クルマのこと/はじめての愛車
外車は壊れやすい、そんな声を耳にする機会も多いですが、私が社会人になって最初に決めた相棒はMINI R50でした。大学生活を終え、初めて手にした自分の車。それが、今や夢中になる「MINI」の沼への入口でした。
今回は、初めての相棒になったR50ミニクーパーについて、第1話ということで少しご紹介します。
1.なぜR50ミニクーパーを選んだのか

最近の車は安全性や快適性が半端なくすごい。便利な機能に見た目の良さ、少しばかり立派すぎる場面も。対して駐車場に佇むR50は、車に必要最低限のものだけを凝縮した塊感がいい。毎回見るたびに惚れ直してしまうほど。
外車と言えど、日本の基準ではびっくりするくらいコンパクトな5ナンバーサイズ。そう、国産の5ナンバー車と比べてもすごくコンパクト。でもハンドルを握れば、MINIは道具ではなく、自分の手足の延長のようにシンクロしてくれる感覚。国道や高速道、狭い道から峠道まで、自分の庭を走るような自由さを楽しめるのは、やっぱりR50がこのサイズだからなのではと思う。
人と同じものはなんだかなぁ、そんな性格の私だからこそ、無意識に好んで選んでいたのだと思う。
2.イギリスの魂、ドイツの技術
MINI好きは車好きかもしれない。でもMINI好きはやっぱり「MINI」が好きなんだと思う。R50ミニクーパーは、それまで40年以上世界中で愛された「クラシックミニ」をなぞっているだけではない。丸目のヘッドライト、ボディの四隅に配置されたタイヤ、独特のルーフライン…、随所にクラシックな面影を宿しつつ、筋肉質でモダンな塊に進化した姿は、登場から25年経過した今でも色褪せることがない。この新しいMINIが誕生した場所が、イギリスにある「プラント・オックスフォード」であったことも、NINI好きにとっては重要なこと。歴史あるこの工場を、BMWが最新鋭の設備へと刷新し、伝統的なクラフトマンシップとドイツの精密なエンジニアリングが融合。そこから送り出されたR50は、まさに「新時代の幕開け」を告げる1台。イギリスの歴史・伝統を背負い、ドイツの技術で走る。この少し複雑で贅沢さが、R50が単なる「可愛い車」に留まらない、どこか筋の通った色気を放っていると感じるのです。
3.ゴーカート・フィーリング
レーシングカートを運転したことがある。ツナギを着て、フルフェイスヘルメットを被るタイプのカートだ。80~100kmの速度で何周も走ると、体力・集中力はもちろん、全身意味不明なくらいバキバキ痛くなる。

MINIの魅力と言えば、「ゴーカート・フィーリング」。単にハンドルが重いとか、足まわりが硬いだけではない。ハンドルを少し曲げるとクイックな反応。路面をしっかり捉え、カーブでは地面を這うように曲がる感覚。車という機械を操作しているというより、自分の身体能力が拡張されたような錯覚を感じることも。
新しい車は、電子制御をはじめたくさんの機能がついていて、誰が運転しても上手に走れる快適さがありますが、R50には無縁かもしれません。どちらかと言えば、自分で上手く走らせる感じ。
路面の凹凸は直に伝わるし、轍にハンドルが取られることも。でも、誤魔化しがない感じが、R50のいいところかなと。指先に伝わるタイヤのグリップした感じ、体で感じる荷重移動。これだから、通勤や買い物の運転でさえ楽しく感じられるのです。
4.MINIでしか補えない栄養素

正直に言うと、R50との生活は「楽」ばかりではない。今の車なら当たり前に備わっている装備がなかったり、経年変化によるちょっとした機嫌の変化に一喜一憂することもあります。けれど、それらすべてが愛おしく思えてしまうのが、この車の不思議。たとえば、ボンネットを開けるたびにヘッドライトが一緒に持ち上がる、あの独特な「顔」。整備性は二の次、ただそこに個性を宿した造形美。あるいは、スイッチ1つ、ドアを閉める音1つに宿るアナログな手応え。そんな「便利さ」の対極にあるディテールに触れるたび、私はこの車を単なる移動手段ではなく、共に時間を重ねる「相棒」なのだと実感します。メンテナンスの手間も、この個性を守るための大切な儀式。少しずつ手を入れながら、その変化を肌で感じる過程そのものが、私にとって週末の楽しみなのです。
5.小さな相棒

R50ミニクーパー。20年以上前の設計でありながら、今なお色褪せない輝きを放つこの車は、私に「運転」の本質的な楽しさや喜びを教えてくれました。特別な目的地がなくても、このハンドルを握っているだけで、毎日が少しだけ鮮やかなものに変わる気がします。
書き慣れていないこともあり、ここまでを見返すとかなりフワフワしている気もするが、果たしてどうだろう…まぁこんな感じで、マイペースに書いて行こうと思います。時がどれほど移り変わっても、私はこの「小さな相棒」と私らしい速度で進んでいけるといいな。マイペースなりに。
