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誰にも期待されなかったプラン

こんにちは!ビッグトゥリーの高柳希(のぞみ)です。「ビッグトゥリーができるまで」シリーズ、のぞみ、ゆん、上水の3人でお届けします。
今回はいよいよ、のぞみの「将来像」と「討論カフェ」が初めて出会う回、大学3年生の秋のビジネスプランコンテストの話です。


「討論カフェしかない」自分の中にあるものを出した

のぞみ:大学3年生の前期は「ベンチャー起業論」っていうゼミで、先輩のプロジェクトでビジネスプランコンテストに参加してたんですけど。でも後期は自分のプランで挑戦しようと思って。そんなに時間がないんですよ、12月にコンテストがあるから。多くの人は前期のプランをブラッシュアップしてそのまま出すっていうのが主流でしたね。

上水:前回の話で、「優勝する」っていうイメージで動いてたっていうのが出てきてましたよね。でも、「何を出すか」はまだ決まってなかったと…?

のぞみ:そうなんですよ。優勝することは決めてるんだけど、何もビジネスアイデアが浮かばなくて。社長さんたちが来て講演会みたいにいろいろ話してくれるんですけど、どのビジネスにも興味が持てなかったんですよね。前期の間ビジネスを学んでも、全然ピンとこなかった。「困ったなー、優勝することは決めてるんだけどなー」って。

ゆん:えっ、優勝は決まってるのに、何を出すかが本当に決まってないんですか?

のぞみ:そうそう(笑)。だからシンプルに言うと、「討論カフェしか私にはない」って。世の中にどんなビジネスがいいだろう、じゃなくて、「私の中に何があるか」を探した感じです。

上水:自分の持ってるものから出発するって、何かアーティストの発想ですよね。

のぞみ:私、アート全然ダメなんよ(笑)。でもまあ、討論カフェしかなかったから、これをビジネスとして出そうって。カフェでいいかな、討論カフェやし、場所があって、新しいカフェってことで、討論できるカフェ作りゃいいや、ってなったんです。

ゆん:それはスムーズに切り替えたんですか?

のぞみ:……ごめん、ここ急にテキトーよね(笑)。でも適当なつもりないんよ!真面目に考えとるよ!当時は身近なインターネットサービスってミクシーぐらいしかなくて、インターネットのビジネスとかコミュニティとかそういうのがなかったから。リアルビジネスに落とし込むってなったら、場所があってっていう形になっちゃうんですよね。

上水:確かにそうですね。時代がまだそういう感じだったから。物理的な場があって、みたいな。

のぞみ:そう。討論カフェ好きやし、いいものやし、まあカフェで出そう、っていう流れです。

「全然優勝候補じゃないですよ」と言われていた件

のぞみ:でね、案の定なんですけど、相当周りからしょぼいプランだと思われたんですよ。マジで誰からも期待されないプランが爆誕した。ウェディングプランとか、着物リメイクとか、みんなすごいプラン出してくるのに「カフェを作ろう」みたいな。

上水:でも、本人は「優勝するんで!」って言い回ってたんですよね?(笑)

のぞみ:そう!何回もいろんな社長さんとかに相談しに行って、「大丈夫?」とか言われても、「いや、私優勝するんで」って言ってたんよ。そしたら後から聞いた話なんですけど、その社長さんに相談していた別の男の子がいて、「いや、あの人全然優勝候補じゃないですよ」って言われてたらしいっていうぐらい。

上水:ギャップがすごいよね。言ってる本人と、周りの見え方と。

のぞみ:そうなんですよ。でも当時はあまり気づいてなかったんです。

上水:バカにされてることにも気づいてない?(笑)

のぞみ:全然気づいてない。だって、「優勝するから」って自分は思い込んでるから。誰がどう見てるとか、分かってなかったんですよ。

上水:決まってるもんね、優勝することは、ね(笑)。確かに敵はいないっていう状態ですね。

のぞみ:だいぶヤバい状態だよ(笑)

バイト休んで、エプロン着て──6人の超独裁チーム

のぞみ:でも、本当にメンバーに恵まれたんですよ。私入れてチームは6人。ベンチャー起業論の後輩の男の子が2人と、あとは討論カフェをやってたメンバーの女の子2人と、学部で仲のいい女の子が1人。

上水:ということは、ビジネスプランコンテストを知ってる人と、討論カフェを知ってる人がいるのか。互いに知らないメンバーが混じってるわけですよね。

のぞみ:そう!だからベンチャー起業論の後輩2人は討論カフェをよく知らないし、友達3人はビジネスプランコンテストをよく知らないし。私しか全部分かってないみたいな。

ゆん:そのチームをどうまとめてたんですか?

