見出し画像

飲めない人見知り、初めてのスナックに行く

忘れもしない2023年12月27日。「やっぱりやめときゃよかったかな」と心臓をバクバクさせながら、私は新宿で「銀だこだんらんパック」を買っていた。

これから向かう、スナックへの手土産だ。今日はスナックで推しの劇団が忘年会を開催する日。


人見知りかつお酒が飲めない私にとってひとりでスナックに行くのはあまりにもハードルが高い。その年の舞台で共演した友人に「着いてきてください」と懇願し、無事にふたりで参加できることになった。

とはいえ、緊張は止まらない。西武新宿線沿いを歩きながら、「ちょっと待って、主宰は大阪の人だから銀だこはまずかったか…?銀だこはたこ焼きと認められないか…?争いが生まれたらどうしよう?」と、不安は増すばかり。(「銀だこはみんな好きだから大丈夫だよ~」と友人が励ましてくれていた)


少し歩いてたどり着いたビルの一角。飲み屋の雰囲気を想像していたが、あまりにもマンションの風貌である。ほんとにここなのか?と、戸惑いながらドアを開けると…いた!!!知ってる人たちだ!!!わー!あの人も、あの人も、舞台で観た!!!

…興奮しつつもすぐに冷静になり、こんな盛り上がっている場に私が入っていいものなのかとシュンとなった。当時の私の背中はあまりにも小さく見えたと思う。


ソファ席の隅っこに座って、緑茶を片手に銀だこやお寿司、ピザをいただく。興奮か緊張かもう変なテンションになってしまって全然喋れない。(皆さんすごい楽しそうで、それを見ているだけで楽しかったのだが)

好きな人になかなか話しかけられない中学生のようになっている私を見かねた友人が「ほら!私喋りかけてあげるから!喋りなさい!」と、横からちょっとずつ私の体を部屋の中央へと押し出す。「この子、今年の作品全部観てて、すごい好きなんです。ね?」とナイスアシスト。なんていい人なんだ。

「あ…あ…舞台、おもしろくて、めちゃくちゃ好きで…」と、かろうじて好きを伝えることができた。今ならもっと雄弁に愛を語れるのに。無念。


そのあとはクジを引かせてもらって(サイコロだったかな?)その年の公演Tシャツをゲット!たぶんあれは、当たりが出たわけではなく、「めちゃくちゃ好きで…」と言ったから「この子はTシャツが喜ぶかな」と采配してくれたんだと思う。

その場で着た。とても浮かれている


その後は出演者の方やスタッフの方とちょこっとお話しして、90分チャージ制だったので、ちょうどいい時間でスッと退散。終始挙動不審なやつだったと思うけど、内心はすごくすごく幸せだった。

「楽しかった!ほんとありがとう」と友人に伝え、別れた帰り道。駅から家まで歩きながらリアルな場っていいなぁと喜びを噛み締めた。


ちなみに、心配していた銀だこは結構喜んでもらえてすぐになくなった。次開催されることがあれば、銀だこを両手に抱えて大きな声で愛を伝えにいこう。

…なんて思っていましたが、2度目のスナックは開催されないまま月日は流れ2026年。急展開ですが、念願叶ってこの推しの劇団こと「ムシラセ」の10月公演に出演することになりました。やった~!

チケット予約、始まっています!(劇場のキャパに対してキャスト数が多いので、早い者勝ちです…土日公演が埋まってきています!)

「国民総アイドル制」によってアイドル活動が義務付けられた社会を舞台にしたポップなディストピア短編集。ぜひぜひお心を寄せていただけたらうれしいです!

私はAとC日程のみ出演します!

推しへの愛は偉大である。

いいなと思ったら応援しよう!

水元琴美|俳優・ライター いただいたチップは、カルチャーメディア「TONARIDE」の運営費に使わせていただきます💐

この記事が参加している募集