山頂で「ふじの山」を吹く ― 尺八初心者が剣ヶ峰で感じたこと
富士山の最高峰、剣ヶ峰(標高3776メートル)に無事到着しました! 最高の天気に恵まれて火口の絶景もバッチリ見え、目標だった「お鉢巡り」も達成できました。
でも、そこにたどり着くまでが本当に大変でした。
山頂から剣ヶ峰に向かう道は息が上がる一方で、常に口すぼめ呼吸でリズムを作りながら、”とにかく歩みを止めないように、少しずつ、一歩ずつでも進みましょう”、というガイドさんの励ましを聞きながら、登頂できました。とにかく歩みを止めないようにして、なんとか登頂できました。
夜にはサチュレーション(血中酸素飽和度)が76%まで下がってしまうほどの過酷な標高です(翌朝には84%に回復し、無事に帰ってくることができました)。
そんな極限状態だったので、山頂で尺八を取り出したとき、正直「大丈夫かな」と思われた方もいたかもしれません。呼吸すら苦しい環境で、さらに息を使う楽器を吹くわけですから。
それでも、『ふじの山』を1番だけ、1分ほど演奏しました。 決して上手な演奏ではなかったと思います。
けれど、演奏が終わると「景色と相まって素敵だったよ」と声をかけていただき、温かい拍手までいただきました。海外からいらしていた観光客の方も、足を止めて聴いてくださっていました。
尺八を始めたのは、登山とほぼ同じ時期でした。 「せっかくなら趣味同士を掛け合わせたら、お互いのモチベーションになるだろう」と考えたのがきっかけです。始めてまだ1年に満たない初心者ですが、そんな私の演奏を「素敵だった」と励ましていただけたことが、本当に嬉しかったです。
苦労の末にたどり着いた景色を、切り取った写真とともにお届けします。 演奏を見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。


本当に大変でした。
