知ってた?実は世界No.1!古野電気ってどんな会社?
皆さんは「古野電気」という会社をご存知でしょうか?実は兵庫県西宮市に本社を置くこの企業、世界の海で大活躍しているグローバル企業なんです。1948年に世界で初めて魚群探知機の実用化に成功し 、船舶用の電子機器分野でグローバルNo.1の存在感を誇っています。商船向けレーダーでは世界シェア約40%というトップクラスの実績があり 、業界では「世界のFURUNO(フルノ)」とも称されるほど知られた存在です 。しかし一般には「電気屋さん?」と思われることも多く、地元ですら知名度が高いとは言えません 。そこで今回は、就活生の皆さんに向けて古野電気のスゴさと魅力をカジュアルにご紹介します!
舶用電子機器で世界トップシェア、その分野とは?
古野電気が世界No.1を誇る分野――それは主に船舶用の電子機器(マリンエレクトロニクス)です。船の上で使われるレーダーや魚群探知機、航海計器など、海に関わるさまざまな電子機器を開発・提供しており、これらの分野で世界トップクラスのシェアを持っています 。例えば、商船向け(大型船舶向け)の航海レーダーでは全世界シェアの約4割を占めており 、漁業向けの魚群探知機やソナー(魚探・水中音波機器)でも圧倒的な実績があります。実際、古野電気は世界で初めて魚群探知機を実用化したパイオニア企業であり 、この魚群探知機の登場によって漁業の在り方が大きく変わりました 。今ではレーダーや魚群探知機以外にもGPS航法装置や無線通信機器、さらには気象レーダーや地盤計測システム、医療用の超音波骨密度計などまで幅広く手掛けており 、「海の上のことは何でもフルノにおまかせ」という総合力でグローバルニッチトップの地位を築いています 。
世界初の魚群探知機が生んだ海のイノベーション
古野電気の歴史は、魚群探知機の発明と共に始まります。創業者の古野清孝氏らは戦後間もない1948年、長崎県の小さな港町で漁師たちの「魚群を探したい」というニーズに応え、試行錯誤の末に世界初の実用的な魚群探知機を開発しました 。当時の漁業はベテラン漁師の勘と経験に頼る部分が大きかったのですが、この魚群探知機のおかげで海中の魚影を科学的に「見える化」することが可能になり、水産業に革命をもたらしたのです 。魚群探知機は海底に向けて超音波を発射し、その反射から魚の群れや水深を測定する装置ですが、古野電気は軍事用ソナーの技術を小型・低コスト化して民間漁業向けに転用することに成功しました 。この功績は業界で高く評価され、古野電気の魚群探知機開発ストーリーはNHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』でも取り上げられたほどです 。魚群探知機の普及によって「魚はどこだ?」と海をさまよう時間が減り、漁獲効率が飛躍的にアップしました。また最近では、魚のサイズを測れる魚群探知機など資源保護に役立つ製品も開発し、乱獲防止にも貢献しています 。まさに海のイノベーションを生み出したのが古野電気なのです。
レーダー開発秘話:「船の目」を軽く小さく!
船の操舵室に設置された古野電気の船舶用レーダー。高性能で信頼性の高い“船の目”として世界中の海で活躍している。
魚群探知機に続いて古野電気が力を注いだのが、航海用レーダーの開発です。レーダーは船にとって、周囲の他船や障害物を探知する「船の目」とも言える重要機器。実はフルノが国産レーダーの開発に乗り出したのは1950年代後半で、当初はイギリス・デッカ社製レーダーの日本国内メンテナンスを請け負う立場でした 。しかし「いつまでも他社の面倒を見るだけでは物足りない、自分たちで作りたい!」という技術者魂がムクムクと湧き上がり、わずか2年後の1959年には早くも自社開発レーダー第1号機を完成・発売します 。ところが当時のレーダーはパラボラ型アンテナがとにかく重く、アンテナと駆動装置を合わせると200kg近くにもなりました 。この重さでは小型船には載せられない…と悩んだエンジニアたちは、世界中の技術資料を研究し尽くし、当時ほとんど使われていなかった「ピルボックス型アンテナ」に活路を見出します 。その結果、第1号機発売から3年後の1962年には、アンテナをわずか18kgまで軽量化した画期的な小型レーダーを開発することに成功しました 。これは世界で初めてレーダーの小型・軽量化を実現した快挙であり、フルノ製レーダーは小型漁船にも搭載可能となったことで国内外で大ヒットします 。1977年には米国NMEA(全米航海電子機器協会)で最優秀レーダーメーカー賞を受賞し、当時の世界トップメーカーだった英デッカ社を凌ぐ評価を得ました 。この勢いで1978年にアメリカ、翌1979年にはイギリスに現地法人を設立し、本格的な海外進出をスタート 。こうして古野電気はレーダー技術でも世界トップクラスへと駆け上がり、現在の地位を確立したのです。
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