ただの日記。

長生きな私にとって、今は昔の話。
西暦何年の出来事かは忘れたけど、日付は覚えている。
8月13日。


お盆の時期に、甥っ子家族と遊びに出かけた。
家から車で一時間弱で着く、田舎にしてはマズマズ遊べるような場所。
公園に博物館が併設されている。
玉砂利の駐車場に、車が二百台止められる規模。
連休中ということもあって、なかなか賑わっていた。

小学生の甥っ子と、まだ二歳の姪もいる。
義理の兄は仕事で不在。
私の仕事は子供達のサポートをしつつ、一緒に遊ぶというモノ。

だから、あまり単独でフラフラする訳にはいかないんだけど…

ちょっと暑い時期だったから、煙分補給のほうを少しばかりをば…

急いで喫煙スペースを確認しに行ったけど、無いみたい。

じゃあ、園の外で吸うしかあるまい。

ここは田舎だし、人が来ないから道路で吸う分には、迷惑にはならない。
そんな願いを込め、都合よく信じて吸うことにした。
吸い殻は当然持ち帰った。

(ニコチン中毒者にとって、喫煙はトイレみたいなモノ。
喫煙スペースの減少は、公衆トイレが無くなる感じに近い。
減らせば良いとは限らない。
…煙草なんて、人に迷惑をかけるから吸わない方が良い)

私が煙分補給を終えて、甥っ子家族と合流しようと、先ずは車へ確認しに戻った。
2才の子供もいるから、車から降りるのにも時間がかかる。

もう居なかった。

文句を言われるかも。
「アンタ何してたの?」
子供達のリクエストでついて来た、私の両親から言われるかも知れないし、
甥っ子から言われるかもしれない。
「煙草は道路で吸っちゃダメじゃないの?(アンタ何してんの?)」

早く追いつかねば…

速足気味で後を追っていたら、駐車場に帽子が落ちていた。
子供サイズのキャップの落とし物。

こういう落とし物を見つけた時は、結構迷う。

(本人たちがすぐに気づいて、取りに来るのではないか?
変に動かすと、余計に分からなくなってしまうのかも…)

そう考えるのは私だけではないようで、他の子ども連れの家族も、帽子を見ながら(あれ?これどうしようか?)と逡巡しつつも通り過ぎて行った。

私も迷ったけど、拾うことにした。

確証は無いけど、落とし主に心当たりがあった。

そこまで大きくない園。
すぐに候補者を見つけた。

(帽子を拾いましたけど、コレ、あなたのお子さんのモノではないですか?)と、さりげなくそれとなく見せるように、アピールしながらその家族の前を通り過ぎた。

いきなり声はかけない。
人違いだったら、恥ずかしいですからね…

相手の目の前を一往復した。

でも、相手は知ってか知らずか、無反応。
じれったくなって、結局、私から声を掛けた。
私が少し、恥をかけば済む話。
別にやましくないし、問題ないはず。


持ち主じゃなかったら、落とし物として係員に渡そう。

「これ、お子さんのモノではないですか?」
「はい、そうです!ありがとうございます。」

どうやら、私の予測は当たったみたい。


この日は8月で真夏。

日差しは強い。
日除けの為の帽子。
子供とはいえ、自分の頭から外れたら気が付くはず。

喫煙所を探しに、園内の地図を確認した時は気づかなかった落とし物。
煙草を吸い終わって、戻ってきたら落ちていた。

子供から預かった荷物を、よく落とす人がいる。
それはベビーカーを押してる人。
何かの弾みで、荷台みたいなカゴから落ちると、気付きづらい。

私が煙分補給の為にウロウロしていた間、目についた、ベビーカーを押している家族は一組だった。
その人に声を掛けたら、帽子の持ち主だった。

こんな感じのカンみたいな予測。


落とし物を届けた後、甥っ子たちと合流して、遊びに付き合うことになった。



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私は以前、警察の世話になった事もある。

…こう言うと、何か犯罪を犯したみたい。
そんな事は無い。
私に前科は無い。
「警察の世話をしてやった」と言った方が良いかもしれない。

「刑事の代わりに推理をしてやった」と言うと、それは間違いなく誇張。


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