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「私は応援に行きたい」と思えた日

「応援に行きたい。」

その言葉が、自分の口から自然に出た。
何気ない一言だったけれど、後から考えると少し不思議だった。

以前の私は、まず「行けるかどうか」を考えていた。
夫の体調はどうだろう。
送迎はできるだろうか。
車は出せるだろうか。
予定はどうなるだろう。

気づけば、私の行動はいつも「誰か」が主語だった。

誰かが動けたら。
誰かが大丈夫だったら。
その先に、私の予定があった。

でも今回は違った。
息子の部活もいよいよ試合が始まるらしい。

その話を聞いた瞬間、頭に浮かんだのは、
「私は応援に行きたい。」
という気持ちだった。

もちろん現実は変わらない。
私は10年以上のペーパードライバー。
夫は体調に波があり、送迎を頼める日もあれば、難しい日もある。
だから「行ける」と決まったわけじゃない。

それでも、自分でも驚いた。
最初に出てきたのが、「私は行きたい」という言葉だったから。
以前なら、「行けるかな」が先だった。

でも今は違う。

「行きたい」が先にあって、「どうやったら行けるだろう」と考えている。
この順番の違いは、私の中ではとても大きい。

もしかすると、これが「主体的に生きる」ということなのかもしれない。
誰かが変わるのを待つのではなく、自分はどうしたいのかを考えること。

その答えが見えたら、方法を探すこと。
ペーパードライバー講習に行くのも、一つの方法。
タイムズで車を借りて練習するのも、一つの方法。
夫に送迎をお願いするのも、一つの方法。

正解は一つじゃない。
でも、「私は応援に行きたい」という気持ちだけは、はっきりしている。

人生の分岐点というと、大きな決断を思い浮かべる。
転職や退職、引っ越しや離婚。
でも本当は、もっと静かなものなのかもしれない。

「私はどうしたい?」

そう自分に問いかけられるようになった日。
そして、その答えを素直に口にできた日。
私にとってのクロスロードは、そんな小さな一言から始まるのかもしれない。

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