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思い出は、思い出したら2度お得

小泉構文みたいなタイトルをつけてしまった。

みなさんは、「思い出す」という行為をする方だろうか?

それとも、次から次へと経験を積んでいって、その時その時の感情を大事にするタイプだろうか。

私は、めちゃくちゃ思い出を思い返す方だ。


写真を整理するでもなく、暇なときにカメラロールを遡る。

「この時こんなことあったな」と、特に目的もなく過去を眺めている。

つまり私は、思い出を反芻している

牛が一度食べたものをもう一度口に戻して、噛み直すように。

私は牛に似ている。

仕事をしているときも、農場で放牧されている牛の一頭になったような気がすることがある。

管理され、仕事もする。

でも、ある程度は伸び伸びとさせてもらっていて、優しくしてもらってもいる。

似ている動物を聞かれたら牛と答えたい。
牛の模様ちょっとおしゃれだし。

話が逸れた。


今年の夏、私は意外なほど行動していた



この夏はいろんな楽しいことがあった。

小旅行に行ったり、素敵な買い物をしたり、美味しいものを食べたりした。

振り返ってみると、自分では考えられない量の行動と選択をしている。

しかも、これは長期休暇があったからではない。

数か月の間にあった、10回くらいの休日の出来事だ。

普段の私なら、

「お金かかるしな」

「疲れるしな」

「また今度でいいか」

となりそうなところを、この夏はなぜか、

「行っちゃえー!」

という気持ちで突破していた。

お金も時間も体力も、惜しまずに(惜しむ気持ちを無視して)投入した。

だからか、この数か月はあまり振り返る気にもならなかった。

次から次へと、新しい楽しいことを求めて動いていた。


そして今、私は風邪をひいている


その結果なのか、私は今、風邪をひいてダウンしている。

元気がなく、外に行けない。

でも、ふとこの夏の思い出を書き起こしてみたくなった。

ノートに絵を書きながら、夢中で思い出をまとめた。

ノートが埋まっていくにつれて、バラバラだった出来事が一つの作品のようにまとまっていく。

これらが、この夏の思い出として私の中に保存されている。

それを実感した。

ノートに詰め込んだ思い出たち。



思い出を振り返るのは、合理的ではないのかもしれない


合理的に考えれば、

過去のことを思い出している時間があるなら、新しいことを経験した方がいいのかもしれない。

思い出より、新しい思い出を作った方がいい。

写真を見返すより、新しい写真を撮った方がいい。

確かに、それもそうだと思う。

でも、

過去の楽しかった出来事を思い出して、もう一度楽しい気持ちになれるなら、それはそれでお得じゃないか。

旅行に行くには、お金がかかる。

友達に会うには、時間がかかる。

遠くへ出かけるには、体力もいる。

思い出を振り返るという行為はそれらに一切コストを払わなくてよく、それでいて少しだけその日の思い出たちから楽しさを分けてもらえる。

これはかなりコスパがいい娯楽なのではないか。


思い出は、思い出したら2度お得


私には、遊びたい時期がある。

次から次へと外に出て、新しいことをして、「行っちゃえー!」と生きる時期。

でも同時に、振り返りたい時期もあるのだと思う。

新しい思い出を作るのではなく、すでに持っている思い出を眺める時期。

牛がもう一度噛み直すように。

一度楽しかったことを、もう一度噛み締める。

ノーコストで。

だから、

思い出は、思い出したら2度お得なのだ。

(終わり)


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