ホワイトニング広告の「あの有名な色マジック」を、AGA広告に応用したらいいのでは?という話
ターコイズの背景を使うと歯が白く見える、というのはよく耳にする話だ。
青緑(補色)の効果で
歯の黄色みが打ち消されてクリアに見えるという仕組だ。
ただ、ターコイズと言っても彩度次第だと思ったので
同じ人物の写真を使って背景色だけを変えた
比較画像を実際に作って検証してみた。
今回は
ターコイズと一緒に逆の効果を生む「アイボリー(クリーム色)」を背景にして比較画像を作成した

ご覧の通り
パキッとした鮮やかなターコイズを置くと
顔全体の血色が引き算されて青黒くくすみ
逆に口元全体が暗く沈んでるように見える
ということは
この効果を出すには「色の鮮やかさ(彩度)」と「見せる面積」を
細かくコントロールする必要があるということになる。
背景を優しくくすんだ「淡いペールトーンの青緑」に落とし
さらに画像をギュッとトリミングして
「肌の面積」を思いっきり減らしてみる。

こうすると、左側の歯が右側のアイボリーと比べて白く見える。
肌の面積を減らすことで背景色が肌に与える影響を抑え
色を淡くすることで
肌の血色を残したまま歯の黄ばみだけを狙って引き算する。
ホワイトニング広告のイラストがいつも
「口元だけ」のアップになっているのは
この調整が必要だからだった。
それと
最初の実験で起きた
「鮮やかな原色のターコイズを置くと
肌が青黒くくすんでしまう」という現象。
ホワイトニングでは失敗の原因になったこの見え方だが
これをAGA(薄毛治療)の広告に応用すると
「 After(治療後)」の演出ツールになるかもしれないと感じた。
髪が増えたように見せるために必要なのは
髪の黒さと、頭皮(肌色)の明るさの差を減らすこと。
実際に薄毛の写真を使って、背景に
「鮮やかな濃いターコイズ」と「マイルドなアイボリー」
を仕込んだ比較画像を作ってみた。

【鮮やかな濃いターコイズの背景】
左側の画像では、背景に彩度の高い濃いターコイズブルーを置いている。
すると人間の目の錯覚によって肌の血色が吸い取られ
髪の隙間から覗く頭皮が黒くトーンダウンする。
頭皮の明るさが消えて黒髪の色調に同化するため
M字部分や頭頂部の「透け感」がカモフラージュされる。
髪の毛自体の本数は全く同じなのに、視覚的な密度が詰まって見える。
【マイルドなアイボリーの背景】
逆に右側のでは、背景を「アイボリー(クリーム色)」にする。
アイボリーは肌色と同系色の明るい色なので
肌のトーンを明るくライトアップする。
これが薄毛写真だと、髪の隙間の頭皮がパッと白く浮き上がることになり、黒髪との明暗差が強くなってスカスカ感が残酷なまでに強調される。
目に見えるものは「背景」にコントロールされている
ホワイトニング広告: 「淡いターコイズ」×「狭い肌面積」で、肌を殺さずに歯だけを白くする。
AGA広告: あえて「鮮やかな濃いターコイズ」で頭皮をくすませて髪と同化させ(After)、「アイボリー」で頭皮を明るく目立たせる(Before)。
主役を引き立たせるための、背景の1色や服の1トーンの違い。
一見するとちょっとした変化にすぎないが
こうした地味な細工の積み重ねこそが
配色を考える上で何より大切なのだと感じる。
「ターコイズが好きだから」という理由だけで
安易に選んでしまうと、意図せず顔色をくすませ
歯の黄ばみを際立たせてしまう……という落とし穴にハマってしまう
「神は細部に宿る」とは言うが、配色においては「髪は背景に宿る」
ということになる(お後がよろしいようでw)

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