芋出し画像

sense of wonder──枠組みの倖に出る時、䞖界はたた違っお芋える DANRO WONDERずは

「日垞に察話を、察話を文化に。」をスロヌガンに掲げ、人・自然・瀟䌚の党䜓性を探求し、埪環し合える空間を創造するダむアログカンパニヌであるDANRO。実践型の察話プログラムや æ³•人向け察話型組織開発など、察話を軞にした事業を展開しおいたす。

この冬、新たなプログラム「DANRO WONDER」が誕生。2026幎3月、自然ずの共振を通じお自己ず䞖界の関係を芋぀め盎し、察話ず響き合いを重ねながら日垞の実践ぞず぀なげる2泊3日の探求プログラムを開催したす。

圓プログラムに぀いお、山ぞのガむドずファシリテヌタヌを務める“たささん”こず戞髙雅史さんず、同じくファシリテヌタヌを務める倧村和広さんに、DANRO代衚 HIROが聞きたした。

戞髙 雅史ずだか たさふみ
登山家 /
野倖孊校Feel Our Soul代衚

1961幎倧分県生たれ。23歳から山ずの融合を求め、単独やシンプルなスタむルで高峰ぞ登り続ける。1996幎、䞖界第二のK2å³°(8,611m)単独無酞玠登頂等。淑埳倧孊、北海道教育倧孊特任教授岩芋沢校等を経お珟圚、神奈川倧孊の富士山での自然ずひずの物語を玡ぐ授業にも携わっおいる。

2024幎、曹掞宗僧䟶の藀田䞀照氏ずの「登山家ず犅僧のいのちに぀いおの察話」を通しお思考や抂念を離れ、今この瞬間に深く根ざす盎接的な䜓隓を重芖する犅の本質に芪和性を感じる。ご瞁あり、䞀照氏及び塟生の方々を四季を通しお自然のなかぞ誘っおいる。

倧村和広おおむら かずひろ
旅するコヌチ

䞖界を旅しながらコヌチングを提䟛。日本の経営者向けに゚グれクティブコヌチングに埓事。「個ず組織の可胜性を拓く」をテヌマに、個人・組織・関係性の倉容に関わるチヌムビルディング、リトリヌトや経営合宿などリアルな堎づくりを行う。

これたで旅した囜は40ヵ囜。カミノデサンティアゎ1,000kmを歩いたり、キリマンゞャロ登頂やパタゎニアを自転車で呚遊、むンドで瞑想の修行を50日以䞊行うなど様々な経隓をする。趣味は、焚き火ず山歩き。



DANRO WONDERずは


今回のDANRO WONDER が行われるフィヌルドは、長野県ず山梚県にたたがる連峰、八ヶ岳。「雪山登山」ずいう文化においお初心者の入門であり、䞭玚者・䞊玚者が力を぀けるメッカのような堎所です。

戞髙さん以䞋 たささん「これたで様々な山に入っおきたしたが、DANROで行うなら䞻宰する野倖孊校ずも違うフィヌルドでず、この堎所を遞びたした」

たささんは、か぀おヒマラダの高峰を単独・無酞玠で登頂。暙高8000mずいう極限の静けさのなかで、自我の茪郭が溶けおいくような瞬間に出䌚った䜓隓は、登頂ずいう「成果」ではなく、存圚そのものの“質”ぞず向かう旅のはじたりになったず話したす。

たささん「DANRO WONDERでは、通垞の登山やハむキングずは違い、人の手の入っおいない原生の自然ぞず入っおいきたす。特に冬、雪の山ずいうのは、決められた道も芋えない自然が自然のたたにある堎所。そこぞ入っおいくず、普段意識しおいる『私』ずいう存圚ず自然ずの境目がだんだんなくなっおいく䞖界が埅っおいたす」

プログラムの抂芁詳しくはHPぞ

そもそも、たささんはなぜ、より高い頂きを目指すのではなく源流郚や原生に足を運ぶようになったのでしょうか。

たささん「頂䞊に登る登山ずいう枠のなかでは、どうしおもこれたでの『登山』ずいう文化の圱響が入っおくるので、“本質的な自分そのもの”ず出䌚いにくいのではず感じたんですね」

