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明治神宮。霧と朝日がつくる幻想の参道

日本を代表する神社、明治神宮へ、日の出とともに足を運びました。

都心にあるとは思えないほどの静寂と豊かな自然に包まれた場所です。開門は日の出から日の入りまで。その特別な時間帯の空気を写真に収めたく、夜明けとともに訪れました。

夜明け前の街

4月の日の出は5時15分。山手線に揺られ、原宿で下車。そのまま明治神宮へ向かいました。

日の出前の原宿は、まるで「誰かがまだスイッチを入れていない街」のような静けさです。

夜明けの原宿駅:いつもと違って、車も人もほとんどいません。本当に電源がオフになっているのかと思いました。これもまたこの街の素敵な一面です。

夜明けの明治神宮は神秘的だった

明治神宮の境内に入ると、開門直後のせいか、本当に人の気配がありません。この日は原宿駅側から南参道を進みました。

普段は多くの人で賑わう明治神宮の第一鳥居も、この時間は完全に無人。まさかの「貸切状態」に少し戸惑いつつ、遠慮なくシャッターを切りました。

明治神宮の第一鳥居:日の出の頃の第一鳥居には誰も人がいません。いつもは観光客で賑わっているのですが。

前日は雨。この日は雨上がりの早朝でした。

参道にはうっすらと霧が立ちこめ、なんとも神秘的な空気に包まれています。ここまで来ると、都会の車の音はすっと消え、空気ごと切り替わったように感じられます。

雨上がりの翌朝の参道:うっすら霧がかかった夜明けの明治神宮の参道は最高です。人もいなくて、どこか遠くにやってきた気分になります

明治神宮は、もともと陸軍の訓練場だった場所に、全国から約10万本の献木を集めてつくられた人工林です。長い年月を経て、いまではすっかり「都会の森」。…人工とは思えない完成度で、ちょっと悔しいくらいです。

さらに参道を進むと、また表情が変わってきます。

少し歩くと雰囲気がまた変わってきます。これが人工林とは思えないくらいの完成度で驚きました。貸切状態の明治神宮を楽しみました。

森の隙間から差し込む光が変わるたびに、参道の雰囲気も静かに移ろうのです。

光が変わると、空気も変わる。
人のいない明治神宮だからこそ味わえる、贅沢なひとときでした。

お酒と神道と社会

日本では古くから、酒は特別な存在でした。神様に捧げる神饌の代表格であり、全国の酒蔵から奉納された酒樽が並びます。

明治神宮の酒樽は、何よりそのカラフルさが印象的で、思わずカメラを向けたくなります。

参道に突然現れる多数の酒樽:一見観光地のようにも見え、そして広告宣伝のようにも見えてしまいます。日本酒と神様には関係があるのです。

こうして眺めていると、日本各地の有名な酒蔵の名前がずらり。……と同時に、「これはもはや広告では?」と、つい仕事的な視点で見てしまう自分もいます。

とはいえ、宗教と文化、そしてビジネスが違和感なく同居しているのもまた、日本らしさ。そんなふうに解釈すると、妙に腑に落ちます。

よく見るとカラフルで良いですが、こうやってみるとスポンサー広告に見えてしまう自分がいます…仕事か?

