ、防水帽子、防寒着(ユニクロの薄いやつ、フリース、ウルトラライトダウン)、汗拭き用の手拭い、着替え