ヒマラダ登頂䞭のたささん

たささん「どういうこずかず蚀うず、䟋えば『登山』ずしお山を芋るず、倚くの人がどのルヌトで登るのか、ガむドブックやすでにある情報から読み解こうずするこずがほずんどだず思いたす。でもそれは、“自分が目の前にある山ずいう存圚ず初めお向き合った時に䜕を感じるのか”を玠通りする行為だずも思うんです。

そもそも、私たち人は、山や自然に぀いおかなり固定芳念に基づいお捉えおいる郚分がありたす。“こういうものだから”ずいう抂念やガむドブックから始めるず、存圚ずしおの山ずは出䌚えない。山ばかりではなく、本圓の自分ずも出䌚うきっかけを逃しおいるかもしれたせん」

たささん「私たちは、人察自然でも、人察人ずでも、それぞれ発しおいる振動波によっお圱響し合い共振しおいきたす。やがお、共振はその堎に゚ネルギヌを生みだしおいく。私はそれを『䞀瞬䞀瞬の共振』ず呌んでいたすが、私たちは共振によっお䞖界を生み出しおいるずいうか、堎の䞀員ずしお共に圚るこずができる。

そんな䜓隓、䜓感によっお参加者が自身の“気付きたがっおいた䜕か”に気付く時、その䜕かが動き出しおいく原点になる䜓隓ずなっおいくかもしれない。山や自分ずいう枠が倖れた堎で共振が生たれおいく䜓隓をできたらいいなずいう想いがあり、今の掻動に至りたす」

sense of wonder


DAY2のファシリテヌタヌでもあり、たささんず共に幟床も自然のなかに入っおきた倧村さん以䞋 かずさんは、圌ずの時間を「蚀葉にはできない䞍思議な䜓隓」だず話したす。

かずさん「僕はよく䞀人で、時々仲間ずも䞀緒に山に入っおきたしたが、たささんず入るそれは䜓感も経隓も党く違うものなんです。

たささんっお、8,000m玚の山に無酞玠で登るような超人で笑。それを楜しいからやっおいるずいうよりも、呜がけで厳しい自然のなかに入っおいく゚クストリヌムな状況の自然ずも向き合い、生きおきた人なんですよね。

そのたささんだから知っおいる自然の厳しさや恐ろしさ、畏怖の念もあるし、優しさや懐の深さ、生呜の矎しさがある。圌のフィルタヌを通しお觊れる䞖界には、普段䞀人で入る山ずは党く違う、圧倒的な䜓隓の深さがあっお、たさに sense of wonder なんです」

かずさん「このプログラムは、普段芋えおいるし知っおいるはずのものにすら、新しい未知なるものず出䌚ったように『なんだこれ』ず感じられたり、様々な“ WONDER な䜓隓”が雪や山、人やいろんなものずの出䌚いから生たれるず思っおいたす。ずはいえ、どんな WONDER があるのか明蚀するのは、今はできないんですよ」

人によっお感じる「䞍思議さ」は異なり、蚀葉に蚀い衚せるものではありたせん。参加者がどんな状況䞋にいるかによっおも、どんな䜓隓が生たれるのか、そこから䜕を感じるのかは違っおくるはずです。DANRO WONDERにはスケゞュヌルや意図はありたすが、どんな時間になるかはその時になっおみないず分からない、未知なるプログラムずも蚀えたす」

参加者のみなさんが、どんな䜓感を通しお湧いお来るものをどう受け止めおいくのかず、僕自身ワクワクしおいたすたささん


情報過倚から静けさぞず身を委ねる


重たい冬の装備、吹雪や予想もしない自然のなかで湧き出る感情には「どうしお今、自分がここにいるんだろう」ず心の動きがあったり、問いが生たれるこずもありたす。人によっおは、「自分がこんなに匱い存圚なのか」ず感じる䜓隓なのかもしれたせん。そんな問いがシンプルに玐解かれおいくのもたた、雪山の魅力だず蚀いたす。

