フェルメールを観に行ったのに、鑑賞できたのは人間の後頭部だけだったらしい。
おっす!俺は古きを生きるカルチャー追っかけおじさんだ!
アートに浸るっていいよな。自分へ普段とは違う時間を与えてあげることはとても大切。トイストーリーが生まれた地である河口湖のおもちゃ博物館は最高!館長がなんでも鑑定団に出るだけあって見どころ満載で、今なら特急呪物の企画展をやっているから行くべし!
木久蔵ラーメンを食べてみたくて、新宿京王の60周年を迎えた笑点展にも足を伸ばしたが4万近くする大喜利座布団買わなかったことを今でも後悔しているぞ。展示の方は日テレを破壊するための決戦兵器と名高い歌丸の車椅子が目玉だった。バックヤードで埃をかぶっていたであろう珍品の数々がずらっーと並ぶさまはリサイクルショップリスペクトあって良き良き!買った笑点爪切りは一生大事にするぜ!
グッズ購入権と抱き合わせで、絵画の近くを10秒通過する"権利"を買う最先端のアート体験!
大阪のフェルメール展の行列が地獄絵図という情報が多く入ってくる。noteといえども見てない癖にその騒動をしたり顔で語るのは間違っているとは思うので、おじさんも控えめでいこうと思う。
フェルメール展、チケット持ってても入場までに1時間かかるらしい(汗)入場してからも、12枚の絵を見終わるまでに2時間かかるらしいー🌚 pic.twitter.com/h2KrLuwktX
— イカいちご (@kyotoikasan) August 28, 2026
こんな遠くから写真を撮ってる場合ではなかった。前を見てとっとと進むべきである。#フェルメール展 pic.twitter.com/8XUNn6eC0G
— サリー (@sarrycoffee) August 21, 2026
流石は万博やった街やな!あの並びを経て"令和の我慢許容量"を知っちゃった大阪人(あきんちゅ)の加減知らず!会場キャパなんて度外視、利益優先型の地獄の行列を見ては「予定通りっ…!」とほくそ笑み、アート好きの笑顔を奪って得た札束の数を数える悪どい商人根性が透けて見えるぜ!人でなし!
東京負けじと必死に掴んできた「本物のフェルメールを大阪にもってくる」という偉業にケチをつけちゃうなんて、こめおのカニラーメンより酷い。
阪神開幕戦や高校野球決勝戦のチケット争奪戦で鍛え抜かれたチケッターたちもそのあまりの強さに大阪名物「高額転売」をせざるをえないのが、今回のフェルメール展!
梅田地下街で目的地に迷いなく辿り着くよりも難関なチケット争奪戦の先に待っていたのは人間の後頭部鑑賞会だった。
そんな「ズコーッ」なオチをつけるためにわざわざオランダから絵画を取り寄せて大々的に人を集めるなんて、コテコテの関西お笑い文化はやっぱり奥が深い。
そりゃ「土下座せえへんかい!」よな。
フェルメール展が開催されると知った外国の人が、喜び勇んで日本行きの航空機と宿を取り、いよいよ美術館のチケットを取るぞ、とウェブサイトを見たら、日本の電話番号所持者限定の抽選方式であることが判明し、とてもがっかりした、と朝日のインスタにコメントしていた。オランダ人に慰められていた。
— Ellie Okamoto (@OkmtEli) August 21, 2026
一番かわいそうなのは、これかも。
今回の騒動以降もてんてこ舞い状況で走り続けないといけない真っ当な現場スタッフたちには同情するから「色々事前に手を打てた」的な"どの口が言ってんねん絵空事"は言わない。ただ、最悪の最悪、入場規制かけるなりの判断をした方がマシなレベルの「しくじりの高み」に辿り着いちゃう最後の「真珠の耳飾りの少女」初日ってあんまりよな。
せっかくの貴重な機会なんだから、新しく解釈した令和のフェルメール要素や大阪ならではのミックス感でもあれば、まだ救われたが、甲子園の日常を大規模美術展に持ち込むなんて、ミナミ式の珍解釈やってのける大阪中之島美術館はパンパンやぞ。いや、お前…パンパンやな。
2012年にマウリッツハイス展やった東京都美術館の真珠の耳飾りの少女は流石にここまでの事にはなってなく、「フェルメール体操第一」を行う、めちゃくちゃイカれた最高野郎だったのに、令和のフェルメールはマジで一体何しでかしてやがるんだ?
映えない長蛇の列に海外意識のシックな壁とオシャンなポールを無駄に並べてちょこんと絵を飾るとか、君、真面目か。
ただ、帳を下ろすか如き「黒い箱」と呼ばれる外観がフェルメール大行列に「無量空処」をかけるための領域展開だったとは30年かけただけある伏線回収だ。ネタ作りのために領域に入る四級呪霊にも満たない蝿頭も含めて、流石は大阪人。建築から笑いがわかっている。
一方その頃、大阪の坂本龍一の展示は。。
ガラガラ過ぎてやってないかと思うくらい快適!RYUICHI SAKAMOTO & TIN DRUM KAGAMI+ と題した、ゴーグルをつかったMR体験×坂本龍一。
「絶賛の嵐 presented by 頭のいい人たち」しか表にでない界隈として有名な教授周辺であるが、この展示は普通に規模大きいし、実験的だし、めちゃお金かかってそう、良さそう。退屈と余韻の狭間に疎い俺でも楽しめるはず。。!そんな膨らませてよらせてもらった期待値を「まぁそんなもんだよね」くらいに打ち返す凡打展だった。ゴーグルつけてるからスヤスヤ昼寝すら出来ない。
「async」以降の自然と大地の領域に行ってしまった教授のセンスに俺が追いつけてないから、普通にピンとこないってのもあるけど、視覚的演出がメインな癖して音と余韻という名の気のせいに拘りすぎた結果、エンタメの波が静か過ぎる。
まだまだ発展途上のMRだよ?なんで受け手に映像の粗探しをしちゃえる余裕を与えちゃってんのよ。
金かけた分だけマツケンサンバばりに死ぬほどド派手にやるか、銀座の金魚くらい"見えバズ"に舵切るか、情報量の濁流に溺れさせないと、コスパの悪いMRゴーグルなんて新技術のひら散らかしなんか、誰も見向きもしないのよ。もったいない!