のぞみ:もう超独裁でやってましたね(笑)。「このスライドを作ってきて」とか、「この日は絶対バイト休んでね」とか。みんなそれを忠実に実行してくれて。みんな優勝する気でいるんですよ、不思議なことに。

ゆん:メンバーがしっかり動いてくれたんですね!

のぞみ:そうなんです。でもね、実際に動いたんですよ。スライドだけじゃなくて。9月から12月の間に、学外でも初めて討論カフェをやって。居酒屋って夜がメインだから昼は空いてるから、お願いして昼間に借りて。参加費1000円とかで、15人ぐらい集めてやったんですよ。

上水:なるほど。プランを発表するだけじゃなくて、実際に検証結果も込みでプレゼンしたんだ。

のぞみ:そうなんです。

実践あるのみ

のぞみ:「1000円×15人で15000円。人件費が出ない、ビジネスにならない!」って発表したんですよ。

ゆん:え?「ビジネスにならない」って、自分から言ったんですか?

のぞみ:だって、実際やってみたらそうだったんだもん。ビジネスプランを発表すればいいわけじゃないし、「ならない」から。一応その後にプランも考えたんだけど、実践の方が大変だったから、正直プランはしょぼかったと思う。

ゆん:動いて汗流したことに対して、評価されたってことなんですかね。

のぞみ:そうです。だからプランで評価されたんじゃなくて、実践が評価されて優勝したっていうのが事実です。

上水:実際にお金を稼いだことが評価されたんだ。

のぞみ:1円でも稼ぐっていうのがやっぱり評価されたんだと思う。審査員の方も、討論カフェに1000円でも出すっていうのが驚いてたみたいで、「何なの?」って感じだったって。

上水:でも、大きいこと言ってましたよね、スライドも(笑)

のぞみ:言ってた言ってた(笑)。「これを地域に、家族に、学校に、すべての場所で討論カフェ」みたいな感じで、最後富士山の絵で「日本を変える」か何か出して。今スライド見たらたぶんすごいダサいと思う。

ゆん:それで優勝したんですね!(笑)

のぞみ:そう。で、みんなエプロン着て前に出たんよ。カフェだからね。みんなもちょこっとずつ発表したりして、一体感はすごいありましたよ。なんか、メンバーが一番びっくりしてた。優勝したことに。

上水:青春って感じですね。

のぞみ:青春。駆け抜けたね、大学時代。

賞金30万円の分配劇

上水:優勝すると何かもらえるんですか?賞金とか?

のぞみ:30万円もらえるんですよ。それをね、5人に20万円あげて、私お金困ってたから10万円自分がもらった。バイトも休んでたし。

上水:ちょっと待って。5人で20万だったら、1人4万円じゃん。のぞみさんだけ、10万もらってるやん(笑)

のぞみ:みんな「うわーやったー!」って言ってたよ(笑)。もらえると思ってなかったから。賞金出るとかも別に話してなかったし。

ゆん:えっ、そうなんですか!みんな何があるか知らないまま動いてたんですね。

のぞみ:そうなの。でもね、活動費として1万円ずつちょっともらったけど、「どうかな」って言ったらみんな出す出すって言って出してくれたんよ。

上水:恐ろしいマネジメントしてますね。

のぞみ:そんな計算してない!(笑)けど、まあでも本当にいいメンバーだったんですよ。楽しかったんじゃないかな。優勝したのにびっくりしてたし、一体感あったし。青春やったと思う。

ゆん:「大学時代に頑張ったことは何ですか?」って就活の面接で聞かれたらめっちゃ言えそうなやつですね!

のぞみ:でもね、「頑張ったこと」じゃないんですよね。ただただ優勝するって決まってたから、っていう感じで。メンバーとしてはいいネタできたって思ってたかもしれないけど。


上水:でも、ここからどうなっていくんですか?コンテスト優勝が12月でしょ。クリスマス前ぐらいで。

のぞみ:1月の7日に決意するよ。「会社作るぞ」って。

上水:…1ヶ月ないですね(笑)

のぞみ:そうです(笑)。次回はね、なんで独立したかっていうところを話すわ。12月から1月のところを。実は就活もしたんよ、その間に。討論カフェのコンテストの準備期間にも就活してたし、そこの話もあるから。

上水:わかりました。丁寧にいきましょう。

のぞみ:お楽しみに〜!


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