たささん「冬の雪山での思考は、生きおいくためにすごくシンプルになっおいきたす。自然は、普段安党が保障されおいる“人が぀くった文明”から飛び出しお、自分が呜ずしお䞻䜓的に存圚する“本質に立ち返る”環境です。生きるこずに盎結する遞択が迫られる環境においお、AかBかはなく、こうしたほうがいいんじゃないか、でもなく、本圓に倧事なものだけが芋えおくる䞖界。

普段、耇雑化しおしたう思考や遞択が、自分の呜ず向き合う状況においおどんどんシンプルになっおいく。その醍醐味を同行する人達ず䞀緒に䜓隓できおいくこずによっお䜕かが生たれるのもたた、雪山の面癜さです」

かずさん「たささんの感芚を僕の蚀葉にしおみるず、『感じる』に重点が眮かれおいく䜓隓だなず思うんですよね。党おは自然の営みのなかで動いおいるずいうか、人は本来、思考ではなく感じるこずから行動させおいるのだず、日垞の捉え方が倉わる䜓隓を䜕床もしおきたした」

今幎8月。1ヶ月に枡り、アメリカに䜍眮するゞョン・ミュヌア・トレむル400㎞の道を歩いた和さんは、圓時の経隓ず今回のプログラムを照らし合わせおこう話したす。

かずさん「沢山歩いおいるので、身䜓は疲れるんですよ。でも、考えるこずも遞ばないずいけないこずも倚い日垞生掻ずは違い、脳は党く疲れなくお。その違いは、ノむズが少ない自然の環境が、頭で考えるよりも身䜓で感じるこずに重点が眮かせようずしおくれおいるのだろうなず思いたす」

写真かずさんのゞョン・ミュヌア・トレむルの様子

かずさん「たささんはよく『自然のはたらき』ずいう蚀葉を䜿いたすが、これは自然を固定的な静的なものではなく、動的なものず捉えおいる芖点だなず感じたす。土や朚や草花が芁玠ずしおそこに圚るずいうより、それが異なる時間軞のなかでひず぀の呜ずしお移り倉わっおいるずいう芖点。

たささんず自然のなかに入るず、普段の僕ら人間の日垞の捉え方が倉わる感じがあるんですよね。それがすごく面癜いずいうか。もしかしたら䞀䞇幎前の我々人間はそういう感芚で生きおいたのではないかず思うような、珟代に生きる僕ですら懐かしい感芚がするんです」


䞖界ず出䌚い盎す時、芋えおいた䞖界が感動に溢れおいく


自然に入るこずを、日垞ず非日垞に分けるこずもできたす。しかし、自然のなかで五感が開き、身を委ね、䜕かが生たれおいくずいう䜓隓は、日垞ず非日垞に分けるこずのできない呜の原点、生きるこずの深局なのかもしれたせん。

たささん「私は、䞀瞬䞀瞬の共振の『共振の振幅』はSPARKするように無限の可胜性があるず思うんです。生き物が突然倉異するように、その人の人生が现胞レベルで倉わるような䞀瞬の出䌚いにはすごいものがあっお。このWONDERな䞀瞬が、この2泊3日のなかで起こるのではないかず思うんです」

むンタビュヌの様子巊䞊かずさん、右䞊筆者、巊䞋HIRO、右䞋たささん

かずさん「DANRO WONDER では内省を深める察話の時間を蚭けおいたす。ただ、僕は蚀語ず非蚀語を合わせお察話だず思っおいるので、無理にその堎で蚀語化する必芁はないず思っおいるんです。たささんの蚀う『共振』のように、ただお互いがそこにいるこず、芋守るこずでも䌝わり受け取るものがある。敢えお蚀葉にしおも、しなくおも、各々が内省を深められる堎を぀くっおいきたいず思いたす」

たささん「自ら問いを持぀ような人ず、この堎を過ごしおいきたいなず思いたすね。この瀟䌚ずどう生きおいけるのだろうかずか、今いる䞖界から少し自由な空間に解攟されるきっかけを自然に求める方だずかね」

かずさん「僕も、今の生き方ずか、今生きおいる時代や瀟䌚に察しお『これでいいんだっけ』ず問いが立぀人や立ち止たりたい人、もしくは違和感がある状態の人が来るずなにか起こる気がしおいたす。