反対側に目を向けると、今度はワイン樽が並んでいます。

明治天皇が西洋文化を好み、とりわけワインを愛したことに由来すると言われています。

反対側にはワイン樽:日本酒とワインを対比させただけのように最初は思えましたが、実は意味があったのです。

伝統的な日本酒と、西洋文化の象徴であるワイン。

その両方が並ぶ光景は、近代化へと進んだ明治という時代そのものを映しているように感じられました。

ふと振り返ると、明治神宮の森にも朝日が差し込みはじめていました。参道から本殿へ向かう途中に立つ鳥居。おそらく第二鳥居でしょうか。

前日の雨が残した霧と、木漏れ日のように差し込む朝日が重なり、なんとも言えない美しさです。

気づけば、カメラ越しではなく、しばらくは自分の目でその光を追っていました。

早朝の明治神宮鳥居:早朝ならではの光景でしょうか?雨上がりの翌朝の特別なものでしょうか?光の筋を目で見ることができました。鳥居との組み合わせがなんとも幻想的です

いよいよ明治神宮の本殿へ

さて、明治神宮の南神門までやってきました。ここから先が本殿のある、いわば明治神宮の中心です。

それにしても、この森の趣。人工林とはとても思えません。

明治神宮は、東京大空襲によって本殿の大半を焼失しています。しかし、この人工林は奇跡的に多くが焼け残ったといいます。

人工の森と昭和に再建された南神門。こんなに調和しているのは驚きました。

その後、昭和33年に全国からの寄付によって再建されましたが、いまではまるで最初からそこにあったかのように風景に溶け込んでいます。人の手でつくられたものが、ここまで自然に馴染むとは。少し不思議で、少しだけ悔しい気もします。

カメラを片手に歩いているうちに、本殿へ着く頃にはすっかり明るくなっていました。それにしても、よく晴れた朝です。

明治神宮の本殿を挟むように、大きなクスノキがそびえています。形の整ったその姿は、どこか神秘的です。左手には寄り添うように並ぶ二本の楠。「夫婦楠」と呼ばれています。

明治神宮の本殿:左右にあるクスノキが大きくて主役になってます。100年後はどうなっちゃうのかな?って思いました。

本来の主役はもちろん本殿のはずですが、カメラを向ける先はどうしても楠のほうへ。気づけば、この日いちばん存在感を放っていたのは、完全に彼らでした。

それにしても、光の美しい明治神宮です。東に目を向けると、朝のやわらかな光が差し込み、あたりをやさしく包み込んでいました。

見ているだけで暖かさが伝わってくるようで、つい足を止めてしまいます。…先に進みたいのに、なかなか進めません。

帰り道で待っていた最高の神秘さ

本殿を後にし、来た道を戻って第二鳥居へ。

先ほどよりも朝日が強まり、残っていた霧と重なって、あたりは一層幻想的な雰囲気に包まれていました。ここが都心であることを、少し忘れてしまうほどです。

もはや光のシャワーでした。こんな幻想的な光景を都心の真ん中で見れることに驚きました。

少し角度を変えて、もう一枚。どちらの構図も捨てがたく、気づけば同じ場所でしばらく立ち止まっていました。

光の筋が、はっきりと目に見える。その光が鳥居を通り、明治神宮の森へと溶け込んでいく様子が、なんとも美しいのです。

ここはどこなの?というくらい幻想的。また来たいと心から思いました。

この瞬間に立ち会えただけで、「今日は早起きして正解だった」と素直に思えました。…とはいえ、明日の自分が同じことをできるかは、また別の話です。

動き出しつつある朝の街

やっと第一鳥居まで戻ってきました。原宿駅は、もうすぐそこです。

明治神宮を後にしたのが7時頃でした。まだこの時間は人もまばらです。

まだ朝の光はやわらかく、境内にはこれから参拝に訪れる人の姿が少しずつ増えてきました。時間が静かに進みはじめた、そんな感覚です。

明治神宮を一歩出ると、そこは一気に東京。あの静寂が嘘のように、日常の音が戻ってきます。

朝日を浴びる街の様子が良かった。徐々に街も動き出してきました。

このギャップもまた、なんだかクセになります。

新宿でモーニング

このあと向かったのが、ベーカリー&レストラン沢村 新宿。開店直後を狙った、完全に計画的な行動です。

ここの朝食が好きで、こういう機会があればつい足を運んでしまいます。週末は8時には行列ができる人気店です。

間違えて注文しましたが、それでもパンもソーセージもとても美味しかったです!

この日は「ベーコンエッグセット」を注文。……と言いたいところですが、普段はだいたい「モーニングセット」。つまり、今回はうっかり注文ミスです。

それでも、これがしっかり美味しい。特にソーセージは想像以上で、思わず「こっちも正解か」と納得してしまいました。

おかげで次からは、モーニングセットにするかベーコンエッグにするか…。朝から真剣に悩むことになりそうです。

旅行日:2026年4月

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