ジークアクス第3話感想…戦争が終わったからこそ、の戦い
先日から、鶴巻監督のフリクリを観始めました。今更?と言われそうですが未見だったものですから。三ヶ月程前に同じく鶴巻作品のトップをねらえ2!を観ましたが、順序が逆でしたね。
フリクリはあと1話で終わるので完走後にあらためて記事にする予定ですが、トップ2とこの2作品を以て鶴巻作品の共通点が見えました。そしてそれが適用されるか否か?という視点で観ることになったのが現行のジークアクスです。
今朝がた、最新第三話を観ました。
第3話 クランバトルのマチュ

アマテは、赤いガンダムを操縦していた少年、シュウジと出会う。彼と体験した光る宇宙の感覚が忘れられず、マヴを組んで二人でクランバトルに出場することを提案する。そしてアマテは、エントリーネームを《マチュ》とする 。(公式サイトより引用)
それにしても主人公の本名がここまでしっくり来ないアニメも珍しい気がします。アマテ?って一瞬考えますからね。
非・戦争時代における軍人の在り方が面白い

今回、映画で先行公開されたところまで走り切る形で終わりました。挿入歌が新しくなっていたりの違いはありましたが、ビギニングで観たままの後半部分を自宅で見返した格好です。映画でのジークアクス部分で個人的に最も好きなシーンは1話にあった訳ですが、この3話も好きなシーンは色々とあります。
まず一つ、ソドンでイズマコロニーに強硬侵入したシャリアブルのぶっ飛び具合ですね。「無茶苦茶ですよぉ!」と喚くコモリ少尉が可愛い。

あちらは完結しましたが、新作でまた同じ空気を吸ってる気分になれます
物腰柔らかなシャリアブル中佐ですが、激動の一年戦争を生き抜いた強者でもあります。いざとなったら道理を引っ込ませるつもりで壁を壊す豪胆さを持っているというところがとても魅力的です。創作絡みの記事で何度か書いたことですが、人物の魅力とはギャップにありますからね。
それでいて、破天荒なだけでなくコロニー侵入において筋を通していた、と伺える車の中でのカムランとの会話。行動力と賢明さを併せ持っている優秀な男であることが描写されており、ソドンクルーからの信頼が厚いことも伝わります。エグザベ君を労り、飲みに誘うのはまさに理想の上司ではないでしょうか。そりゃ、大人気キャラにもなります。
ついでに、戦争がなければ軍、軍人は基本的にやることがない。
仕事があるとすれば戦争の後処理くらいである、みたいなリアルがありますね。これがシャリアの様な人格者なら良いですが、そうでないと非合法稼業に身を落とす荒くれ者になる場合も少なくない。モビルスーツのその後、もそうですが戦争とは終わっても問題が続き、また増えるものである。1話でのアンキーの台詞、
「ジオンが戦争に勝ったって、スペースノイドは自由になれない。いつまで経っても苦しいままだ」
この台詞はガンダム世界だけでなく、現実に対してもあてはまる生々しさがあります。クラシック映画で、第二次大戦後のアメリカ映画を何本か観ましたが、勝ったアメリカでも戦争で傷付いた人々の生活の苦しさが描かれているものが多かったです、それを思い出させるのがこの「ジオンが勝った」ガンダムワールドです。

というかソドンメンバーとマチュ達、どう関わるんでしょうか
そして戦争ではないけども、「必死な戦い」はある
タイトル通り、今回はマチュがシュウジとマブになり初のクランバトルに挑んだ訳ですが、ただの見世物でありながら本人たちにとっては明日を賭けた戦いである、というのがちゃんと戦闘に緊迫感を生んでいます。
閃光弾を受けて「死」を感じるマチュ、3話におけるもう一つの好きなシーンです。

ザクのデザインの汎用性の高さに恐れ入ります
このクランバトルデビュー戦、動機はお金なんですけど、ニャアンの難民という設定がしっかり切迫感を作っています。そして、ジャンク屋の戯れのようで安全の保障などない、死ぬ可能性もある戦いだとハッキリ言われているのが好印象です。近年のアニメだと「死ぬことはないけれど」って前置きしそうじゃありませんか?そこはやはり兵器としてのロボットを用いているのでボカして欲しくないですからね。
誤解を避ける為に補足しますが、人が死ぬアニメが良いといっているのではなく、死なないから安心してね、まで言うと余計だという私の主観であります。

もう見慣れてきました。そのうちこれがないと物足りなく感じるかもしれません

もう運命の相手としか言いようがないですね
3話にして、マチュの家庭環境も垣間見えてこの先学校や家はどうすんの、みたいな話の軸も見えてきました。ガンダムは大抵そうですが情報量が多く、3話まで来てもまだ基礎情報の提示が続いているフシがあります。何より戦争が終わった時代であるこのジークアクスでは、この先の物語が何を主目的として進むのかまだ不明瞭なのがちょっと特殊です。
しかしそれも行方不明のシャア、生活苦の友人といった「進めなければいけない事象」が並ぶことで先の展開を興味深いものにしているんですね。
伊達に、映画館で30億を稼いだわけではない作品です。
さて、来週からは遂に未見のストーリーに突入します。
1月17日の公開から三ヶ月以上経ちましたが、まぁどこぞのなんとかゲリヲンを思えばこんなのは待った内に入りません。

戦争が庶民に何ももたらさないこと、平和であろうが生きるための戦いは常に行われていること、今の世界情勢にとてもフィットしている作品ですね。早く本編で同棲するマチュ&ニャアンを観たいなぁ(結局そこ)。
ここまでの感想記事です。