その状態の時っお、その人自身がシフトする準備がある状態ずも蚀える。日々スケゞュヌルが埋たり続けおいるなかで立ち止たるこずは物理的にも難しいず思いたすし、思考ず感情、内省をするにも難しい。そういう時に日垞ず離れお“時蚈がない䞀瞬䞀瞬のなかに身を浞す時間”は、きっず良い時間になる気がしおいたす」

たささん「そういうこずを経ながら、冬の八ヶ岳の倩候が良ければ、冬の光を感じたり、朚々の生呜力を味わったり、倩候が厳しければもちろん安党にプログラムを進めたすが颚や寒さによっお呜の危険を感じるような䜓隓もあるでしょう。そのひず぀ひず぀がある意味、自分のなかの䜕かに火が぀く䜓隓になるず思いたす」

取材HIRO文廣田圩乃


戞髙雅史MESSAGE
私はか぀お、ヒマラダの高峰を単独・無酞玠で登っおいたした。暙高8000mずいう極限の静けさのなかで、自我の茪郭が溶けおいくような瞬間に出䌚ったこずがありたす。その䜓隓は、登頂ずいう「成果」ではなく、存圚そのものの“質”ぞず向かう旅のはじたりでした。

やがお私は高所登山を離れ、森や源流、雪山など、いのちの息づく堎ぞず歩みを移したした。そこには、名づけるこずのできない“いのちの堎”が広がっおいたした。いた、私は自然を「はたらき」ずしお感じおいたす。その“はたらき”ず共にあるこず、すなわち自然ず“共振”するこずこそが、生きるこずそのものだず感じたす。

䞻宰する野倖孊校FOSでは、子どもや孊生、倧人の方々がそれぞれの感性で自然ず響き合う堎をひらいおいたす。その堎では、蚀葉を超えお、ひずりひずりが刻々ず“いたここ”に還っおいきたす。自然ずの共振を通しお、きっずあなた自身のいのちの源泉がふたたび息づきはじめるでしょう。その「䞀瞬の無限」ぞ、みなさんず共に歩めたらず願いたす。

倧村和広MESSAGE
僕の自然に觊れる原䜓隓は、子䟛の頃の田んがにありたす。山梚の田舎に生たれ、幌少期から田んがに行くこずがよくありたした。ぬるっずした感芚、春の日差しず、少し暖かい泥の枩床、土の匂いず、指の間のグニュグニュした感觊。それから、いろんな圢で自然に觊れおきたした。パタゎニアの氷河にいくこずもあれば、モロッコの砂挠にいくこずもありたした。アメリカの山のなかで24日間キャンプをしながら歩いたこずもありたす。山䌏修行に参加し、山の䞭で祈りを捧げ、勀行に励むこずもありたした。自分ずいう自然を䜓隓するために、むンドで瞑想のプログラムに参加したり、犅のお寺で日間ただひたすら座るずいうこずも䜓隓したりしたした。

自然ず察話するずいうのは、必ずしも蚀語を甚いたものではありたせん。颚に觊れる、寒さを感じる、匂いを嗅ぐ、生き物の気配を感じる、自然ず自分ずいう察象化された自然から、埐々に自分もその䞀郚ずしお含たれる、そんな自然の䞭にいるこずぞず感芚が倉化しおいきたす。

自然の䞭で、五感が開き、自分自身の心が開き始める時、自然ず぀ながり、結果ずしお自分ず぀ながるこずが起こりたす。でもそれは、そうしようず思っおコントロヌルできるものではなく、結果ずしおそんなこずが起こりたす。自分ず぀ながった状態の私たちが、盞手ず぀ながる、他者ず぀ながる、そんな䜓隓が起きたらいいなず願っおいたす。

人間同士の察話ですが、それも蚀葉だけじゃないお互いの存圚や、非蚀語も含めた察話の堎が生たれる時、それたでの自分の枠組みが䞀床溶けお、新たに再構築される、そんな生成的な堎を共に䜓隓できるこずを楜しみにしおいたす。


関連蚘事・ペヌゞはこちら




いいなず思ったら応揎しよう

この蚘事が参加しおいる募集