ただこの展示は本当に新しいことをやっている。そこに居るように見せるMR技術がこちらに目線も合わせず何も応答しない故人の不在を際立たせる。教授が亡くなった事、流石に少し寂しくなったぞ。
大型展示だし、最高の音響でこそ光る何かがきっと産み落とされる、という望みを「まぁそりゃこんなもんだよね」ラインで視覚的に返してくる。そのギャップさもまぁご愛嬌。スニーカー買うか観に行くか迷うくらいにチケットもお高いから、次この展示をやる機会があるなら、世田谷富裕層の上流民は坂本龍一の威厳という、集客力のない時代遅れの幻想にしがみつかずに「どうしたら人が来てくれるのか」をしっかり考えなさいな。
そして、公式がひっそりやっているプロモ活動たちが香ばしくて面白い。教授好きの人たちには心苦しいけど、バカに紹介するね!
追加出動中!
— commmons (@commmons) August 22, 2026
センター街通過してます! https://t.co/NqKLitUh4k pic.twitter.com/DOOx9fKhjS
展示の認知拡大とゴミ回収歩きを掛け合わせた、いかにも世田谷富裕層がサスティナブルに想いを巡らし「ナイスなプロジェクトだ!」と上役たちに思わすためのアピールアクション
もしくは
考えたくないお偉いさんたちが「そうだ、若い力にチャレンジしてもらおう!」と何もかも大学生に任せちゃったようなパッとしない企画。
きっちり外国人が参加しているカットを使っているのもポイントが高い。
それ以外のネットに公開されている素敵な施策たちも、ただただ大きく物事を伝える事後資料に落とし込むためのアピアク過ぎるものばかりで、やめてあげてもっと出して!
我々はこういうハイクオリティ層から産み落とされる「それでお客さんくると思っているの?」な意味不明プロモ活動がたまらなく好きなのである!
来場貢献が全くできてない自己満なところもナイス香ばしポイント。是非ともみんなチェックしてくれよな!
裏で密かに燻りだしているマリーアントワネット展もちゃんと見逃してない。
「器って何かおっぱいだよな。。」って感性が既に17世紀にあったんだ。。
マリーアントワネット展で1番盛り上がった展示 pic.twitter.com/v46lz3bJh7
— みはと/みよ (@yumira00) August 14, 2026
時代を超えてその変態性を共感させてくる中世貴族には握手を。こんな壊した方が世のためのものを鑑賞しながら、ロリータ界隈ご婦人のリアクションすら堪能出来るなんてたまらんのう。ゲヘヘへへ。
ちゃんと客層も↓なのポイント高い。
マリーアントワネット展の傘置き場、圧倒的ロサブランでこんなたっけえ傘置き場初めて pic.twitter.com/mJCbNbgmyR
— Wonka3710 (@Wonka3710) August 1, 2026
まぁピックアップしながらも、マリーたちの燻りはただの展示初日周辺に現れるクレーマーの初期発作、美術館不慣れ、グッズ導線への不平不満っぽい。フェルメールが生み出した浪速の行列インスタレーションには遠く及ばない。普通にオモロそうな展示で足を運びたくなった。フランス革命のギロチンなんて生で観たいぞ。グッズもめちゃカワイイ。
まとめ
「展示」というそのもの自体をディスディグったら意外と書けるものである。どこもかしこもツッコミどころ満載だ。いくつか言いたいこと言おう。
あらゆる名だたる美術館をめちゃめちゃ贅沢につかう「書道展」ってやる意味ってあるのかな?長渕剛の書道がマジめっちゃ面白いから、日本の書道展はこの動画を見て、ちゃんと人が観たいと思わせる企画を練り上げてね。必見。剛はホンマもんのエンターテイナーだってことがセイセイ伝わるぞ。
後、小さいギャラリー展示にいけば、害悪なギャラリーストーカーが出現するのなんなん?
五美大全てに注意喚起されたそのモンスター的熱量をどっか別の場所で活かせないのか考えたくなるくらい救いようのないクズたちだから、ここでしっかり注意しておくぞ。
お願いだから、女の子にお客立場を利用したコミ障ナンパをするのはやめてくれ。おじさん怖くてギャラリーはルモンド以外いけなくなっちゃったよ。
鑑賞したいだけの単独アート好きのオジをすべからく犯罪者予備軍へと昇華させたギャラリーストーカーたちは大人しく自首して。もしくは正気に戻って。
まぁ、言いたいのはそんな感じだ!
最後におじさん目線で、今年行って一番よかったところを紹介しよう。
御船山楽園ホテルこと、らかんの湯である。百聞は一見にしかず。下を見て気になったら、九州まで足を運びたまえ。
こんなサウナ施設があったのか。
— ゆ@カーサスパリゾート (@yu_casaspi) April 23, 2024
最高という言葉以外なかった!
人生で行けてよかった、#サウナ#らかんの湯#佐賀#チームラボ pic.twitter.com/lbqrnqEind
らかんの湯、チームラボの部分だけでも行く価値あるのに全てが素晴らしいの本当にズルすぎる pic.twitter.com/1Gb8tR9ccA
— まなちゃん (@manatyanB) December 20, 2024
