【AV男優の現場】女優さんと男優は控室で何を話しているのか
AVの撮影について、たまに聞かれることがあります。
女優さんとは、控室でどんな話をしているんですか。
撮影の前に打ち合わせをして、緊張をほぐして、それから始めるんでしょう、と。
現実は、まったく違います。
控室は別です。
そして、撮影中以外はほとんど話しません。
僕はAV男優歴10年で、これまでに1200本以上の撮影に入ってきました。
その中で、相手の女優さんとゆっくり話せた現場は、数えるほどしかありません。
ある男優が、この関係をこう言っていました。
性行為はするけれど、いわばそれしかしない関係だ。
言い方はきついですが、実態としてはそのとおりです。
今日は、なぜ話さないのか、そして話さないまま何をどう伝えているのかを書きます。
そもそも、相手が誰かを当日まで知らない
まず、前提から説明させてください。
男優は、その日の相手の女優さんが誰なのかを、現場で台本を渡されて初めて知ります。
どんな企画を撮るのかも、同じタイミングで知ります。
つまり、事前に相手を調べておくことも、準備しておくこともできません。
朝、現場に着いて、台本を開いて、そこで初めて分かります。
そこから数時間後には、その人と絡んでいます。
控室が別で、話す時間がない
現場に着くと、女優さんはヘアメイクに入ります。
ここに1時間から1時間半かかります。
そのあいだ、男優は別の控室にいます。
撮影が始まってからも、次のシーンに移るあいだは全員が動いています。
セットの組み替え、照明の調整、パッケージ撮影。
ある男優は、待ち時間の状況をこう説明していました。
スタッフが大勢いるなかで、少し喋れるかどうかという状態。
つまり、話せないのは仲が悪いからではありません。
物理的に、話す時間と場所がないからです。
そのうえ、撮影中は女優さん側のマネージャーが見ています。
演者同士は恋愛厳禁というムードもあります。
だから、必要以上に近づかないのが暗黙の了解になっています。
話さない代わりに、現場には決まった手順がある
では、初対面で、ほとんど会話がないまま、どうやって成立させているのか。
会話の代わりに、手順があります。
1つ目は、挨拶です。
現場に入ったら、必ず挨拶をします。
これは形式的なものではありません。その日の関係を作る、たった1つの場面だからです。
2つ目は、年齢確認です。
現場ごとに、毎回やります。
何度目の共演でも、省略しません。
3つ目は、性感染症の検査表を出すことです。
撮影日から1か月以内に検査して、全ての項目が陰性であることが条件です。
この紙がないと、女優さんに触れることができません。
4つ目は、身なりです。
歯を磨く。マウスウォッシュを使う。爪をやすりで整える。体臭を確認する。
5つ目は、返事の仕方です。
現場の原則は、超女優ファーストです。
スタッフと男優の、女優さんへの返事は「はい」「Yes」「喜んで」の3択しかない、と言われるくらいです。
この5つは、言葉を交わさなくても相手に伝わります。
伝わるのは、「この人は自分を雑に扱わない」という情報です。
会話がない場所では、この情報が唯一の判断材料になります。
新人の頃、挨拶して冷たくされたことがある
僕が新人だった頃の話です。
現場に入って、大きな声で挨拶をしました。
おはようございます、今日はよろしくお願いします、と。
返ってきたのは、かなり冷たい反応でした。
そのときは落ち込みましたが、あとから分かりました。
女優さんの側からすると、その日初めて会う男に、これから体を触られるわけです。
大きな声で元気に挨拶されても、安心する材料にはなりません。
必要なのは、声の大きさではありません。
その人が何を用意してきたかです。
爪が整っているか。
口が匂わないか。
検査表を出したか。
今は、挨拶を短く済ませて、あとは自分の準備が見えるようにしています。
そのほうが、はるかに関係が良くなります。
話さないまま成立はする。ただし、そこまでです
ここは正直に書きます。
会話がなくても、撮影は成立します。
技術と手順があれば、初対面でも形になります。
ですが、その日の撮影がいちばん良くなるのは、話せた日です。
数分でも雑談ができた日は、絡みの立ち上がりが明らかに速いです。
相手の体の力が抜けるまでの時間が短くなります。
これは10年やってきた実感です。
つまり、会話は「あってもなくてもいいもの」ではありません。
現場では取れないから、無いままやっているだけです。
家では、現場に無いものが揃っている
ここからが、読んでいる方に関係する話です。
あなたと彼女のあいだには、現場に無いものが3つあります。
1つ目は、時間です。
香盤表も、時計も、次のシーンもありません。
2つ目は、相手をあらかじめ知っていることです。
何が好きで、何が苦手で、今日どんな1日だったかを知っています。
3つ目は、会話ができることです。
マネージャーも、スタッフも、カメラもいません。
この3つは、現場では絶対に手に入りません。
僕たちはそれが無い状態を、手順で埋めています。
ところが、この3つが揃っている人ほど、使っていないことが多いです。
なんとなく始まって、会話もないまま挿入して、終わる。
撮影より条件が良いのに、現場より短い時間で終わっています。
言葉は、質問にしないでください
会話を使うときに、1つ気をつけることがあります。
質問にしないことです。
「きもちいい?」と聞かれると、相手は答えを考えます。
答えを考えているあいだ、意識が自分の体から離れます。
しかも、この質問は相手を一段上から見る形になります。
言葉をかけるなら、こちらの状態を言ってください。
「かわいい」でも「もっと触っていたい」でも構いません。
彼女が答えなくていい言葉にする。
これが、会話が使える場所での正しい使い方です。
まとめ
男優は相手の女優さんが誰かを、当日に台本を渡されて初めて知る
控室は別で、撮影中以外はほとんど話さない。時間も場所もないから
会話の代わりに、挨拶・年齢確認・検査表・身なり・返事の5つが手順として置かれている
伝わっているのは「この人は自分を雑に扱わない」という情報だけ
話せた日は、絡みの立ち上がりが明らかに速い。会話は本来あったほうがいい
家には、現場に無い3つがある。時間、相手を知っていること、会話
言葉を使うなら質問にしない。彼女が答えなくていい言葉にする
現場の男優は、会話が取れない中で成立させるために、手順を積んでいます。
あなたは、手順に加えて会話まで使える場所にいます。
その差を、まだ使っていないだけです。
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【昨日、現場の話を1冊にまとめて出しました】
ここに書いたのは、控室という一場面の話です。
昨日公開した記事では、朝の集合から撮影終了まで、現場で起きていることを通しで書きました。
演技が崩れて本物になる瞬間に、毎回揃っていた4つの条件。
そして、それを家で使える形に組み直した手順まで入れてあります。
▼【現場大全】AV男優歴10年が1200本の撮影で見てきた演技が崩れる瞬間の全て
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